【晴れの国おかやまは、天文県!】デート・夏休みの自由研究にいかが?倉敷科学センターを探検する!

岡山県は、「晴れの国おかやまは天文県!」なのです。
国立天文台岡山天体物理観測所・京都大学3.8m望遠鏡(建設中)・岡山天文博物館・美星天文台・JAXA美星スペースガードセンター・JAXA上齋原スペースガードセンター・人と科学の未来館サイピア・倉敷科学センター・倉敷天文台・赤磐市竜天天文台・美咲町立さつき天文台などたくさんの研究施設・天文台・観測室・プラネタリウム・展示館があり、晴天率が高いこと・気流が安定していることなどが理由で、天体観測などに恵まれた環境にあります。

順次、各施設の魅力をご紹介しますが、今回は「倉敷科学センター」です。
大人から子どもまで、体験を通して楽しく科学を学ぶことができる理工系科学博物館施設で、宇宙への想いをはせてみませんか?

倉敷科学センターのプラネタリウムは、現行の投影設備を解像度が国内最高水準の最新鋭機器に更新する予定で、2019年3月のリニューアルオープンを目指されており、私もとても楽しみにしています。
掲載日:2017年07月24日
  • ライター:N.Fさん
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プラネタリウム 「今夜の星空」解説

 直径21メートルの大型ドームを誇る宇宙劇場は、プラネタリウムと全天周映写装置が設置された中国地方最大級の科学シアターです。
 プラネタリウムでは今夜の星空の楽しみ方や星座の探し方を専門家がナマ解説するほか、全天周映画では球面ドーム全体に映し出される大迫力の巨大ドーム映像をお楽しみいただけます。
 写真はプラネタリウム投映風景で、倉敷市の鷲羽山から見た瀬戸大橋や瀬戸内海のパノラマ映像を基本に、太陽が沈んで行き、時間の経過とともに星空が見えて始め、今夜見える主な星たち・星座などが解説されます。
 宇宙劇場(プラネタリウム・全天周映画)の詳細は、下記のリンクからご確認ください。

プラネタリウム 「ボイジャー太陽系脱出!」

 1977年に打ち上げられ、40年にわたり宇宙の旅を続けてきた惑星探査機ボイジャー1号・2号、木星・土星・天王星・海王星の4惑星とその衛星を探査し、数多くの発見と驚きの画像を届けてくれました。
 太陽系を脱出し、やがては星々の世界を旅することになるボイジャー探査機。もはや太陽の影響が及ばない人類にとって未知の外宇宙「太陽系の果て」に到達するまでの旅路をご紹介していきます。  

「ボイジャー太陽系脱出!」は、平成29年7月14日(金)~11月5日(日)の期間上映され、その後、別プログラムになります。
「ボイジャー太陽系脱出!」リーフレット(PDF)は、下記のリンクからご覧ください。

4D2U・4次元デジタル宇宙シアター (科学展示室2F) 

 4D2U(フォー・ディー・トゥー・ユー Four-Dimensional Digital Universe)とは、空間3次元と時間1次元を合わせた(4次元)宇宙を、デジタルデータで可視化する国立天文台が開発した立体映像システムです。
 莫大なスケールの空間と時間の中で、天体や宇宙の構造とそれらが進化してきた様子を直観的でわかりやすく表現したい。 この思いから最先端のコンピュータによる3次元シミュレーションデータや観測データを可視化し、手に取るように目の前に立体映像で再現する映像空間、4D2Uが誕生しました。
 天文学の最新の成果をわかりやすく、楽しく、そして科学的に正しい映像表現しています。
 (上記は、国立天文台のホームページより、引用しています。)
 写真は、大迫力で精細な土星の映像です。
 毎週土・日曜日 13時15分~(約15分)、科学展示室入館料が必要で、特別イベントの実施状況により、予告なく休止となる場合があります。
倉敷科学センター公式ホームページでは、数々のイベントや天文情報などの案内をされています。下記のリンクからご覧いただけます。

アマチュア天文家 本田實の活躍 (科学展示室2F) 

 倉敷を拠点として、生涯に12個の新彗星と11個の新星を発見し、天体発見王とも呼ばれた偉大なるアマチュア天文家「本田實(ほんだ・みのる)」さんを紹介するコーナーです。
 その業績は、日本はもちろん、世界の天文学界にさんぜんと輝いています。

科学展示室リーフレット(PDF)は、下記のリンクからご覧いただけます。

旧倉敷天文台スライディングルーフ天体観測室(登録文化財)

