笠岡港から約1時間の船旅
笠岡市にある笠岡諸島旅客ターミナル「みなとこばなし」から旅客船に乗り、およそ1時間。瀬戸内海の島姿を楽しみながら向かいましょう。
旅客船は島で暮らす方々の大切な足にもなっています。観光で来たことを伝えると、気さくに話しかけてくださいました。
六島灯台へのハイキングコース
六島灯台からは、四国を背景に、大きな船が行き来している様子を見渡せます。
海沿いから住宅が並ぶ細い歩道に入り、階段をのぼっていくと、山道に出ます。そのまま丘をのぼると、道しるべ「あそび場」が登場。
あそび場を後にして山道を進むと、次は藪でできたトンネルが登場します。
井関さん手作りのマップは、ブログ「道の駅、六島」からダウンロードできます。
「灯台と水仙の島」
六島といえば、この風景。六島は「灯台と水仙の島」と呼ばれています。
1月上旬~2月中旬、灯台がある丘が可憐な水仙に彩られます。灯台付近だけでなく、あそび場付近(灯台へと続く道中)にも群生地があり、一面、白い水仙で華やかに。
水仙は、島の方々が大切に植え、育てられてきたそうです。
私はまだ自分の目で見たことがないので、ぜひ行ってみたいです。
水仙だけじゃない、六島灯台の絶景
「実は、六島の絶景は、水仙だけじゃないんですよ」と井関さん。
灯台の近くに大きな桜の木があり、ちょうど水仙が枯れるころ、命のバトンを受け取ったかのように盛大に咲き誇るそうです。
緑色の草原と力強く咲く桜のコントラストが美しい! こちらもぜひとも自分の目で確かめてみたいです。
六島の日常を旅する
六島の砂浜には、シーグラスがちらほら。宝探しのように、輝くシーグラスを見つけてみてください。
また、六島唯一のお店「前畑商店」では、パンや飲み物が販売されていて、シーズンである11月~1月頃には大人気の名産品「寒中ひじき」が購入できます。こりこりしていて、井関さんイチオシの食べ方は「ポン酢で食べること」だそう。
運が良ければ、ひじきを干している風景を目にすることもできるかも…!
六島のビールプロジェクト
2017年から開催されているビアフェス「六島オクトーバーフェスト」の発起人で、六島でビールづくりにチャレンジしています。
かつて六島には1,000人もの方が生活しており、山のてっぺんまで麦畑だったといい伝えられています。
海をバックに輝く麦畑が、どんなに素敵だっただろう、もう一度その光景を見たいと、井関さんは島の方々と、耕作放棄地になっていた畑を開墾。お年寄りから当時の栽培方法、収穫方法を教わり、2017年、金色に輝く麦畑が一部復活しました。
さらに、「麦といえばビール!」と、地ビールプロジェクトが始動します。収穫された麦から初めてビールが完成!
六島で収穫した麦100%のクラフトビール「六島麦の始まり」をお披露目するビアフェス「六島オクトーバーフェスト2017」が開催されました。
10月20日(土)・21日(日)に開催「六島オクトーバーフェスト2018」
第二回目となる「六島オクトーバーフェスト2018」は、10月20日(土)・21日(日)に開催されます。
岡山市の吉備土手下麦酒で醸造された六島のビール「六島麦の始まり」をはじめ、さらに今年は、北木島の牡蠣を使ったオイスタースタウト「笠岡の黒」、小豆島まめまめびーるにて醸造された高島の金柑を使ったペールエール「あかまめまめ」などの笠岡諸島オリジナルビールが登場。さらに、これらのビールに合う、井関さんおすすめ、笠岡や近隣地域からやってきたおつまみをいただきながら、地元にゆかりのあるミュージシャンによる音楽が楽しめる予定です。入場は無料(ビールやお食事は現地にて販売)。
会場は六島の前浦港降りてすぐの場所です。大海原をバックに、美味しいビールで乾杯しましょう!
アルディ観光 tel:0865-45-8488
水害を乗り越え絆が生んだ「奇跡のビール」
今年のビール「六島麦の始まり」は、実は六島の麦を使ったものではありません。
六島ですくすくと育った麦は、春に収穫できましたが、麦を預かってくださっていた倉敷市真備町の麦芽工場「岡山マインドこころ」が、平成30年7月豪雨により被災し、六島のビール麦も運命を共にしたのです。
しかしそのあと、高梁市の宇治地区雑穀研究会の方が、地域で育てた大麦「はるな二条」を提供してくださることに! また、広島で麦芽の作り方を学び、自ら手作りで麦芽にすることに成功しました。
ホップは笠岡市の今井地区の皆さんが作られた「カスケードホップ」を収穫させていただけることになり、吉備土手下麦酒醸造所で仕込みを行い、ついに完成!
多くのご縁に支えられ、水害の困難を乗り越え完成したのが、今年の「六島麦の始まり」です。ぜひ「六島オクトーバーフェスト2018」で、その味を確かめてください。