絶景ハイキング!県最南端・笠岡諸島「六島」を大冒険 ~ビールプロジェクト進行中!~

岡山県最南端、笠岡諸島の小さな島、六島(むしま)。
灯台がある丘はハイキングにぴったり! ブイでできた道しるべを頼りに歩けば、手づくり遊具、藪のトンネル、振り返れば広がる青い海、行き交う船。
今回は、六島でビールづくりに挑戦している笠岡市地域おこし協力隊・井関竜平さんに、六島の見どころを案内していただきました。
10月20日(土)、21日(日)には、ビアフェス「六島オクトーバーフェスト2018」が開催されます。丹精込めて完成したビールで乾杯しましょう!
掲載日:2018年10月05日
  • ライター:こばん(小林美希)
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笠岡港から約1時間の船旅

笠岡諸島の一番南に位置する六島は、面積が1平方キロメートル、人口約70人の小さな島です。車道が少なく、歩道には階段が多いので、移動は徒歩がおすすめ。
笠岡市にある笠岡諸島旅客ターミナル「みなとこばなし」から旅客船に乗り、およそ1時間。瀬戸内海の島姿を楽しみながら向かいましょう。
旅客船は島で暮らす方々の大切な足にもなっています。観光で来たことを伝えると、気さくに話しかけてくださいました。
私が六島を訪れた日は、帰路、前浦港を17:40に出港する最終のフェリーから眺める夕日が絶景でした。船旅はこういった楽しみがありますよね!

六島灯台へのハイキングコース

六島といえば「六島灯台」。六島の南側は、香川県荘内半島三崎がすぐそこ。その間の海峡は潮流が速く、瀬戸内海を横断する大きな船が行き交います。重要な航路となっており、岡山県で最初に灯台が設置されたのが六島なのだそうです。
六島灯台からは、四国を背景に、大きな船が行き来している様子を見渡せます。
この灯台までの道が、胸高鳴るハイキングコースになっているので詳しく紹介します。
灯台までは、猫のブイでできたかわいらしい道しるべがいくつも設置されています。島の方の手づくりだそうです。
海沿いから住宅が並ぶ細い歩道に入り、階段をのぼっていくと、山道に出ます。そのまま丘をのぼると、道しるべ「あそび場」が登場。
木とブイでできたシーソー、ブランコ、ターザンロープ…。こちらも島の方による手づくりだそうで、基本的にお子さま向けですが、大人が遊んで大丈夫そうなブランコも。
海を眺めながら、ブランコを漕ぐという夢のような体験ができます。
あそび場を後にして山道を進むと、次は藪でできたトンネルが登場します。
こちらは地元の方に「トトロのトンネル」と呼ばれているそうです。そっくり!
こんな地図を片手に、自然の中を進むと、冒険家になった気分! 
井関さん手作りのマップは、ブログ「道の駅、六島」からダウンロードできます。

「灯台と水仙の島」

(画像提供:井関竜平さん)
六島といえば、この風景。六島は「灯台と水仙の島」と呼ばれています。
1月上旬~2月中旬、灯台がある丘が可憐な水仙に彩られます。灯台付近だけでなく、あそび場付近(灯台へと続く道中)にも群生地があり、一面、白い水仙で華やかに。
(画像提供:井関竜平さん)
水仙は、島の方々が大切に植え、育てられてきたそうです。
私はまだ自分の目で見たことがないので、ぜひ行ってみたいです。

水仙だけじゃない、六島灯台の絶景

(画像提供:井関竜平さん)
「実は、六島の絶景は、水仙だけじゃないんですよ」と井関さん。
灯台の近くに大きな桜の木があり、ちょうど水仙が枯れるころ、命のバトンを受け取ったかのように盛大に咲き誇るそうです。
緑色の草原と力強く咲く桜のコントラストが美しい! こちらもぜひとも自分の目で確かめてみたいです。

六島の日常を旅する

島内には、島時間を過ごせる場所がたくさんあります。
六島の砂浜には、シーグラスがちらほら。宝探しのように、輝くシーグラスを見つけてみてください。
階段が点在する路地には、人慣れした猫がのんびりと歩いています。
また、六島唯一のお店「前畑商店」では、パンや飲み物が販売されていて、シーズンである11月~1月頃には大人気の名産品「寒中ひじき」が購入できます。こりこりしていて、井関さんイチオシの食べ方は「ポン酢で食べること」だそう。
運が良ければ、ひじきを干している風景を目にすることもできるかも…!

