まずは入り口から
ガラスのショーケースの中には岡野屋プロジェクトで使用されていた黄色いモールのオブジェクトが敷き詰められています。
元岡野屋旅館のパネル
プロジェクトの概要が説明されています。
現代アートの高本敦基さんの作品
高本さんは以前こちらの施設でアートの講座をされていました。
旧岡野屋旅館は映画のロケ地としても利用された
勝山の町並みの中にあるこちらでは、2019年に映画のロケが行われ、V6の岡田准一さんやHey! Say! JUMPの山田涼介さんが訪れました。
ジャニーズの二人を間近に見られるとあって、当時は騒然としていました。
映画はあの司馬遼太郎原作の「燃えよ剣」。2020年5月公開予定です。
いろんな使い方ができる中庭
石のモニュメントが象徴的なこの中庭は左手にカフェに降りる階段、正面にはギャラリー・ホール棟続く入り口へ上がる階段があります。
この正面の階段を客席に見立てて、中庭で演劇や音楽イベントを行われることもあるそうです。
角度を変えて中庭をもう一枚
巨大な醤油樽も、、、
ギャラリー棟では1月26日まで「ひしおの講座展」が開催されていました。
どの作品もプロの作家さんが作ったものと見紛うほどの出来でとっても見応えのある展示でした。
展示の様子
松田しろ展(2020年2月1日〜16日まで)
手縫いの刺繍の作品を中心に、これまでに縫いためていた作品や新作を含む様々な作品を展示します。
カラフルな色使いの刺繍作品、革を使用した作品など、丁寧に仕上げられた作品が楽しめます。
入場料:200円(高校生以下無料)
ひしお内のカフェコーナー
使用できない通用口の用途は?
名前の由来は醤油蔵の立地にあります。
清友醤油時代、ひしおの下に清友醤油のお店が設けられており、このお店から見て醤油蔵が「うえのだん」にあることから命名されました。
当時、「ちょっとうえのだんから醤油の在庫を下ろしてきておくれ」という会話が交わされていたのかと想像すると、なんだか浪漫を感じませんか?
そしてこの写真の通用門を通って醤油を運んでいたそうです。
現在は通用口としては封鎖されていますが、門は開けることができ、今でもこの門を通して下の清友さんとの交流があるそうです。
ランチメニューはこちら
今回はカレーを注文しました。
オリジナルカレー
辛さは中辛くらいでしょうか。舌がヒリヒリするほど辛くなく、かといって甘いカレーでもない、という食べやすいカレーです。
ライスには玄米も混ざり、フライドオニオンがトッピングされています。
玄米のプチプチ感とフライドオニオンのサクサク感という、食感も楽しめるカレーで、また食べたくなる味でした。
食後にはミニサイズのコーヒーか紅茶がセットでついてきます。
スタッフのタネノブさんに色々伺いました。
清友醤油の建物を解体して、新築された建物なのですが、立派な梁や柱などの構造材を再利用しています。
ひしおでは様々な参加型のアートイベントを主催しています。
「地方に住んでいる子供達だからこそ、幼少期に文化に触れられる機会を提供してあげたい」と優しく語ってくださいました。
同じ蔵の形を再現
同じ様な蔵の形状を残しつつそこに現在の中庭やギャラリー棟などを加えています。
まにわ映像フェスティバル
ひしおの運営管理以外にも勝山の町並みやクラフト文化の保全のために様々なイベントやセミナー、講座を開催しています。
夏にはまにわ映像フェスティバルというイベントを2011年から9年に渡って開催されていました。
(当初は勝山映像フェスティバルという名前でした。)
東京工芸大学の学生が作る映像作品をアニメーションマッピングを活用して表現するイベントです。
アニメーションマッピングの投影先は、ひしおの建物だったり、勝山の町並みに大きな暖簾を設置しての投影だったりと年によって変わることもありました。
2019年は久世の旧遷喬尋常小学校に投影されたそうですよ。
勝山映像フェスティバル(2015年)
2020年も素敵なアニメーションイベントを期待
うえのだんのモニターには過去取り組んできた映像フェスティバルのアーカイブが見れる様になっています。
県北の小さな町にこんな大掛かりなマッピングイベントが行われているなんて驚きです。
ぜひ、この夏はお子さんと一緒にイベントを楽しんでみてはいかがでしょうか。
まにわ映像フェスティバル アニメーションマッピング
店舗情報
住所:〒717-0013 岡山県真庭市勝山162-3
TEL:0867-44-5880
mail:info@hishioarts.com
開館時間: 10:00〜18:00 (11月〜3月 10:00〜17:00)