Blu-ray&DVD発売中♪

永遠のベストセラー小説、重松清「とんび」初の映画化!!親子の不滅の絆を描く“家族の物語”
【STORY】
昭和37年、瀬戸内海に面した備後市。運送業者で働くヤスは、今日も元気にオート三輪を暴走させていた。愛妻・美佐子の妊娠に嬉しさを隠せず、姉貴分のたえ子や幼馴染の照雲に茶化される日々。幼い頃に両親と離別したヤスにとって家庭を築けるということはこの上ない幸せだった。遂に息子・アキラが誕生し「とんびが鷹を生んだ」と皆口々に騒ぎ立てた。しかしようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。こうして、父子二人きりの生活が始まる。母の死を理解できないアキラに、自分を責めるヤス。和尚の海雲は、アキラに皆が母親代わりなってやると説き、雪が降っても黙って呑み込む広い海のようにアキラに悲しみを降り積もらすな―「お前は海になれ」と、ヤスに叱咤激励するのであった。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間達に助けられながら、我が子の幸せだけを願い、不器用にも愛し育て続けた。そんなある日、誰も語ろうとしない母の死の真相を知りたがるアキラに、ヤスは大きな嘘をついた──。

【原 作】重松 清「とんび」(角川文庫刊)
【監 督】瀬々敬久
【脚 本】港 岳彦
【出 演】阿部 寛
    北村匠海 杏 安田 顕 大島優子
    濱田 岳 宇梶剛士 尾美としのり 吉岡睦雄 宇野祥平 木竜麻生
    田中哲司 豊原功補 嶋田久作 村上 淳
    麿 赤兒 麻生久美子 / 薬師丸ひろ子
【配 給】KADOKAWA イオンエンターテイメント

予告

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コメント

【瀬々敬久監督】
重松清さんの原作の舞台は架空の町、広島県備後市です。瀬戸内海に面したその地方独特の町の雰囲気を出したいと思いロケハンをしました。さらには重松清さん自身が岡山出身であり、お父さんが働いていた運輸会社も岡山にありました。ある意味、重松さんの自伝的要素を持つ小説「とんび」へのオマージュを込めて「まずは岡山で撮影したい」という思いがあり、そこからすべてが始まったのです。

【市川安男役 阿部寛さん】
気候が非常に穏やかで、人もすごく穏やか。街の皆さんが、撮影を最後の最後まで支えてくださり、温かい街の中で撮影できたことが非常に嬉しかったです。
あと、備後弁を話すのが楽しかったですが、映画で見たりして知っていた広島弁とも違い、難しかったです。

【市川旭役  北村匠海さん】
人の温かさをすごく感じました。本当に「晴れの国」と言われているように天候もずっと晴天で、「あったかい」っていう言葉がすごく似合う県だなぁと思いました。
あと、魚が美味しくて、撮影現場のお弁当にお刺身が入っているというのは初めての体験でした。美味しいものを食べながら、毎日穏やかな気持ちで撮影できました。

ロケ風景

  • 金光町大谷地区(時代によって美術装飾にも変化が!)

    金光町大谷地区(時代によって美術装飾にも変化が!)

  • 金光町大谷地区(商店街の賑わいを演出)

    金光町大谷地区(商店街の賑わいを演出)

  • 青佐鼻海岸(気温が下がる中、夜の撮影)

    青佐鼻海岸(気温が下がる中、夜の撮影)

  • 神島(夕焼けに映える穏やかな海沿いの道が最高です)

    神島(夕焼けに映える穏やかな海沿いの道が最高です)

  • 旧錦海倉庫(雨降らしのシーンを撮影)

    旧錦海倉庫(雨降らしのシーンを撮影)

  • 劇中にはたくさんの劇用車が登場♪

    劇中にはたくさんの劇用車が登場♪

  • 旧錦海倉庫(多くのエキストラが参加!冬なのに、タンクトップ姿など夏設定での撮影など頑張りました)

    旧錦海倉庫(多くのエキストラが参加!冬なのに、タンクトップ姿など夏設定での撮影など頑張りました)

  • 柵原ふれあい鉱山公園(多くの方の協力で汽車を走らせてくれました)

    柵原ふれあい鉱山公園(多くの方の協力で汽車を走らせてくれました)

  • 柵原ふれあい鉱山公園(大人20人程で手押しで移動させました)

    柵原ふれあい鉱山公園(大人20人程で手押しで移動させました)

  • お化粧で働く人たちの腕を表現!