六島のビールプロジェクト

今回、六島を案内してくださった、笠岡市地域おこし協力隊・井関竜平さんは、大阪府出身で、2016年4月に孫ターン(祖父母のいる地域への移住)で六島にやって来ました。
2017年から開催されているビアフェス「六島オクトーバーフェスト」の発起人で、六島でビールづくりにチャレンジしています。
かつて六島には1,000人もの方が生活しており、山のてっぺんまで麦畑だったといい伝えられています。
海をバックに輝く麦畑が、どんなに素敵だっただろう、もう一度その光景を見たいと、井関さんは島の方々と、耕作放棄地になっていた畑を開墾。お年寄りから当時の栽培方法、収穫方法を教わり、2017年、金色に輝く麦畑が一部復活しました。
(画像提供:井関竜平さん)
さらに、「麦といえばビール!」と、地ビールプロジェクトが始動します。収穫された麦から初めてビールが完成!
六島で収穫した麦100%のクラフトビール「六島麦の始まり」をお披露目するビアフェス「六島オクトーバーフェスト2017」が開催されました。

10月20日(土)・21日(日)に開催「六島オクトーバーフェスト2018」

(画像提供:井関竜平さん 六島オクトーバーフェスト2017の様子)
第二回目となる「六島オクトーバーフェスト2018」は、10月20日(土)・21日(日)に開催されます。
岡山市の吉備土手下麦酒で醸造された六島のビール「六島麦の始まり」をはじめ、さらに今年は、北木島の牡蠣を使ったオイスタースタウト「笠岡の黒」、小豆島まめまめびーるにて醸造された高島の金柑を使ったペールエール「あかまめまめ」などの笠岡諸島オリジナルビールが登場。さらに、これらのビールに合う、井関さんおすすめ、笠岡や近隣地域からやってきたおつまみをいただきながら、地元にゆかりのあるミュージシャンによる音楽が楽しめる予定です。入場は無料(ビールやお食事は現地にて販売)。
会場は六島の前浦港降りてすぐの場所です。大海原をバックに、美味しいビールで乾杯しましょう!
イベントの日には無料予約船(定員240名)が出ますので、ぜひご予約の上ご利用ください。
アルディ観光 tel:0865-45-8488

水害を乗り越え絆が生んだ「奇跡のビール」

(画像提供:井関竜平さん)
今年のビール「六島麦の始まり」は、実は六島の麦を使ったものではありません。
六島ですくすくと育った麦は、春に収穫できましたが、麦を預かってくださっていた倉敷市真備町の麦芽工場「岡山マインドこころ」が、平成30年7月豪雨により被災し、六島のビール麦も運命を共にしたのです。
しかしそのあと、高梁市の宇治地区雑穀研究会の方が、地域で育てた大麦「はるな二条」を提供してくださることに! また、広島で麦芽の作り方を学び、自ら手作りで麦芽にすることに成功しました。
(画像提供:井関竜平さん)
ホップは笠岡市の今井地区の皆さんが作られた「カスケードホップ」を収穫させていただけることになり、吉備土手下麦酒醸造所で仕込みを行い、ついに完成!
多くのご縁に支えられ、水害の困難を乗り越え完成したのが、今年の「六島麦の始まり」です。ぜひ「六島オクトーバーフェスト2018」で、その味を確かめてください。
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