瀬戸内国際芸術祭2022開幕!ビギナーも必読!岡山・宇野港からいざ出発!

いよいよ瀬戸内国際芸術祭2022スタート!
2010年の初回から瀬戸芸を巡ってきたライターが、初めての方向け情報、公共交通で行けるルートも交えてこの春始まった2022年の瀬戸芸をご紹介。これまで毎回訪れてきた中で、様々な出会いや慣れない場所での失敗などいろんな経験も活かし、快適に瀬戸芸を楽しむポイントもお伝えします!
掲載日:2022年05月02日
  • ライター:小池香苗
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瀬戸内国際芸術祭2022

瀬戸内国際芸術祭は2010年にはじまり、「海の復権」をテーマに3年に一度開催されています。瀬戸内一帯を舞台に展開される芸術祭は2022年で5回目。アートを道標に島々を巡りながら、瀬戸内の美しい景観や自然、島の文化に出あう現代アートの祭典です。瀬戸内海12の島+高松(香川県)+宇野(岡山県)2つの港の一帯で春・夏・秋の3会期で行われます。

2019年にはNYタイムズの「今年行くべき世界の場所」に日本から唯一瀬戸内の島々が選ばれ、さらに世界にも知られるようになりました。リピーターには「瀬戸芸(せとげい)」の名で親しまれ、瀬戸内に魅了され移住する人も増えています。

瀬戸内の島時間

行ったことのある方はご存知の通り、瀬戸内は波も穏やか、気候も温暖で島々にはのどかな時間が流れているよう。瀬戸芸を巡るには、瀬戸内の穏やかな気候と風を感じながら、焦らずゆったりと巡るのがおすすめかなと思います。
実際、3年ごとに毎回訪れていると、瀬戸芸にはスペイン語の「ケ・セラ・セラ」なるようになる、の感覚が似合うと感じます。時に雨風にあうこともあり、1日で予定していたところを回りきれない時もあり、「ここはもっとゆっくり観たい!」とゆっくり滞在してアートを楽しむこともあり……予定が変わっても気にしない、余裕を持ってざっくりとした予定を立てる、予定通りいかなくてものんびりいこう! と気楽に巡るスタイルが合っているのではないでしょうか。

公式ガイドにも、1日1~2島がおすすめとありました。確かに、島には見どころが点在しているので、1日に1つの島をゆっくりと巡ると島の雰囲気を充分に感じられ満喫できると思います。

本州から四国への玄関口である岡山駅を起点に瀬戸芸を訪れる方も多く、今回は岡山県・宇野港から瀬戸芸を巡る「おか旅」をスタート! 港町宇野から、島々へのルートをご紹介します。
 

宇野港へのアクセス

まずは岡山の南端、宇野港へ向かいます。アクセスは鉄道/バス/車で。

電車は、岡山駅-宇野駅のルートで検索しましょう。ピークタイムなどは直通の宇野行きもありますが、岡山駅から途中の茶屋町駅で1回乗り換える時間帯が多く、1時間に1‐2本の運行なので事前に乗継の良い便を調べて行くと便利です。
夏会期には、特別な観光列車「ラ・マル・ド・ボア」が岡山駅から宇野駅まで直通運行する「ラ・マルせとうち」が走るそうです! (2022年8月は金土日曜日限定)

白が基調デザインの車体は瀬戸内のカラフルな景色の中でもくっきりと映えて異国情緒も感じます。ご当地スイーツや限定グッズなど車内販売もあり電車旅を満喫したい方にイチ押しの列車。車内にはサイクルスペースもあり、お気に入りの自転車とともに旅もできます。私は前回2019年の瀬戸芸に行く時に初乗車! ときめくデザインに、はしゃぎすぎました。デザイン列車が好きな方はぜひ♪
電車の旅で見逃せないのが、アステル・ストッカー『JR宇野みなと線アートプロジェクト』の芸術作品。宇野/備前田井/八浜/常山の4駅のアートは、瀬戸芸会期外でも通年で楽しめます。宇野駅に到着すると、いきなり駅舎がアート作品! 旅気分が高まります。

車/バスのアクセス

車で行くと岡山駅から宇野港へは通常45分前後。岡山駅-宇野間は路線バス、特急バスも出ています。街なかの景色を楽しみながら走るバス旅は、お子様連れにも人気です。

いよいよ宇野駅に到着!

宇野駅構内に瀬戸芸の青い旗がゆらめく宇野港案内所があるので、まずはこちらに立ち寄りましょう。瀬戸芸の様々な情報が得られます。売店では旅のお供のドリンクやソフトクリーム、公式ガイドブックや瀬戸芸グッズ、ご当地ならではの逸品などお土産も揃います。

パスポート、チケットの買い方

初めて瀬戸芸に行く時は、多種多様な種類のチケットに迷うかもしれません。まずはパスポートとチケットの違いからお伝えします。
 
日付限定ではなく、会期中いつでも巡れる「パスポート」。春・夏・秋すべての会期を楽しめる「3シーズンパスポート」と、1会期のみ楽しめる「会期限定パスポート」があり、スマホ画面がパスポートになるデジタルパス/紙パスポートが選べます。
 
