貴重すぎる展示品、アツすぎる企画。BIZEN中南米美術館に行かない手はない

漁師町である備前市日生。牡蠣の名産地で有名ですが、港からちょっと入ったところに個性的な美術館があります。その名も、BIZEN中南米美術館。世界的にも貴重な中南米の文化遺産の数々をじっくり見ることができます。今回はお盆のイベント情報も。備前に来たなら、ここを逃す手はない!
掲載日:2018年08月06日
  • ライター:藤田恵
  • 1480 ビュー

インパクトの塊、BIZEN中南米美術館

古代アメリカ大陸で作られた土器・土偶・石彫・織物など中南米の文化遺産がなんと、約2000点以上も収蔵されている美術館。どれも、日生で漁網の製造・販売をしていた森下さんがコツコツ集めた私財だというから驚きです。
これほどのコレクションを持つ美術館は国内でも非常に珍しく、貴重な展示品は他の美術館・博物館からのオファーで貸し出すことも多々あるんだとか。

12月まで「古代アメリカ六千年文明展」の最中

2018年12月24日まで「古代アメリカ六千年文明展」が開催中。日本でいうところの縄文時代に作られた、中南米の土器の数々に頭がくらくら。気が遠くなるような昔の人々の営みがリアルに感じられて胸がどきどきします。
そんなお宝だらけの中、今回新たに発見された最大の目玉がこちら!

”お酒が歌うボトル”とは!

ヘソイノシシの土偶「ペッカリー」によく似たビジュアルの動物があしらわれた写真のボトルは、3000年前のもの。今まで神様へのお酒を入れるものとして扱われてきましたが、エクアドルの博物館職員がアップした動画により、新たな機能が発見されたのです。それは…。
名物館長の森下さんが水を250mlほど注ぎ…。(こんな貴重なボトルに水を入れる瞬間が見られようとは!)
※ちなみに、備前焼のように焼き締まっていないので、しばらくすると水は漏れてきます。
両手でボトルを持って左右に振ると「ぴぃ〜〜〜〜」と音が鳴るのです!
中に隠された「笛玉」に空気が送り込まれることで鳴るのですが、それはまるで可愛らしい鳥のさえずり。思わず館内に鳥の姿を探してしまうほどのリアリティです。こんな作陶技術が!? 3000年前にすでにあったなんて!?
音、聞きたいですよね。もちろん聞けますよ、美術館で。

QRコードでボトルの歌が聞ける

展示されているこれらのボトルもすべて、音が鳴ることが確認されています。しかも、想像以上に良い声で。
展示ガラスに付けられたQRコードをスマホで読み込むと、実際に音を鳴らしている動画が見られます。ぜひ美術館に足を運んで、聞いてみてください。
ちなみに、このボトルは今後、備前焼で作って広めるプロジェクトも同時進行しているとか。岡山らしい名物になりそうで、期待が高まりますね。

他にも、音の鳴る土偶や

こちらは、笛になっている土偶。(演奏は森下さん)
東京大学にある専門のCTスキャンで内部の構造を見てもらったところ、かなり複雑に空洞や筒、笛玉が組み合わさっていることが判明。当時の技術力の高さが伺えます。
驚きの展示と発見、そして、忘れちゃいけないのが、ヘソイノシシ土偶のペッカリー。
普段は館内で監視員という名目でじーっとしていますが、一度イベントに出れば天使のような歌声と愛らしい動きで、ファンを魅了します。twitterフォロワー8000人超えという、ゆるキャラ界きっての人気者!
土偶の姿のペッカリーは、いま他の博物館に出張中…帰宅を楽しみに待ちましょう。

2階も充実の展示数

同館には2階にも広い展示スペースがあり、新たに寄贈を受けた美術品や、大きなレプリカが飾られています。
アステカ王国の石彫レプリカは、当時の雰囲気が伝わる精巧なつくり。現地に行くのは難しくても、こうやって近くでじっくり見られるのがいいですね。

お盆には、ボトルを鳴らす特別イベント開催

私もボトルを鳴らしてみたい!という人に朗報です。2018年8月11〜15日の間、レプリカのボトルに水を入れて鳴らす企画が行われています。ボトルに隠されていた笛玉を模したものに息を吹き込むこともでき、古代から使われてきた、原始的ながら効果的なシステムを体感できます。
この夏は、備前市日生へ行ってみてください。
※同館は土日を中心に開館なので、事前に公式HPをチェックの上で訪問を。
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