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酒津の樋門(倉敷市)、旧苅田家住宅(津山市)が国の重要文化財に!

掲載:2016年5月20日(金)17:44
酒津の樋門(倉敷市)
平成28年5月20日に行われた文化庁の文化審議会で、岡山県から、倉敷市の高梁川東西用水主排水施設(酒津の樋門)、津山市の旧苅田家住宅の2件が文部科学大臣に答申され、新たに国の重要文化財に指定されることが決まりました。(全国では新規11件、追加1件の計12件)
今後、7月の官報告示を経て正式に指定されます。
詳細は以下の通り。
※平成28年5月20日付 文化庁報道発表「重要文化財(建造物)の指定」より
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/2016052002.html

■15連の大規模な配水樋門を持つ大正期の農業用水施設(近代/産業・交通・土木)
高梁川東西用水主排水施設 3基1棟 酒津取水樋門、南配水樋門、北配水樋門、事務所、土地(岡山県倉敷市 高梁川東西用水組合)

高梁川東西用水取配水施設は、高梁川の下流に位置する農業用水施設である。治水を目的とした高梁川改修工事の一環として実施され、樋門は内務省大阪土木出張所の設計により大正13年に、事務所は同15年に竣工した。樋門はいずれも鉄筋コンクリート造で、酒津取水樋門は表面全体に花崗岩の切石を積む荘重な外観とし、南配水樋門は15連からなる大規模な構造物である。
高梁川東西用水取配水施設は、近世以来の小規模な取水施設を統合して、合理化と大規模化が図られた近代農業用水施設のうち、大正期における最大規模のものとして重要である。また大正期に全国的に導入が進められた鉄筋コンクリート造樋門の現存例としても貴重で、農業土木技術史上、価値が高い。
○指定基準=歴史的価値の高いもの


■城下町で酒造業により発展を遂げた上質な住宅と醸造施設(近世以前/民家)
旧苅田家住宅(岡山県津山市勝間田町)10棟
母屋、三階蔵、米蔵、前蔵、西蔵、大蔵、醤油蔵、新蔵、巽門及び浴室、裏門(岡山県津山市)

旧苅田家住宅は、旧津山城下の商家町である津山市城東伝統的建造物群保存地区の西部に所在する。苅田家は江戸時代中期に当地で酒造業を始め、江戸時代末期には城下屈指の大店(おおだな)となり、周囲の敷地を取り込みつつ主屋の増築や土蔵群の整備がなされた。主屋は間口の広い町家で、旧城下の町家で最大規模を誇る。内部は充実した接客空間を有し、望楼をもつ二階座敷には近代的な趣向も認められる。
旧苅田家住宅は、主屋の海鼠(なまこ)壁を用いた外観構成などが当地方における町家建築の典型を示すとともに、屋敷構えも江戸時代以降継続して営んだ酒造業の繁栄とともに発展した過程を示しており、当地方を代表する商家の住宅として、歴史的価値が高い。
○指定基準=歴史的価値の高いもの、流派的又は地方的特色において顕著なもの
場所
所在地
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