桃太郎伝説の地を歩く、おかやまの旅「前編」!歴史ロマンの旅に出よう!

はるか昔、まだ岡山平野が吉備の児島に囲まれた「吉備の穴海」と呼ばれる内海だった頃、岡山の地には、畿内や出雲と並んで、一大勢力を誇った吉備国が存在したと言われています。
かって吉備国の中心地だったと考えられている吉備路は、「桃太郎伝説」発祥の地であり、現在でも「桃太郎(吉備津彦命)・鬼(温羅)」にまつわる地名や旧跡が数多く残されています。桃太郎伝説を思い描きながら、歴史ロマンの旅に出ましょう!

後編では、温羅(鬼)の住んでいた古代山城である「鬼ノ城」をご紹介する予定です。
掲載日:2018年03月23日
  • ライター:船橋弘範
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吉備津彦神社(きびつひこじんじゃ)(岡山市)

吉備国平定のため朝廷から遣わされた吉備津彦命(きびつひこのみこと、桃太郎)を祀る神社で、命の屋敷跡に社殿を建てたのが起源とされています。江戸時代には、岡山藩主池田家の崇高厚く、社領の寄進やご社殿の再建が行われました。
写真は、吉備津彦神社の拝殿です。
写真は本殿で、県指定の重要文化財に指定されており、とても美しいです。
吉備路観光ガイドブック「おかやま桃太郎ものがたり“吉備津彦と温羅”」、お子様にも喜ばれる素晴らしいガイドブックです。PDF(データ容量:約4.1MB)を下記のリンクからご覧ください。
写真は、吉備津彦神社の中にある、温羅(うら)神社です。
桃太郎伝説では吉備津彦命(桃太郎)と戦った温羅は鬼とされていますが、吉備の国に様々な文化をもたらし「吉備の冠者」の名を吉備津彦命に献上したとされる温羅の和やかな御魂をお祀りしています。
下記のリンクから吉備津彦神社「境内ガイド」をご覧ください。

吉備津神社(きびつじんじゃ)(岡山市)

写真は、吉備津神社の拝殿です。
この日は平日でしたが、たくさんの方々が参拝をされていました。
本殿は比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)。吉備津神社でしか見られない特殊なもので、吉備津造りとも呼ばれています。本殿と拝殿は1425年に再建されたもので国宝に指定されています。
また、本殿から続く約400mの美しい回廊も必見で、県重要文化財に指定されています。
吉備津神社の入口には、境内の案内板や「矢置石」があります。新山(西北8kmの鬼ノ城山)に住む温羅(鬼)との闘いの時に、吉備津彦命(桃太郎)は吉備津神社近くの「吉備の中山」に陣取り、両方から弓矢を射りました。この戦の時に吉備津彦命がこの岩の上に弓を置いたと伝えられており、毎年正月3日に「矢立ての神事」が行われています。
本殿から続く約400mの美しい回廊を右折したところに「御釜殿」があります。
ここで、「鳴釜神事」という炊き上げる釜の鳴る音で吉凶を占う神事が行われます。吉備津彦命伝説によれば、釜の下に吉備津彦命(桃太郎)に退治された温羅(鬼)の首があるといわれ、吉凶をうなり声で占っていると伝えられています。 写真は、御釜殿の入り口風景です。

楯築遺跡(たてつきいせき)(倉敷市)

全長約80m、円丘部直径約40m、古墳時代以前の3世紀では日本最大級の弥生墳丘墓です。
主墳の頂上には木棺を取り囲むように5個の巨石が立てられ、斜面にも高さ・幅それぞれ1mほどの列石が20個ほどめぐらされています。
新山(西北8kmの鬼ノ城山)に住む温羅(鬼)との闘いの時に、吉備津彦命(桃太郎)はこの巨石を楯(たて)として使用したと桃太郎伝説で伝えられています。
巨石群と共に祠(ほこら)があります。

吉備路自転車道ルートの近くに、この楯築遺跡があります。
下記のリンクには、便利なマップ(PDF)がありますので、サイクリング・ドライブをされる方はご活用ください。

鯉喰神社(こいぐいじんじゃ)(倉敷市)

吉備の中山に陣取った吉備津彦命(桃太郎)は、新山(鬼ノ城)の温羅(鬼)と戦います。
吉備津彦命が射た矢と温羅が投げた石が空中で衝突し海に落ちてしまい苦戦を強いられることとなりま す。そこで命は考えをめぐらし一度に二矢を射ることができる強弓を準備させ、一度に二つの矢を射ることにしました。一つの矢はいつものように海に落ちてしまいますが、もう一つの矢はみごとに温羅の左目に突き刺さりました。温羅は驚愕し雉に姿を変え山中に逃げますが、命はたちまち鷹となって追いかけ ます。温羅は命に捕まりそうになると、今度は鯉に姿を変え、自分の左目から出た血で川となった血吸川に逃げ込みます。命は鵜に変化し血吸川を逃げる温羅を見つけ噛み上げついに捕まえました。
写真は、鯉喰神社の本殿です。
鯉喰神社には、駐車場がありません。交通を妨げないように駐車して、手短に参拝しましょう。
吉備路観光ガイドブック「おかやま桃太郎ものがたり“吉備津彦と温羅”」、高精細版PDF(データ容量:約100MB)を下記のリンクからご覧ください。

矢喰宮/矢喰岩(やぐいのみや/やぐいいわ)(岡山市)

ここも桃太郎伝説にまつわる由緒ある神社です。
吉備の中山に陣取った吉備津彦命(桃太郎)は、新山(鬼ノ城)の温羅(鬼)と戦います。
吉備津彦命が射た矢と温羅が投げた石が空中で衝突し海に落ちてしまい苦戦を強いられることとなります。
神社の入口の右側には、温羅の投げた大小の石があります。
写真は、矢喰宮の本殿です。
ここは、吉備の中山と新山(鬼ノ城)の中間地点になります。鬼ノ城の西門も遠望できます。
岡山自動車道の岡山総社インターチェンジの東側に隣接した公園の一角にあり、広い駐車場やトイレもあります。

下記のリンクも参考になります。

桃太郎のからくり博物館(倉敷市)

この博物館は、吉備路から離れた「倉敷美観地区」の中にありますが、桃太郎伝説をご紹介する場合、避けて通れません。桃太郎に関する多岐に渡る古くからの資料などが展示されています。
この写真は文化8年(1811年)に滝沢馬琴によって書かれた「燕石雑誌(えんせきざっし)」で、桃太郎が紹介されており、桃太郎は鬼ヶ島に鬼退治に出かけたと説明されています。
写真は、桃太郎が描かれた大きな布です。ここで記念撮影されている外国の方がおられました。
この博物館内は、インスタ映えするところが多いですが、館内は暗いので暗いところで撮影する練習をしておきましょう。
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