「城下町つやま」でタイムスリップ旅!
岡山県の北東部に位置し、人口約10万人が暮らすまち・津山市。江戸時代には「津山城」築城とともに城下町が発展し、今もその当時の遺構やまち並みが残っています。JR津山駅から吉井川に架かる今津屋橋を渡ると見えてくるのは、まちのシンボル「津山城(鶴山公園)」。また、その城を中心に東西に広がる2つの城下町エリアは、国の「重要伝統的建造物群保存地区」にも選定されています。そんな風情あるまちを歩きながら、歴史や食文化にも触れられる、懐かしくて楽しいタイムスリップ旅をしてみませんか?
写真提供:津山市/岡山県観光連盟
目次

まちのシンボル「津山城(鶴山公園)」
津山藩初代藩主・森忠政が13年の歳月をかけて築いたお城です。日本三大平山城のひとつで、津山城跡は国指定重要文化財(史跡)に指定されています。45mに及ぶ石垣は圧巻!津山藩の足跡を今に伝えています。また、岡山県内で唯一の「日本さくら名所100選」に選定された西日本有数のお花見スポットで、約1,000本の桜が咲き誇る春の光景は必見です。
【問い合わせ先】津山市観光協会 TEL:0868-22-3310
【津山城トピックス】
「津山城(鶴山公園)」内の「鶴山館」が、2026年11月頃に「津山城・城下町泊プロジェクト」の宿泊スポットとしてリニューアルオープン!
※2025年6月1日(日)より当面の間整備工事のため閉館予定です。
※工事中も津山城(鶴山公園)への入場は可能。
津山の郷土料理・そずり鍋が味わえる店「桃花」
津山地域は古くから牛馬の流通拠点であり、江戸時代は仏教の影響で肉食が禁止されていたなか、近江彦根藩と津山藩のみ「養生食い」として肉食が認められていたと言われています。このことから、津山には現在も牛肉文化が強く根付いています。「津山城」にほど近い開業30年以上の家庭割烹のお店「桃花」では、牛骨のまわりから削ぎ落した部位「そずり」とごぼうやニラ、豆腐などの具材と一緒に醤油ベースのだしで味わう津山を代表する郷土料理「そずり鍋」が、ランチタイムと夜営業で提供されています。
【問い合わせ先】TEL:0868-24-1135
城下町らしい姿を色濃く残している「城東地区」
津山城の東には城下町らしい姿を色濃く残している「城東地区」があります。江戸時代後期から明治時代にかけて、西洋の学術を研究した優れた洋学者を輩出した津山藩。まち並みの中には、全国でも数少ない洋学専門の博物館もあり、オランダ人が長崎の出島に持ち込んだとされるコーヒーに「珈琲」という当て字をした、津山藩医であり洋学者の宇田川榕菴についての展示も見られます。コーヒー専門店や歴史ある建物を改装したユニークな店も多数あるエリアです。
- 津山洋学資料館
- 日本の近代医学や科学のルーツがわかる、全国でも数少ない洋学専門の博物館。オランダゆかりの装飾が散りばめられた内観もフォトジェニックです。
【問い合わせ先】TEL:0868-23-3324 - 詳細を見る
- コーヒースタンド福寿湯
- 昭和初期の銭湯を再生した、レトロな雰囲気を感じられるコーヒー店です。中深煎りの「ドリップコーヒー」と、タイ焼きならぬ「コイ焼き」を是非一ご緒に。
【問い合わせ先】TEL:090-7771-4985 - コーヒースタンド 福寿湯 Instagram
- 城東むかし町家(旧梶村家住宅)
- 主屋は江戸時代の終わり、東側の付属屋は明治時代、北側の座敷は洋館も含め大正時代に建てられた、城下町津山の歴史を感じられる建物。旅のひとやすみにホッと一息つける場所としてオススメです。
【問い合わせ先】TEL:0868-22-5791 - 詳細を見る
- PORT ART&DESIGN TSUYAMA
- かつて銀行だった県指定重要文化財で、大正建築のレトロなレンガ造りの建物とアートが融合した芸術交流拠点施設。ギャラリースペースでは優れた作家の作品を紹介する企画展やワークショップ・アートイベントが開催されており、アート作品やデザインの魅力に囲まれた贅沢な時間を過ごすことができます。
【問い合わせ先】TEL:0868-20-1682 - 詳細を見る
【城東むかし町家(旧梶村家住宅)トピックス】
「城東むかし町家(旧梶村家住宅)」は、2026年11月頃に「津山城・城下町泊プロジェクト」の宿泊スポットとしてリニューアルオープン!
