晴れログ(地域情報リポーター発)

111人展〜龍の末裔〜

掲載:2009年12月25日(金)11:27
111人展の会場
坂本 万明 倉敷市
坂本 万明
NPO法人町屋トラストの活動を始め、倉敷市の様々な魅力を広くPR。 倉敷ケーブルテレビ社長として日々地域情報発信を行う。
111名の作家作品展 龍の末裔〜龍の通り道を旅する〜

倉敷市本町の倉敷アイビースクエアで、2010年1月11日まで111名のアーティストによる展覧会を核に、環境に配慮した伝統産業や産物等、多岐に亘る展示が行われています。
(写真1)

中でも印象に残る作品を紹介しますと、「落書きモダンアート」を上げる事ができます。見る人の心を惹きつける「幼い子の落書き」を思い出のアルバムとして一枚に集大成して残すのがこの「落書きモダンアート」制作(http://www.little-pikaso.com)です。

その他に手作り家具から木造建築写真、オブジェや絵画等、混沌とした展示物でありながら人間に与える自然の暖かみが伝わって来る印象をこのイベント会場全体から得ることが出来ます。

倉敷商工会議所内に組織された団体「水辺のユニオン」(写真2)が、このイベントに協賛しています。倉敷の生活文化を発展させてきた高梁川に視点を向け、その流域にある新見市・高梁市・総社市の各地域を観光・学習観光のコンセプトで連携、倉敷のみならず高梁川流域の観光資源を面と捉えた滞在型・リピート型観光を実現するものです。また、観光資源を歴史文化・営みの中で過去の産物として捉えることなく、確実に次世代へと送れる良いものとして再構築の活動を主とする組織が「水辺のユニオン」(TEL:086-424-2111)です。

中でも高梁市成羽町のベンガラについての展示は、大変興味深いものがあります。1751年に西江兵右衛門が本山鉱山を開抗しベンカラの生産に成功し、国内はもとより海外へも出荷を始めました。伊万里焼や九谷焼の赤色顔料として「made in Japan」のブランドを海外で印象付け、その名を西洋まで轟かせたと言われています。西江家のベンガラが「赤の中の赤」(写真3)と賞賛され、芸術家に愛されてきたことが、品質の高さの証なのです。

西江邸(写真4:高梁市成羽町坂本1604 TEL0866-29-2805)は、その殆どが江戸中期の建造です。民と共に生きた大庄屋の心意気が伝わってきます。歴代当主が、歴史・文化・旧家の生活を愛し、現在も当主が住んでいます。

高梁川の龍として一大産業を起こし、後世に残すなど傑出した企業家3人を掲げています。ベンガラの龍「西江源一」、紡績の龍「大原孫三郎」、塩田の龍「野崎武左衛門」の3人で、夫々の産業は勿論、住宅は国指定重要文化財に指定され残しています。
場所 倉敷アイビースクエア
所在地 岡山県倉敷市本町7-2
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