2017年、岡山城に甦った武将たち
岡山はどうなの?と思われた皆様、お喜びください。2017年、岡山県にも有志による戦国武将隊が発足しました。その名も…「岡山戦国武将隊」!
月に一度、会いに行ける宇喜多家の人々
会えば心は戦国へタイムスリップ。そのカッコ良さに、否応なしにテンションが上がります。
こんなメンバーが岡山城の簡単な説明や、記念写真の撮影、また歴史好きには楽しい歴史トークで、月に1度ほどおもてなしをしてくれるのです。
武将4人に姫1人、さらに宇喜多詮家さま、杉原紀伊守さま、辰之助さまという袴姿の小姓役が3人。現在、全8人で活動されています。取材時は全員集合ではなかったものの、個別取材をさせてもらいました。それでは、各メンバーの紹介をどうぞ。
①人望のあついイケメン晴れ武将【宇喜多秀家】
「太閤殿下(豊臣秀吉のことです)から重用され、五大老にもなったのにイマイチ知名度が高くない…。そんな某の名前を全国の皆様に知ってもらうために復活しました。関ヶ原で負けた後も、多くの人達から助けられ生き延びた人望のあつさがあります」。
ちなみに、彼が岡山城に出陣する日は必ず晴れるため「岡山晴れ武将」の異名を持つとか。現在ホラ貝の吹き方を勉強中。
②お家のためならどんな手も!ダークヒーロー【宇喜多直家】
暗殺など手段を選ばない冷酷さに「梟雄(きょうゆう)」と称されるもすべては宇喜多のお家のため…。厳しい戦国時代を知略で生き抜いた実力者なのです。
「野心家でワルいイメージもありますが、そのおかげで今の宇喜多家がある。岡山城に来たら、当時の時代背景やいきさつにも思いを馳せてもらいたいところです」。
現代の武将隊では、基本的ににこやかな表情で出迎えてくれる直家さま。しかし時折見せるワルそうな表情と、吐かれる漏毒のギャップに激萌え。さらに好物はフライドポテト(!?)と、現代的にもいろいろ「裏切」ってくれます。
③大坂の陣でも大活躍のキリシタン武将【明石全登】
ちなみに敗戦後は消息不明となっているそうで、何をしていたのか尋ねると「もう400年以上前のことなので覚えておりませぬ…」と教えてくれました。
「家族思いで、妻が死んでから後妻をとらない誓いを立てたり、宣教師の話を聞いても考えをすぐに変えるのは良くないと改宗に時間をかけたりと誠実な人物です。一方で、大坂の陣では退却の順番でもめている時に『先に帰るから』ときっぱり宣言して動いたりと合理的な一面も。城主としての手腕も高かったようです」。
声を聞いて初めて知りましたが、重低音が響くイケメンボイスで得意曲は「アンパンマンのマーチ」。南蛮モノのマントを羽織ったクールな姿が目を引きます。
④直家を立派にサポート【宇喜多忠家】
(写真提供=岡山戦国武将隊)
⑤艶やかに岡山城を彩る【豪姫】
関ケ原の戦いで負けた後は、八丈島へ流された秀家のために仕送りをするなど献身的な支援していたとか。
唯一の姫メンバーで、うっとりするような着物姿と優雅な佇まいでファンを癒やしてくれます。
(写真提供=岡山戦国武将隊)
出陣はこんな感じ
出陣日に岡山城に到着したら、まず天守閣へGO。すると天守閣の左横の階段から武将たちが登場!
他にも外国人観光客やお年寄りまで、幅広いお客さんたちから笑顔で撮影を求められる姿がありましたよ。
岡山戦国武将隊の良いところは、袴姿の小姓役の方々がカメラの撮影や誘導を率先してしてくれるところ。人見知りでも、安心して写真をお願いできちゃいます。ありがたや…。
宇喜多と一緒に「ウキウキ」歴史体験!
岡山城観光に来るなら、ぜひとも岡山戦国武将隊の出陣に日程を合わせてお越しくださいませ!
私もまた行こう…。