※2025年6月1日(日)より当面の間整備工事のため閉館予定です。
各宗派の寺院建築が建ち並ぶ「城西地区」
江戸時代から城下町として栄えたエリア。津山藩主の森家の菩提寺「本源寺」や森忠政が津山城を築くにあたって城下の総鎮守とした「徳守神社」をはじめとする寺社、「作州民芸館」や「城西浪漫館」など、大正・昭和の建造物が建ち並んでいます。
- 本源寺
- 慶長12(1607)年に建立された、津山藩主森家の菩提寺。本堂や庫裏など、計5つの建物が国指定重要文化財です。江戸前期の霊廟建築として貴重な、装飾性あふれる霊屋と表門も必見です。
【問い合わせ先】TEL:0868-22-7351 - 詳細を見る
- 徳守神社
- 津山城下町の総鎮守で、城下町建設の「手斧(ちょうな)始め」として造営されました。現在の本殿は、2代藩主森長継が再建したもので、徳守神社の神輿は津山市重要有形民俗文化財で、日本三大神輿の一つと言われています。
【問い合わせ先】TEL:0868-22-9532 - 詳細を見る
- 城西浪漫館
- 大正6年建築の建物で国の登録文化財に指定されています。木造2階建ての洋館は、正面のドームや屋根・窓の細かい装飾が特徴。1階のカフェでは、「珈琲」の漢字を考案した津山出身の洋学者「宇田川榕菴」にちなんだ「榕菴珈琲」が楽しめます。
【問い合わせ先】TEL:0868-22-8688 - 詳細を見る
- 作州民芸館
- 明治42年に銀行として建造されたルネサンス調のデザインで、美しい左右対称が特徴の建物です。現在は地域の民芸品や特産品の展示販売、カフェとして地域の交流拠点となっています。
【問い合わせ先】TEL:0868-24-6690 - 詳細を見る
国の名勝に指定された庭園「衆楽園」
「津山城」の北側にある、国の名勝に指定された岡山県最古の大名庭園です。津山藩2代藩主が京都の仙洞御所を模して造園。特に園内の迎賓館からの眺めは絶景で、美しい絵の中に自分が溶け込んだような体験ができます。
【問い合わせ先】津山市観光協会 TEL:0868-22-3310
【衆楽園トピックス】
「衆楽園」内の「迎賓館」と「余芳閣」は、2026年11月頃に「津山城・城下町泊プロジェクト」の宿泊スポットとしてリニューアルオープン!
※2025年6月1日(日)より当面の間整備工事のため閉館予定です。
※工事中も庭園の観覧は可能。
観光情報についての問い合わせ
■津山市観光協会
TEL:0868-22-3310
メール:info@tsuyamakan.jp
ホームページ:http://www.tsuyamakan.jp/
■津山市観光・歴史まちづくり推進室
TEL:0868-32-2082
メール:kankou@city.tsuyama.lg.jp
紹介したスポットの場所(地図)
- 津山城(鶴山公園)
- 桃花
- 津山洋学資料館
- コーヒースタンド福寿湯
- 城東むかし町家(旧梶村家住宅)
- PORT ART&DESIGN TSUYAMA
- 本源寺
- 城西浪漫館
- 作州民芸館
- 衆楽園(旧津山藩別邸庭園)
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