    お化粧で働く人たちの腕を表現!

2020年11~12月の約1ヶ月間、岡山県内8自治体で撮影を行いました!
多くの地元エキストラの方々にご参加いただき、昭和の活気ある時代を演出しました。
時代の移り変わりとともに、商店街の風景も少しずつ変わっていく様も併せてお楽しみください♪

こだわり抜いた美術装飾!

~美術・磯見俊裕氏が語る~
物語は昭和30~40年代の高度成長期、オイルショックを経て60年代・バブル期と崩壊そして平成へ。流れゆく時代をどのように芝居の場として現すことが出来るのか。
中でも昭和の人と人がお節介に触れ合い活気に満ちた時代、地方の街角をどの様に美術・装飾として提示できるのか、まずはその事が一番の気がかりだった・・・・・。
こだわり①「備後みゆき通り商店街」
浅口市金光町の150mに及ぶ商店街、25軒の商店の協力のもと看板の付け替え、店前の商品の入れ替えなどをし、ファーストシーンの車の走りでは昭和37年の活気にあふれた人々の様を表すことができた。変わりゆく時代の変化をシーン毎に表せるよう、看板・電柱・店前の商品・空調設備・路面のあり方など一枚の画で見えるように考え、各商店の飾り・道具の移り変わりもできる限り時代の変遷とともに丁寧に飾り変えた。
少しだけ心残りに思っているのは、路面を昭和30〜40年代初めのシーンでは土や砂利を固め雑草なども施したかったが、スケジュールなどの関係から砂を撒くだけに終わってしまったことだ。
こだわり②瀬戸内通運
昭和37年。鉄道輸送からトラック輸送への変革期。
ここでは荷物が主役。その時代の移り変わりとともに荷姿、梱包材料の変遷には注意を払った。
荷姿は梱包木箱から段ボール、パレットも木製からプラスチック、運搬道具も1輪・2輪の丁稚車から4輪台車、ローラーコンベア、そしてパレット梱包とフォークリフト。荷札、荷札シール、送り状。梱包木箱では地松、カラ松など梱包用木材にこだわり密閉箱を中心に透かし箱、パレット梱包など既成のものに加え800個を新たに作り、1000個を超える荷物を配した。また、シーンを追って今日の段ボール主流のパレット梱包へとその荷姿の変遷には力を注いだ。

主なロケ地

笠岡市金浦地区
ヤスとアキラが住む一軒家があるエリアとして登場。吉田川沿いに面したノスタルジックな雰囲気を醸し出す町並みが残っています。劇中でヤスがお祈りしている「金毘羅大権現」もこのエリアにあります。
※ロケ地巡り専用駐車場(金浦公民館から北に200m・付近に案内看板)あり
※ロケ地巡りの際は専用駐車場以外への駐車はご遠慮ください。
原田荘
ヤスと美佐子が新婚生活を送るアパートとして登場。昭和30年代のレトロ感漂う、家具や小物など、室内の細かい美術装飾にも注目です!
※住民の方が住まわれているため、ロケ地巡りはご遠慮ください。
錦海倉庫
ヤスの勤め先「瀬戸内通運・備後支店」として登場。冬場で海風が吹く中、多くのエキストラの方々に参加いただき、作業員役として、夏設定の撮影時には、タンクトップ姿で汗だくで作業している様を表現するため、霧吹きで水をかけるなどの演出をされていました。
※敷地内は錦海ソルトの私有地です。敷地内への立入はご遠慮ください。
浮橋(ドラム缶橋)
ヤスが保育園で友達とケンカしたアキラを自転車に乗せ、励ましながら橋を渡るシーンで登場。撮影時は、手漕ぎボートに乗ったカメラマンが水上から撮影を行いました。ドラム缶橋越しに見える川沿いの家並みは昭和レトロな雰囲気を演出しています。
玉島地区(中屋前)
上機嫌に唄を歌いながら軽トラを運転しするヤスが通り抜けるシーンとして登場。川沿いの古い町並みに、昭和レトロな自販機を設置したり、魚屋には旬の魚を並べたりと細かいところまでにもこだわり抜いて作り上げられた風景は要チェックです。
呼松漁港
高校生のアキラが自転車に乗って友達と談笑しながら下校している時に、仲睦まじい親子の様子を優しい眼差しで見つめているヤスを見つけるシーンで登場。哀愁漂う雰囲気の港が、ヤスの切ない心情をより際立たせてくれています。
東湯
ヤスとアキラが風呂につかりながら親子の会話を交わすシーンで登場。住宅街の一角にあり、暖簾をくぐり中へ入ると、昭和レトロな雰囲気漂う番台に座った女将さんが出迎え、地元民に愛されながら営業されておりましたが、令和5年6月14日に営業を終了されました。

【ロケ地・岡山】の魅力とは!!

