秘境にインスタスポット発見!潜水橋とヒマワリ畑

JR津山線牧山駅から徒歩5分、見渡す限りの山と大きな川が流れる岡山市北区牟佐の大久保地区のヒマワリ畑がきれいに咲き始めたので行ってきました。

3年前の西日本豪雨災害で、目の前を流れる旭川があふれ、5mの浸水被害にあった大久保地区です。もともと黄ニラの生産が盛んなこの地区を、災害が泥とがれきの畑にしてしまいました。あれから3年、黄ニラの栽培のため、地域の復興のため、黄ニラ農家の山本ファームさんを中心にヒマワリ栽培が始まり、今年は昨年よりもバージョンアップしています。そして、見どころはもう一つ。ヒマワリ畑と駅を結ぶ潜水橋です。ノスタルジックな橋に、思わずカメラを向けたくなる風景がありました。
掲載日:2021年07月27日
  • ライター:高杉郁子
  • 19032 ビュー

JR津山線、牧山駅から徒歩5分のヒマワリ畑

JR津山線の牧山駅を降りると、見渡す限り大きな山と川が流れる自然美豊かなエリアです。セミとウグイスの声以外は聞こえてきません。時おり走る津山線の電車の音のみが、時を知らせてくれる日本の原風景です。大久保地区のヒマワリ畑ののぼり旗を目印に道をわたり、橋を探しました。

潜水橋みっけ!

黄ニラ農家の山本ファームさんから、「潜水橋を渡ってすぐだから」と言われていたので、茂みを抜けて橋と見渡す限りイエローが見えた時は、うれしくなりました。目の前に立っている水位計で、西日本豪雨災害での浸水5mが想像できます。

潜水橋

「潜水橋」というネーミングを聞いただけで、何か惹かれていました。梅雨時期、台風の時期は頻繁に沈むため、通称「潜水橋」と言われているそうです。そのまんま、期待通りの橋のネーミングに、ますます愛着がわきました。なんだか渡りたくなる橋のたたずまいに引き込まれるように、歩いてゆっくり渡りました。結構なスリルかもしれません。

大久保地区ヒマワリ畑

潜水橋を渡ると、目の前にヒマワリ畑が広がっています。2018年7月、西日本豪災害の時には、この地区は旭川の本流といううこともあり、浸水5m、辺り一帯が泥水に浸かったそうです。水が引いた後は大木やがれき、車までもが流されてきていて、畑には大きな穴まで開いて、甚大な被害だったそうです。

黄ニラ畑の緑肥にヒマワリを!!

西日本豪雨災害の泥水が引いてからは、地域の方、ボランティアの方の手助けで、少しずつ元の畑の風景に戻っていったそうです。もともとこのエリアは、岡山の特産黄ニラの栽培がさかんでした。その黄ニラが、泥に浸かった土で発芽するのか試すために、その後肥料としても使えるヒマワリを発芽テストとして植えたのが、ヒマワリ畑の始まりだそうです。

ヒマワリのパワーで人が集まる

心配された発芽テストは無事クリアし、きれいなヒマワリが辺り一帯に咲いて話題になったそうです。お花にはパワーがあります。想像を絶する被害をもたらしたこのエリアに、ヒマワリを見に人々が集まったそうです。2年目からは規模拡大にあたって、町内と協力してヒマワリ畑を整え、3年目の今年は町おこしにと、さらに区画を広げて植えられたそうです。

ヒマワリの小径

ヒマワリの小径の両サイドが今から見頃です。少し高いブロックにカメラを置いて、リモート撮影してみました。

ビタミンカラー

2段階に分けて畑にヒマワリが植えられています。8月上旬にかけてが見頃のようです。

日替わりマルシェも

ヒマワリ畑の一番奥の農協の倉庫では、日替わりで週末マルシェがオープンしています。ヒマワリを眺めながら、ピクニックしてみたくなりますよ。美味しいビールもありました!

とれたて野菜が新鮮でお安いです!!

地元農家で収穫された新鮮なお野菜も、お安く買えます。

JRとタイアップ

駐車場は10台ありますが、JR津山線での来場をおすすめしています。電車で来ると、潜水橋を渡る楽しみがありますよ。お手洗いはないので、牧山駅をご利用の上おこしください。

JR津山線で行こう!!

ヒマワリが終わった後も、潜水橋と風景の写真スポットはおすすめです。
お問い合わせ:山本ファーム
所在地:岡山市北区牟佐2544
TEL:090-2294-3574
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