気品あふれる味わいの果物の女王『マスカット・オブ・アレキサンドリア』

全国一の生産量を誇る岡山は『マスカット・オブ・アレキサンドリア』のパイオニア

香水のムスクのように豊かな芳香と、発祥地・エジプトのアレキサンドリア港から各地に広がったことに、その名が由来する「マスカット・オブ・アレキサンドリア」(以下マスカット)。かつて、クレオパトラも愛したといわれるエメラルドグリーンの美しい果実は、上品な香り、奥行きのある甘さ、瑞々しい果汁が特徴のいわずと知れた高級ぶどうです。その高貴な味わいと姿から「果物の女王」と称され、紀元前の昔から多くの人を魅了してきました。そんなマスカットの全国生産量9割を占める一大産地が岡山です。

温暖な気候と130年もの歴史、農家の卓越した技上質なマスカットを育む

岡山でのマスカット作りの歴史は、明治19(1886)年にまでさかのぼります。当初は岡山をはじめ、兵庫や大阪など、全国で栽培が進められましたが、高温・多湿な日本の風土に馴染まず、各地で難航。そんな中、岡山がいち早く温室栽培を採用したことで、マスカットの生育に成功。日照時間が長く温暖でかつ降水量は少なく、台風などの災害も少ない瀬戸内の気候風土に、先人たちの栽培研究と並々ならぬ努力が加わって、着々と岡山にマスカット作りが根付いていきました。
岡山のマスカット栽培の多くは、ハウスで行われます。中でも、ハウス内を加温して栽培する加温栽培の場合、寒さの厳しい冬場から、大型の加温機で室内を温め、新芽が芽吹き、実が付くまで、温度と換気の管理、水の管理に日々気を配ります。さらに、数回に分けて摘粒(粒を間引くこと)を繰り返し行うことで、多くの栄養を一粒一粒に集中させていきます。長年培った経験と卓越した技術が求められるこの作業は、出来上がりに大きく影響する大切な作業。繊細かつ緻密な手仕事があってこそ、「おかやまのマスカットは味もおいしく、姿も美しい」と称される一級品の品質が保たれているのです。

出荷時期は5~11月にかけて。岡山が誇る味を全国へ発信。

岡山のマスカットは加温栽培と冷温栽培の両方が行われているため、出荷は5~11月までと長期間。出荷時期には、選果場に収穫したばかりのマスカットが集まります。糖度を確認し、傷んだ粒や汚れがないか確認したら、いよいよ出荷の時を迎えます。
上品な香りとあふれる果汁、深みのある甘さを求めて、全国から注文が相次ぎます。
マスカットは、ほんのり黄色がかった状態が食べ頃で、食べる1~2時間前に冷蔵庫で冷やすと、さらにおいしさが増します。「皮と実の間にこそ旨みが多く含まれているので、ぜひ一緒に口に入れてほしい。皮がはじけた瞬間に広がる香りと甘みは格別です」とマスカット農家・平本さん。皮の表面には「ブルーム」と呼ばれる白い粉がついていますが、これはぶどうから分泌される糖分やミネラルです。脂質成分もあるため、雨水から実を守り、果汁の蒸発を防ぐバリア役割も兼ねています。このブルームは触るとすぐにはがれてしまうことから、房の管理や箱詰め作業には大変気をつかいます。ブルームがあるマスカットは、新鮮で上質な証であり、農家の技術の高さと惜しみない愛情の結晶なのです。

取材協力:JA岡山西船穂町ぶどう部会 / マスカット農家 平本 純大
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