ロケスタッフさんに、ロケ地・岡山の魅力を教えてもらいました♪
●天馬少京プロデューサー
【岡山ロケについて】
撮影で1ヶ月そこそこしかお邪魔していないにも関わらず、思わず「第二の故郷」と呼んでしまいたくなるほど居心地の良いところでした。大変お世話になりました。

【岡山ロケで印象に残っているところ】
やはり何と言っても金光町の商店街。あのロケーションがあったからこそ映画『とんび』の世界観が作り上げられたと思います。昭和当時の活気が秘かに息づく町自体の魅力はもちろん、そこに暮らす人々の温かさに感謝しています。あとは海の美しさ。場所や時間によって様々な表情を見せる瀬戸内の海に感動しきりでした。日の出前からの撮影準備は辛いものがありますが、陽光に照らされた水面の輝きに疲れも吹き飛びました(笑)

【ロケ地・岡山の魅力】
元々天候に恵まれている地域であることに加え、フィルムコミッションのサポート体制のもと、あらゆる面で撮影しやすい環境が揃っていたところです。また、自然にも恵まれ、当時の街並みが残っているエリアも多く、様々な撮影のニーズに対応できそうなのが魅力です。

●田辺正樹ラインプロデューサー
【岡山ロケについて】
天候に恵まれ、スケジュールを変更することなく岡山ロケを無事に終えることができました。さすが、「晴れの国・岡山」と言われるだけあるなと思いました。

【岡山ロケで印象に残っているところ】
「金光町大谷地区」です。大谷地区は、大きい通り、細い通り、アーケードの通り、金光教本部横の石垣の道など、それぞれの通りに特色があり、“これは”と思いました。そして、その街並みの中にある「大谷みかげスクエア」。中を見させていただいた際、“これだ”と確信しました。
また、「ヤスのアパートの裏の川とヤスの家の前の川」も印象的で、水辺の緩やかな時間と広い空が昭和の時代にタイムスリップしたように感じました。

【ロケ地・岡山の魅力】
今回のロケで岡山県内各所をロケハンさせていただきましたが、海がある風景、山がある風景、場所により、その地域ならではの顔があり、画になる風景がたくさんあるなと思いました。金田一耕助シリーズが好きで、ロケ地が岡山県内に多くあるので、ロケ地巡りをしたいです。

スタッフおすすめ岡山グルメ!

もう一度食べたい思い出の味!
およそ1ヵ月の撮影とそれまでの準備期間やロケハンなどで、岡山に長期滞在したスタッフさんたちを励ました岡山グルメをご紹介♪
金光まんじゅう
ロケ地・大谷地区のある浅口市金光町の名物。撮影準備中も撮影中も、スタッフやキャストの小腹を満たしてくれました♪
【販売店舗】小川屋・備中堂・金悦堂

『とんび』イベント開催レポート♪

「ただいま!岡山 公開御礼会見」を開催!!
~阿部寛さん、北村匠海さん、瀬々監督が帰ってきた~
4月23日(土)、ロケ地・浅口市金光町にて「映画『とんび』ただいま!岡山 公開御礼会見」を開催しました!
作中のまち並みが再現された商店街の真ん中にレッドカーペットを敷き、主演の阿部寛さん、北村匠海さん、瀬々敬久監督を迎えて開催した御礼会見!!
町への想いや撮影当時のエピソードなどをたくさん語ってくださいました。サプライズで地元からのお祝いみこしも登場し、笑顔で写真撮影も。
阿部さん、北村さん、瀬々監督ありがとうございました!
『とんび』岡山凱旋舞台挨拶で備前焼に手形を刻む!
5月15日(日)に、MOVIX倉敷で阿部寛さんと瀬々監督をお迎えし、凱旋舞台挨拶が行われました。
その際に、ロケを記念し、日本遺産にも登録されている地元を代表する伝統的工芸品・備前焼の陶板に手形を刻むセレモニーを行いました。
岡山県FC協議会が計画する、岡山県をロケで訪れた俳優や監督の手形を展示する「岡山ハレウッドウォール(仮称)」の第一弾として実施し、焼き上げられた後は、一時的に県庁1階のロビーに設置を検討中。