かつて「三県物」と呼ばれた岡山の小麦で作る上質な『小麦粉』

温暖・少雨な気候に恵まれた岡山平野は、古くからの小麦の産地

瀬戸内海沿岸に広がる岡山平野は、「晴れの国おかやま」と呼ばれるほど温暖で雨の降る日が少ない、小麦の栽培に適した地です。縄文時代の遺跡「朝寝鼻貝塚(岡山市北区津島東)」から小麦の痕跡が見つかるなど、古くから小麦が食べられていました。盛んに栽培されるようになった岡山の小麦は、その質の高さから兵庫、香川と並んで「三県物」と呼ばれるまでに。
良質で希少価値の高い岡山県産小麦のみを製粉した「地粉(じごな)」も発売されています。

原料は良質な岡山県産の小麦のみ。長年培ってきたノウハウで作る「地粉」

温暖な瀬戸内海式気候のもとで丹念に育てられ、小麦独特の豊かな風味とねばりの強さが特徴の小麦「ふくほのか」。地元製粉会社が長年の歴史の中で培ってきたノウハウで、粒を小さくし、粗タンパク質の含有量を約8%に調整することで、菓子作りに最適の薄力粉に仕上げています。
また、津山市を中心に栽培が広がる新品種「せときらら」は、パン用の小麦粉として注目を集めています。

火の通り、色づきがよい岡山の小麦粉で、しっとり口溶けのよい菓子作りを

ふわふわのケーキや、ふんわりしっとりのパンケーキ、サクッと軽いクッキー。家庭で上手に菓子を作るポイントのひとつが、バターや卵、砂糖などに粉類を混ぜ込んでいく「粉合わせ」という作業です。製菓向きに製粉された小麦粉なら、粒が小さいのでほかの材料と合わせやすく、グルテンの元となる粗タンパク質が抑えられているため、軽くてなめらかな生地を作ることができます。
さらに、火の通りや焼け色のつき方まで研究された岡山県産の小麦粉で、おいしい菓子作りに挑戦してみませんか。

取材協力:小田象製粉株式会社