全国有数の産地・岡山で育つ『黒豆』は大粒でコク深く風味も豊か

豊かな自然と「晴れの国」の太陽が、本場に負けない丹波種黒大豆を育む

美しい稜線を見せる中国山地から流れ出る清らかな水と、「晴れの国」とも呼ばれるほどにたっぷりと降り注ぐ陽光。そんな岡山県で、黒大豆(丹波種黒大豆)が栽培されるようになったのは、昭和40年代のことです。その後、水田の転作作物として導入された昭和50年代から栽培が本格化していきました。
そして今、岡山県は全国で一、二を争う有数の黒大豆産地となっています。なかでも、黒大豆の栽培に適した気候の県中北部では、本場・丹波に負けない良質で大粒の黒大豆が収穫されています。

収穫は手作業で。勝英地区の生産者が丹精込めたこだわりの「作州黒」

県北東部に位置する勝英(しょうえい)地域は、丹波種黒大豆の原産地である兵庫県丹波地域と、気象条件がよく似ていると言われます。夏場の昼夜の気温差や立ちこめる朝霧が、大粒でコクが深く、味の濃い黒大豆を育みます。
一般的な大豆とサヤのつき方が異なる黒大豆は、コンバインなどの機械導入が難しい品種。そのため収穫時は、しっかりと実の詰まったサヤだけを選び、ひとつひとつ手で摘むのだそう。
なかでも特に粒の大きなものは、「宮本武蔵のように全国に作州の名をとどろかせる黒大豆になってほしい」という願いを込め、「作州黒」の名でブランド化。煮豆にした時の見映えや風味のよさ、なめらかな舌触りが格別の逸品です。

お茶、煎り豆、アイスクリーム。「畑のお肉」黒大豆が多彩な味わいに

吉備中央町や赤磐市をはじめ、岡山各地で栽培されている黒大豆は、栄養素のバランスがよく、ポリフェノールの一種であるイソフラボンも多く含まれており、「畑のお肉」とも言われています。います。県内では、そんな黒大豆の風味を生かしたお茶や、香ばしい煎り豆、ジャージー牛乳使用のアイスクリーム、せんべいなど、多彩な加工品が作られています。
また、毎年10月頃には、黒大豆ならではのほのかな甘さが楽しめる枝豆がお目見えします。「おつまみや子どものおやつに最適」と、その季節を心待ちにする人も多いそう。
ふるさと納税でもらおう

ふるさと納税の返礼品に「黒大豆」もあります。
黒大豆、黒豆茶などぜひご賞味ください。