民生委員制度の発祥の地岡山

みんせいいいんせいどのはっしょうのちおかやま
全国共通の福祉制度の発祥の地

厚生労働大臣から委嘱され、それぞれの地域で誰もが安心して生活できる地域づくりをめざす、民生委員。その始まりは、大正時代に誕生した「済世顧問制度」であることをご存知でしょうか。

【笠井信一】
静岡県に生まれ、1914年から岡山県知事を務めた。地方長官会議の場で、大正天皇の御下問を受けた後、すぐさま岡山県内の貧困者の状況について、実態調査を行い、悲惨な生活状態にあるものがいることがわかった。この事態の重大さに、外国の防貧対策を研究し、その結果「済世顧問制度」としてまとめた。現在の民生委員制度の源といわれ、この制度の公布を記念して、5月12日は「民生委員・児童委員の日」となっている。

【藤井静一】
社会福祉事業に生涯を捧げ、民生委員制度の生みの親の一人。馬屋上村(現在の岡山市北区富吉周辺)で農民たちの生活改善や貧困者の救済する活動をしていた。これらの取組は、当時の笠井信一の目にとまり、済世顧問制度の創設にあたっての参考にされた。
実際の済世顧問の一人となっており、日本の民生委員第一号ともいえる。

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