晴れログ(地域情報リポーター発)

風景の中の岡山弁 その22「もんげェ〜」

掲載:2010年5月10日(月)12:02
商店街の中の「倉富都」。この店先に…。
青山 融 岡山市
青山 融
岡山弁の研究家。古代史(主に古墳)探訪、文学(ミステリ)散歩などのスポットを紹介。岡山弁協会特別顧問。
倉敷駅から美観地区へ向かうにはいくつかの道筋がありますが、
駅前のアーケードに入って「えびす通り商店街」を抜ける人は
けっこう多いと思います。私もたいてい、そのルートです。
商店街に入ってほどなく、道が左に折れるまさにその位置に
「倉富都(くらふと)」という名のクラフトショップがあります。

店先の看板?には「うちとこの“もんげェ〜”もん」なる文字。
あまり目立たない場所だけに、今回初めて気がつきました。
「うちとこ」とは「わが家」とか「わたしんち」という意味の
岡山弁で、この場合は「うちの店」ということでしょうか。
最後の「もん」は「物」という意味です。これは簡単ですね。

さて真ん中の「もんげェ〜」です。岡山弁で「すごい」という
意味ですから、全文の意味は「ウチの店のすごいモノ」ですね。
もともと「ものすごい」という言葉が、「ものすごい」→
「もんすげぇ」→「もんげぇ」と簡略化したものでしょう。

岡山には「すごい」という意味の言葉が他にもいくつかあり、
代表選手は「でえれえ」、これに次いで「ぼっけえ」、そして
3番手に「もんげえ」が続きます。したがって、セットにして
「でえれえ、ぼっけえ、もんげえ」という人もけっこういます。

「でえれえ」と「ぼっけえ」と「もんげえ」の3つの間では
「凄さの度合い」がどのように違うのか?と訊ねられることが
あります。筆者の観察では、人によってそれぞれ異なるような
気がします。いちばんよく耳にするのは「でえれえ」ですね。
場所 クラフトショップ「倉富都」店先
所在地 岡山県倉敷市阿知2−11−4
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