初詣&会陽だけじゃない!行事いっぱいの金陵山西大寺観音院が激アツ。

日本三大奇祭の一つ「西大寺会陽」、通称「はだか祭り」で有名な金陵山西大寺。はだか祭りの熱気あふれる光景は驚くばかり…ですが、1200年前に遡る深い歴史や、数々の重要文化財など、お寺としても見どころ満載。
しかも、2019年は初詣を皮切りにイベント盛りだくさん。通いたくなるお寺No.1になること間違いなし!
掲載日:2018年12月18日
  • ライター:藤田恵
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西大寺ってどんなお寺?

今から1200年ほど昔の751年、周防の国(今の山口県)に住む藤原皆足(ふじわらのみなたる)姫が、観音菩薩の妙縁を感じて今の岡山市東区西大寺に千手観音を安置したのが西大寺の創まりだったと言われています。
1299年に消失した記録には、本堂、常行堂、三重塔、鐘楼、経蔵、仁王門等をすでに構えていたことが記されていて、地方屈指の大寺であったと分かるんだとか。新年の祈祷「修正会」が民俗行事に結縁したことや、吉井川の河口が備前の要港として栄えていたことも、庶民信仰が強まる大きな要因だったそう。
今でも地元の人たちが気軽に集い語らう場となっており、大晦日から三が日は初詣客で大賑わい、そして会陽(はだか祭り)には大勢の観光客でごった返す岡山きっての人気寺なのです。

三重塔に龍鐘に本堂…重要文化財がぎっしり

広い敷地内には、見どころがいっぱい。
均整のとれた古式なつくりで、和様を基調としながら伽藍全体の一部に禅宗様を取り入れた江戸時代建立の「三重塔」は、岡山県指定の重要文化財。中には大日如来が祀られています。
1年半以上かけて完成した巨大な五間堂の「本堂」。岡山市指定の重要文化財で、本尊には秘仏の千手観世音菩薩が祀られています。
国指定の重要文化財である「朝鮮鐘」は、日本に現存する朝鮮鐘の中では最大規模。10〜11世紀ごろに朝鮮で鋳造されたものだとか。普段は鐘楼門の上に吊るされており、正月の三が日に限りつくことができるのです。
この他にも石造七重層塔や牛玉所殿・奥殿と文化財に指定されている建築が多いんですよ。

美しさに惚れぼれ。本堂・牛玉所殿は拝観すべし

まるで浄土…と、ため息が漏れるほど。きらびやかな美しさにうっとりするのが本堂の中。これを見ずして帰るのはゼッタイもったいない!
極彩色で描かれた壁の仏教画を眺めたり、はだか祭りになくてはならない「宝木(しんぎ)」を住職が投げ入れる「御福窓」を開け締めすることもできちゃうんです。
さらにお隣の建物「牛玉所殿(ごおうしょでん)」も一緒に拝観でき、厄除けや安産祈願にと訪れる人も多いんだとか。また、白翡翠で造られた日本最大の文殊菩薩は合格祈願の仏さまとしてご利益があるそうな。
拝観時間は9:00〜16:00、拝観料は大人500円、子ども200円。
拝観料を支払えば、正月の三が日には朝鮮鐘をつくことができますよ!

ストリートアートの巨匠が描く、クールなドラゴン屏風

本堂に入る手前、ご本尊の裏側でひときわ輝く金色の屏風。
これは、ストリートアート界の雄、Dragon76さんが描いた龍神です。2018年5月に境内でライブペインティングを実施。アメリカで開催されているART BATTLE in NYで2度も優勝した高い実力と、仏教の世界観と最先端のアートが融合した超絶カッコいいドラゴンを間近で見ることができます。
西大寺、めっちゃ進んでる…!

初詣はマルシェやスタンプラリーもあるよ

大晦日の夜から開運護摩祈祷がスタートし、三が日まで続きます。また、1〜14日までは新春特別拝観として秘仏の金毘羅大権現を公開。また、はだか祭りで使う御福窓へ上り、窓から福を招く散花を投下することもできます。
さらに1月1日〜3日は9:00〜16:00まで「NEW YEAR'S マルシェIN西大寺」と題した飲食とフリーマーケットで賑わい、「犀角」「龍鐘」「龍灯」の三つの霊宝を探す子ども向けスタンプラリーを実施。家族みんなで楽しめる企画がぎゅっと詰まっています。
写真は霊宝の一つである「龍灯」。消えずの灯籠として有名で、人の苦しみを火として昇華してくれている姿を表しているんだとか。ありがたや…。

やっとはだか祭り!?…の前に節分祭と会陽宵祭り

初詣も終わり、2月に入ると待ちに待った会陽…の前にも2019年はイベント目白押しです。
2月3日(日)13:30〜15:30は、「西大寺会陽 会陽太鼓奉納式 併 西大寺節分祭」と称し、西大寺会陽の様子をデザインしたラッピングトラックのお披露目式を開催。芸能人の出演もあったり、節分に合わせて豆まきをしたりとワクワクする企画です。
また、会陽直前の2月15日(金)18:00〜20:00は「会陽宵祭り」が。明治中期から会陽前夜はお祭りで賑わっていたことの復活を願い、会陽本番には参加できない女性限定の餅まきを実施。福引で選ばれた2人の福女は、福多き1年になるとか…。
(写真は、西大寺本堂内の壁画の様子)

やってきました会陽(はだか祭り)!!

毎年、2月の第3土曜は「会陽」で決まり。そう、はだか祭りです!
会陽の安全を願う法会から始まり、男性たちが奪い合う宝木(しんぎ)の制作まで多数の行事を経て、いざ当日へ。本堂には約9000人(!)もの裸の男性が集合。22:00、宝木が御福窓から投げ込まれるやいなや、大きな声とともに渦を描いて争奪戦がスタート。その荒々しさ、勇壮さは実に圧倒的…!宝木をゲットした男性は福男と呼ばれ、皆に祝福されるんですって。
全国から参加者&観客がある中で、最近はSNSで会陽を知った外国人男性の参加者も増えており、日本にとどまらずグローバルなイベントとなっています。

参加はちょっと…という人には有料の観覧席が用意されているので、希望者は岡山商工会のサイトから申込みを。

西大寺の底力、GWに祝!新元号の初詣り

さらに、会陽で終わらないのが西大寺のすごいところ。
2019年は平成最後の年ということで、新元号が発表される5月のGWに合わせ、災難のない平穏な時代になることを願った祈願会を企画中。
「これからも良い国になるようにと、新時代に祈りを捧げ、気持ちも新たにするきっかけにしたくて」と、企画主の住職。
護摩祈祷のほか、国指定重要文化財の龍鐘をつけたり、子ども向けの宝探しゲームがあったりと、こちらも家族揃ってワイワイできそう。

住職の「どんな世代の人も、『ちょっとお寺に寄っていこうか』と思える気軽な場所にしていきたい」という願いがカタチになった、歴史あり、伝統あり、現代アートあり、子どもの笑顔あり…な、とっても豊かで懐の深〜いお寺さんなのです。

詳細はフェイスブックと公式サイトをぜひチェックしてくださいね!

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