 この旧倉敷天文台スライディングルーフ観測室は、大正15年(1926年)に原澄治(倉敷市名誉市民)の資力と京都帝国大学教授山本一清の支援により、日本最初の民間天文台として建てられたもので、内部には当時、我が国では最大級となる英国ホルランド社製の口径32cmの天体望遠鏡(倉敷市指定重要文化財)が設置され、広く一般に公開されてきました。
 また、長年倉敷天文台長を務め、生涯に彗星12個、新星11個を発見した世界的な天文家本田實(倉敷市名誉市民)も、この観測室で星の観測を行いました。
 観測室の規模は、東西4.4m、南北5.3mで、1.1mのレンガ造りの基礎の上に、桁高2.2mの木造下見張りの軸部が乗っています。屋根は切妻、鉄板張りで、室内の歯車のついたハンドルを開店させることにより、屋根が破風の角度に沿って東西方向に滑り降りるように開くという非常に珍しい構造をもっており、科学史上においても貴重な建物であることから、平成13年8月28日に国の登録有形文化財に登録されました。
 倉敷市では、本田實生誕100年となる平成25年に、この観測室を公益財団法人倉敷天文台から譲り受け、創立当時に近い姿で、ライフパーク倉敷に移築。復元を行いました。(平成25年8月18日 倉敷市教育委員会)

隕石~宇宙からのおくりもの~ (科学展示室2F) 

 「隕石ってなに?」・「隕石の種類」・「日本で発見された隕石」、といった展示パネルで隕石のことが詳しく説明されています。また、3個の隕石の実物が展示されており、宇宙のロマンを感じるコーナーです。

富田隕石の紹介 (科学展示室2F)

 1910年(大正5年)4月13日に倉敷市玉島八島に落下した「富田隕石」に関する詳細な説明パネルや実物の展示があります。
 国内に落下した数少ない隕石の一つです。単独の隕石として、落下直後に回収された石質隕石です。落下地点、日時、回収された状況まで詳細な記録が残されている珍しい隕石です。
 また、見つかっていない瀬戸内海に落下した「海底隕石」の解説パネルもあります。

太陽系の仲間たち (科学展示室2F)

 私たちが住んでいる地球が属する「太陽系の仲間たち」を紹介するコーナーです。太陽・各惑星の大きさや色、各惑星に属する衛星を解説しています。
 このコーナーにいると、太陽系の外から太陽系を見ているような不思議な気分になります(笑)

 倉敷科学センターでは、「くらしき宇宙セミナー」と題しまして、星空案内人(星のソムリエ)・準星空案内人(準星のソムリエ)の養成を行っています。岡山県内・近県の方々が受講されて、平成22年よりスタートして、今年で8シーズン目になり、星空案内人:20名・準星空案内人(星のソムリエ)376名の方々が認定され、天文普及活動に貢献されています。 ※:平成29年度の募集は終了しています。
「くらしき宇宙セミナー」の詳細は、こちらのリンクからご覧いただけます。

太陽黒点をさがそう (科学展示室2F)

 このコーナーでは、倉敷科学センターの屋上に設置された太陽望遠鏡(25cmクーデ式望遠鏡)でとらえたライブ映像が表示されています。真ん中の白い表示部分には、取材時に黒点(黒色のつぶ)が表示されていましたが、分かりますか?
 2012年6月6日に、21世紀では最後の「金星の太陽面通過」がありましたが、たくさんのお客様と倉敷科学センターの石井学芸員(天文学)さんが世紀の天体ショーを観測しました。
 大きな画面で見る「金星の太陽面通過」は、素晴らしかったことと思います。
※:太陽が見えない悪天候時は、観測できません。

H-IIロケットエンジン (科学展示室1F) 

 ロケットエンジン「LE-7」実物が展示されています。
 1990年代に日本の主力ロケットであった「H-IIロケット」の第1段用エンジンとして国内で開発されました。遅れていた日本の宇宙開発技術を世界水準に押し上げるために、スペースシャトルのみで実用化された難易度の高い特殊な技術を投入するこのエンジンの開発には12年の時間を要し、たいへんな困難を伴うチャレンジとなりました。「日本の科学技術の傑作」とも呼ばれ、西日本で公開されているのは鹿児島県の種子島とここ倉敷科学センターのみという、たいへん貴重なものです。
 燃料には液体水素と液体酸素を使います。現在では、LE-7エンジンを改良したLE-7AエンジンがH-IIAロケットやH-IIBロケットの第1段に使用されています。

LE-7系エンジンの概要(JAXA)は、下記のリンクからご覧いただけます。

天文台公開(夜) (3F屋上広場 天体観測室) 

 倉敷科学センター屋上には、口径50センチの反射鏡を搭載したカセグレン式反射望遠鏡が設置されています。
 月面のクレーターや土星のリング、木星のしま模様、ガリレオ衛星、四季の星雲・星団など、魅力溢れる天体たちの世界をお楽しみいただけます。
「天体望遠鏡 mtプロジェクト 2014」: 天体望遠鏡を思いっきりカワイクしてみたらどうなるか?  2014年4月、倉敷市の企業「カモ井加工紙株式会社」さまにご協力いただき、女性に大人気の装飾用デザインテープ「mt」で望遠鏡全体を装飾した実験企画を実施しています。終了期間は決まっていませんが、当分の間は天体観望会や天文台公開にて、カラフルに彩られた望遠鏡をお楽しみいただけます。
 写真は、天文台公開(夜)に伺った時のもので、お客様が木星観望中です。この日は、木星・土星をたくさんのお客様が、ご覧になられて、感動の声があがっていました。
倉敷科学センターホームページの「講座・イベント情報」は、下記のリンクからご覧いただけます。

