御利益ありそう!縁起のいい町・勝央町の「勝ブランド」が気になる!

受験や試合、ビジネス、恋愛etc.人生の中で数多ある勝負のタイミング。そんな時にはやっぱり縁起のいいモノ・コト・場所で験を担ぎ、ご利益を受けて勝利を呼び込みたい! 岡山県勝田郡勝央町は「勝」の字が重なるまち。今回はそんな縁起がいいまち勝央町で作られた、勝ちにこだわる地域ブランド「勝ブランド」を訪ねました。
掲載日:2023年11月30日
  • ライター:おか旅編集部
  • 1554 ビュー

「勝ブランド」とは?

「勝ブランド」(かつブランド)とは、「勝」の字が重なる縁起のいい勝央町にちなみ、行政・産業・金融機関の5団体によってブランド認証を受けた、「勝ち」にこだわった地域ブランドです。

<ブランド認定基準はこちら>
一、勝央町の存在を全国や世界に広く伝えるものであること。
一、全国に向けて優位性を持つ工夫を備えていること。
一、勝央町を中心とした圏域で作られた「モノ・コト」を使用していること。
一、「縁起」または「勝利」につながるストーリーがあること。
一、商品名に「勝」「かつ」 「カツ」「Winner」「Victory」などが入っていること。
一、これら一定基準の定義を満たし、認定委員会で特別に認めたもの。

「勝栗」の生産者・イースト・マスター秀地を訪問

勝ブランドのひとつ「勝栗」は、勝央町内で栽培されている岡山甘栗を使った縁起食品。勝央町の一部では、小さな栗を乾燥させ、それを三宝の上にお供えして、お餅の横に吊るし柿と勝栗を置いてお正月を迎える風習があるそうです。一般的な栗と比べて色が濃い岡山甘栗は、着色しなくてもラッキー感が漂う黄金色。また「敵に打ち、勝ち、喜ぶ」という願いを込めて「一に打鮑、二に勝栗、三に昆布」を武士が出陣前に食する儀式にも通じる縁起ものです。
12年前から岡山甘栗を栽培している「イースト・マスター秀地」さん。岡山甘栗は勝央町にある岡山県の森林研究所が開発し新品種登録された栗で、従来の日本栗の品種に比べて渋皮が離れやすく、甘みがしっかりしているのが特長です。毎年10月上旬から収穫が始まり、10月8日前後が最盛期。取材に伺った日はスタッフ総出で栗の収穫が行われていました。
勝ブランド「勝栗」に使われる栗は、岡山甘栗の中でも小粒のもの。加工に手間のかかる小さいサイズの栗は卸す先も少なく、なかなか商品としての展開が難しかったそうです。「せっかく美味しいのにもったいない。小さな栗を活かした商品開発ができないか」と考えたのが、「勝栗」誕生のきっかけ、と「イースト・マスター秀地」の阿黒尋子さんは話します。
奇数(陽数)の中で最も大きな数である「9」は縁起がいいとされることから、「勝栗」は9個入り。一昼夜水に浸し、ご飯と一緒に炊いて食べることで“勝パワー”を体の中に摂取! ここぞという勝負の前にはぜひ「勝栗」を食べて、縁起を担ぎましょう。オリジナルの必勝祈願ストラップにも小さな勝栗が! 受験や試合の際に、お守りとして身に着けておきたくなるシブ可愛さです。

【イースト・マスター秀地】
勝田郡勝央町河原942
TEL:080-2882-1711

「勝手拭」の作り手・縫夢ingを訪問

次に訪ねたのは縫製会社「縫夢ing(ホーミング)」さん。こちらが手掛ける勝ブランド商品は「勝手拭」です。柄は2種類あり、ひとつは全国で唯一勝央町に現存する四角い「角土俵」がモチーフ。神事として奉納されていた角力(すもう)は古くは角土俵が主流だったそうで、四股を踏んで穢れを払い塩で清められる開運に相応しい場所。その角土俵柄の手拭は、勝ち色として武士が好んだ藍と、勝央町の色であるえんじの2色。もうひと柄は勝央町の特産品でお節料理にも欠かせない黒大豆と、町の花であり“次々と花が咲く=続き咲き木”という縁起の良いことが名前の由来であるつつじ、そして「勝」の字が配されています。
デザインは岡山県立大学の学生さんが考案したものだそう。それを手拭にしたいという希望に応えたのが、和装縫製のスペシャリストである「縫夢ing」でした。町にちなんだ柄で、なおかつ手拭ならお土産にも向いていて、勝央町のPRにも繋がると考えて商品化。2020年に勝ブランド商品に認定されました。綿100%の日本晒の手拭は吸水性、速乾性が高いためハンカチやタオル代わりとしても使い勝手が良く、評判も上々です。
「縫夢ing」では、創業から半世紀以上に渡って続く和装縫製の技術を活かし、勝手拭を用いたあずま袋や子ども用の甚平なども展開しています。組み合わせによってデザインの幅が広がり、用途も多彩。新しいアイデアをかたちにする柔軟なスタイルが魅力的な商品の誕生に繋がり、ひいては勝央町のPRになる、素敵な相乗効果が生まれているようです。
「長年培ってきた和装縫製の技術を使って、地元に貢献できるものを作りたい」と話す、代表の岡本新吾さん。縁起を担ぎ“勝”を願う縁起物をモチーフの図柄を「勝紋」と名付け、町の魅力発信の一助を担っています。

【有限会社 縫夢ing】
勝田郡勝央町豊久田2914-9
TEL:0868-38-0755

他にもあります!「勝ブランド」商品

まだまだある、勝央町ならではのユニークな縁起物「勝ブランド」商品をご紹介します。和&洋スイーツにサンドイッチ、文房具や体験など、買って、食べて、体験して、ご利益をゲットしませんか?