そして、日付限定で1日か2日間、まずは回れるだけ巡ってみようという方にも気軽に楽しめる「デイチケット01, 02」。1日または連続する2日間のチケットを選び、その日のうちに芸術祭の参加作品(施設)を巡って鑑賞できます。初めて瀬戸芸に行ってみたい方や、会期中に1、2日しか行けそうにないので回れるだけ行こうという時にもおすすめです(デイチケットは紙のみ)。

詳しくは公式サイトをチェックし、スケジュールに合わせて選んでみてください。いずれも、入場は各施設1回が上限、再入場不可です。

案内所で本券に引き替え

スムーズに瀬戸芸巡りに出発したい場合は、コンビニやプレイガイドで前売の引換券を購入できます。実際に芸術祭を訪れた時に、引換券を芸術祭の各案内所で本券に引き換えるだけ。

急に行こうと思い立ってもOK。開催期間中は各案内所で当日購入も可能です。
 
私は、事前に引換券購入、紙パスをチョイスしました。まずは宇野駅の瀬戸芸案内所「パスポート販売・引換カウンター」へ直行。コンビニで引き替えておいた「前売引換券」を渡し、紙パスポートを受け取りました。出発前に、緊急・紛失時のため連絡先等を記入しておきましょう。

今回からの新システム!

そして今年の瀬戸芸から新たなシステムが始動。実際に瀬戸芸を巡るには、まず瀬戸芸の各案内所の「検温スポット」に立ち寄り、検温など健康チェックを済ませて当日限り有効のリストバンドをもらうことが必須になりました。リストバンドがないと各展示に入れないので、必ずリストバンドを付けてから出発しましょう! 複数日で回る時は毎日、日替わりのリストバンドをもらうのをお忘れなく!!

宇野港から瀬戸内の島々へ

島々へは海路で渡ります。宇野港も宇野駅のすぐそばなので、アクセスも便利。宇野港から直島行き/豊島経由 小豆島行きの船が出ていて、時間によってフェリー/高速船になります。

各船のチケットは乗船場で買えます。船は天候による変更や、時間帯によって運行本数が少ない時もあるので、先にチケット手配しておくと安心。

その後、船の出航時間まで宇野港一帯のアートや港町散策はいかがでしょう。WEBサイトやMAPに最新情報が反映されていないところもあるので、どうしても行きたいところの営業予定は事前に調べて行くと安心です。

宇野港周辺のアート巡り

宇野港周辺では、屋外に展示されたアート作品の数々を通年で楽しめます。
瀬戸芸期間は作品横の案内板の所でスタンプが押せます(デジタル/紙ともに)。フォトジェニックで有名な淀川テクニック『宇野のチヌ』、小沢敦志『終点の先へ』『舟底の記憶』など、写真を撮るのも素敵。作品の数々をじっくり観ると細かいところに様々な発見があります。
【写真:『赤い家は通信を求む』片岡純也+岩竹理恵】

2022年の芸術祭には新しい作品も登場! 青い立看板を目印に散策してみて。

施設内の作品を鑑賞する際はリストバンドを見せ、パスポートにスタンプを押してもらいます。各作品はそれぞれ1回ずつ鑑賞可能。夏会期から登場する新作もあります。

 

食事も大事!

芸術祭期間は島々のお店も混み合うことがあるので、気になるお店があれば宇野周辺で食事をしていくのもおすすめ。写真は宇野港近くのUNO HOTEL レストランBLUNO。明るく開放的な空間でゆっくりとランチができました。

宇野港周辺には最近おしゃれな宿も増えてきています。1日宇野周辺を巡って宇野に宿泊して、翌朝から島へ出発するのもいいですね。

公式ガイドブック&公式アプリを活用!

効率よく回るには、公式ガイドブックとともに最新情報もわかる公式アプリとの2本立てが盤石。アプリは作品の概要や位置情報が確認でき、天候によるイベント・交通の変更などもアラートで届くので便利です(↑ 写真は一例)。公式アプリ「瀬戸内国際芸術祭2022」をダウンロードしてみてください。

瀬戸芸満喫! おすすめアイテム

瀬戸芸を毎回訪れて、会期を通して「持っててよかった!」と思ったアイテムをご紹介します。
 
  • 現金(キャッシュレス対応ではないところもあるので必携!)
  • 両手が空くような服装(帽子、肩掛けできるバッグ、歩きやすい靴がおすすめ)
  • 長袖の羽織る服(天候の変化、涼しくなる朝夕の調節に、日よけ・虫よけ対策にも)
  • スマホやカメラはすぐ出せるところへ(美しい一瞬をすぐ撮影したい時、デジタルパスポートの方は特に)
  • 水分(すぐに飲物を買えないところもあるので)
  • タオル(雨、汗、銭湯、日よけ、防寒……何かと大活躍!)
以上ご参考まで、追加があればまた書き足したいと思います。
瀬戸内国際芸術祭は、訪れるたびに新たな体験や出会い、発見があります。
瀬戸内一帯のアート、自然環境、景観はもちろん、現地で出会う人たちとの会話や挨拶、心地よい地元ことばを聴いたり、現地でのコミュニケーションすべて含め、瀬戸芸を体感していると感じられ、ほかにない経験ができる場所です。感じ方は人それぞれ、思い思いに皆様の瀬戸芸を楽しんでみてください。
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