この人がすごい!! 三島和久学芸員(天文学)さん

 星の王子様こと、三島和久学芸員(天文学)さんです。
 プラネタリウム投映の準備中のお忙しくされている最中に、プラネタリウム恒星投映機(GSS-HELIOS)コンソール前で作業されているところを撮影させていただきました。
 この後、プラネタリウム解説をされましたが、いつもながら優しく良いお声でした。あまりにも心地良いので、プラ寝たリウムになりそうでした(苦笑)
 宇宙・ロケット・人工衛星など全般の知識にお詳しく、倉敷科学センターの日常業務の他に、天文系学芸員として、科学館やプラネタリウムでの天文普及活動の一環で、天体や人工衛星のライブ中継・天体撮影・星景写真撮影などをされ、天文現象の教材・広報資料を蓄積されています。
 このため、新聞社や天文誌への写真提供・記事執筆の他、テレビ・ラジオなどで、天文現象などを分かりやすく解説をされています。

 提供いただいた素晴らしい写真をご紹介します。そして、最後に夏休みの自由研究に最適なテーマを教えていただきましたので、ご紹介します。

瀬戸大橋と星の日周運動 (写真提供:倉敷科学センター)

【写真説明】2017年1月26日 岡山県倉敷市児島 鷲羽山
 雲ひとつない快晴。いつもの瀬戸大橋ポイントは、冬場、讃岐山脈にぶつかる気流の影響で雲がわきやすいので、こんなチャンスは滅多にありません。このテーマは瀬戸大橋の夕暮れから星が見えてくるまでの夕景を、濃厚に仕上げてみることです。
大きな写真は、下記のリンクからご覧いただけます。

M31アンドロメダ座銀河 (写真提供:倉敷科学センター)

【写真解説】2016年10月7日撮影
 M31アンドロメダ座銀河は、日本から見える銀河としては最大のもので、天文ファンのみならず広く一般に知られている有名な天体です。M31の広がりは満月を横に5つ並べたほどもあり、肉眼でもはっきり見える明るさです。秋の観望会では、誰もがまず最初に望遠鏡を向ける対象です。
大きな写真は、下記のリンクからご覧いただけます。

月食の経過と地球の影 (写真提供:倉敷科学センター)

【写真解説】2014年10月8日撮影
 月が欠けて、皆既月食になり、また戻っている経過を5枚の写真で表現しています。
真ん中が皆既月食の状態です。大きな影が見えていますが、これが地球の影になります。
大きな写真は、下記のリンクからご覧いただけます。

イプシロンロケット2号機の光跡 (写真提供:倉敷科学センター)

【写真解説】2016年12月20日撮影
 2016年12月20日(火)20時00分00秒、鹿児島県にある内之浦宇宙空間観測所からジオスペース探査衛星(ERG)を搭載したイプシロンロケット2号機が打ち上げられました。
 瀬戸大橋を見下ろす鷲羽山からの眺めをパノラマ写真に仕上げてみました。
大きな写真は、下記のリンクからご覧いただけます。
第1段燃焼終了後、フェアリング分離、第1段分離と間があって、第2段の燃焼開始。2段目の燃焼終了まで5分間、きれいにながめられました。
固体燃料ロケットなので、色は真っ赤で、2段目の噴射炎が木星並みの明るさで見えました。

H2Aロケット32号機由来の夜光雲 (写真提供:倉敷科学センター)

【写真解説】2017年1月24日撮影
 鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられたH2Aロケット32号機由来の夜光雲をパノラマでまとめました。
 全国4地点で撮影された写真に基づいて、夜光雲の高度を簡易的な計算で推定しました、
主に雲の上層について調べてみたのですが、おおむね高度72~79キロあたりという結果になりました。上層末端は高度80~85キロあたりということになるのでしょうか。
大きな写真は、下記のリンクからご覧いただけます。

2017年8月 注目の天体現象

写真は、2010年1月1日の部分月食です。
 月食とは、太陽-地球-月が一直線に並んだ時に、地球の影の中に満月が入り込み、月の表面に太陽光が当たらなくなる現象です。8月8日未明に、満月の約4分の1が地球の影の中に入る「部分月食」が全国で観測できます。
 月食は望遠鏡を使わなくても楽しむことができ、初心者でも観測気分を満喫できるおすすめの天文現象です。未明とはいえ夏休み期間中に起こる月食ですので、8月13日前後のペルセウス座流星群とともに、小・中学生の自由研究の題材にも最適です。
 ※:今回の月食について、倉敷科学センターで観望会などを行う予定はありません。
 私は晴れましたら、瀬戸内海の南西方向が見える場所で、自由研究に参加する予定です。
「8月8日(火)部分月食観測ガイド」に詳細に説明されています。印刷用「部分月食観測ガイド」もあります。下記のリンクからご覧ください。
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