<勝ブランド商品の販売場所>
おかやまファーマーズ・マーケット ノースヴィレッジ
住所:勝田郡勝央町岡1100
勝央こころざしシェアスペース (一般社団法人 しょうおう志援協会)
住所:勝田郡勝央町勝間田229-4

ブーランジェリーミーツの「勝栗フィナンシェ」

フランス語で「金融家」「金持ち」を意味する金塊の形をしたフィナンシェは、金融マンの縁起を担ぐお菓子。さらに「多産」「繁栄」の象徴アーモンドが使われているため、結婚式の引き出物としても親しまれています。「勝栗フィナンシェ」は勝央町生まれの岡山甘栗の“勝栗あん”をたっぷり閉じ込めた、手土産やお祝いにも喜ばれるラッキースイーツです。

【ブーランジェリーミーツ】
勝田郡勝央町岡26-1
TEL:0868-38-2803

あかりあんの「勝ち鯛」

勝央町産の米粉を使用した、勝負ごとに縁起のよい白い鯛焼き「勝ち鯛」。米粉ならではのしっとりもちもちの生地の中には、しっぽまであんこがぎっしり。那岐山麓の恵みを受けて育つ勝央産の作州黒(黒豆)と小豆を包み込んだ、「勝」と「めで鯛」をかけた鯛焼きです
勝ち鯛を改良し、七福神の縁起のよさにあやかってもらおうと色や風味が違う7種類の「七福鯛焼き」も販売中。製造後すぐに急速冷凍することにより、食感・風味等を焼成時と変わらない状態でキープし、冷たくて美味しいスイーツ鯛焼きとしてもお土産に選ばれています。勝央町・美作地域特産の黒大豆「作州黒」を使用した「黒」が一番人気です。
作州黒の黒豆茶、地産の岡山甘栗などを使用した「黒豆茶っぷりん」(プリン)も、勝ブランド認定商品化を進めています。

【あかりあん】
勝田郡勝央町植月中2148-1
TEL:090-6437-5668

一蔵の「勝三度(カツサンド)BOX」

勝央町の玄関口、JR勝間田駅前で買える「勝三度(カツサンド)」。レストランのメニューとして提供されているトンカツを贅沢に使用したカツサンドは、ボリュームたっぷりで満腹感&満足感抜群! テイクアウト限定商品なので、お土産や差し入れ、または町の開運スポット「勝間田神社」参拝のお供にぜひ。

【一蔵】
勝田郡勝央町勝間田765-4(勝間田駅前)
TEL:0868-38-2063

松野屋食品株式会社の「生栗きんとん」

勝央町産の利平栗をふんだんに使い、伝統的な製造方法で作られているきんとん。砂糖はつなぎとして入れているだけなので、利平栗本来の甘みや風味が感じられる、素朴な味わいの一品に仕上がっています。「まるで生の栗を食べているよう!」と評判で、お茶請けにぴったりです。

【松野屋食品株式会社】
勝田郡勝央町勝間田692-1
TEL:0868-38-4145

にんにんホーススクールの「ウマス勝ット」体験

馬に乗ってシャインマスカットを収穫しに行ける縁起体験「ウマス勝ット(ウマスカット)ぶどうトレッキング」。なんと公道上を馬で移動できます。乗馬経験がない人でも、スタッフが先導してくれるので安心です。ぶどう畑に着いたら自分が選んだ実を収穫できるのも嬉しい! 収穫する楽しみ、食べる喜び、動物とのふれあいが一度に楽しめます。

【にんにんホーススクール】
勝田郡勝央町岡1100(おかやまファーマーズ・マーケットノースヴィレッジ内)
TEL:0868-38-7558

一般社団法人 しょうおう志援協会の「ステーショウオウナリー」

「合格」と「互角」をかけたキャラクター・熱血栗佐衛が強インパクトな「合格リアファイル」、落下防止ストッパー付き「勝グリアファイル」、マメにメモして受験に勝つ!特産の黒大豆が可愛い「くろまめも」、カチ!カチ!カチ!と3回ノックして必勝パワーを凝縮する「勝玉(かちボール)ペン」の、“勝”にこだわった受験生のための縁起文房具。

【一般社団法人 しょうおう志援協会】
勝田郡勝央町勝間田229-1 勝央こころざしシェアスペース
TEL:0868-20-1811

勝央町に行くならこちらもチェック!勝間田神社の「勝守り」

勝ブランド以外も注目! 勝田郡勝央町勝間田の「勝間田神社」は“勝”が4つも重なるスポット。試験や試合に臨む人が数多く参拝する勝負ごとの聖地です。そんな勝間田神社で祈祷された「勝守り」。勝央町を訪れる際には要チェックです。
※神社は無人のため、購入希望の場合は事前要連絡(中藤氏/TEL 090-9061-8539)

同じテーマの記事

このライターの記事