夏休みに親子で体験!岡山後楽園のタンチョウふれあいイベントに参加してみた

日本三名園のひとつである岡山後楽園には、特別天然記念物のタンチョウがいます。いつもはケージの中にいるタンチョウと触れ合えると聞きつけ、動物好きな私は喜び勇んで予約して、行ってまいりました。工作のワークショップもあるので、夏休みの親子体験としてもオススメですよ!
掲載日:2023年08月10日
  • ライター:月子
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タンチョウふれあい体験は事前予約がおすすめ

タンチョウふれあい体験は、日にち限定で実施されています。
定員に空きがあれば当日参加も可能ですが事前の電話予約がおすすめです。私が参加した日は、午後はまだ空きがありましたが午前は満席でした。小学校3年生以下の方は保護者同伴が必要です。大人の私が一番楽しんでいたかもしれないので、親子での参加がおすすめ。もちろん、大人だけの参加も可能です。お若いカップルの方もいらっしゃいました。

【予約方法】
TEL:086-233-2505((公財)岡山県郷土文化財団)
定員:午前・午後 各5組(1組4名まで)限定
料金:1組500円 ※別途後楽園の入園料が必要です。(高校生以下は入園無料)

鶴鳴館前で受付

まずは受付に行きましょう。予約をした場合は、事前にハガキが送付されますのでご持参ください。正面入り口右手にある鶴鳴館へ向かいます。タンチョウをモチーフとした紙トンボ作りもできるということで、参加したい方はこの時に申し込みます。

【タンチョウ紙トンボ作り】
体験料金:1個につき100円

鶴舎前で集合

受付が終わったらイベント時間に間に合うように鶴舎へと移動します。ケージの中ではタンチョウが水を飲んだり…
毛づくろいをしたり…
座ったりしてリラックスしてすごしています。

まずは飼育職員さんのお話

​時間になったら、いよいよイベント開始です!
飼育担当職員さんが、タンチョウについてのあれこれを教えてくださいます。
知らないことばかりで「えっそうなの!?」「へぇ~!」と興味深く、あっという間に時間が過ぎました。
1枚40センチくらいの風切り羽と呼ばれる羽は片翼32枚。模型を持たせてもらいました。軽い!全長140cmもある大きな体を、この羽で飛ぶんだなぁ。

擬卵

実際の卵の殻を使った模型の「擬卵」は、本物と同じ重さの約240gです。ずっしりとした重さを手のひらに感じます。へぇ、タンチョウの卵ってベージュグレーっぽいのね。

丹頂(タンチョウ)

「タンチョウ」とは、丹(赤い)頂(頭)という意味の名前で、「タンチョウヅル」とは言わないそうです。この赤い帽子の部分は羽ではなく、鶏で言うトサカ!皮膚であり、血液が通って赤く見えるそうですよ。なんと、大きくなったり小さくなったりするとのこと。怒ると後ろに広がって大きくなり、おびえると小さくなるそうです。

他にもタンチョウの雄雌は見た目が一緒ですが、見分ける方法など興味深いお話をたくさん伺えますので、 ぜひ実際に参加してみてください。

タンチョウとのふれあいタイム

興味深いお話がおわると、いよいよ触れ合いタイム!
ケージから2羽のタンチョウを飼育職員さんが連れ出してくれます。体長140cmくらいあるので、その大きさに驚きます。

タンチョウがおびえるので、近づくときはゆっくりと、大きな声を出さないように…日傘などの長いものの持参も禁止です。

タンチョウと一緒に記念撮影

二羽のタンチョウと記念写真を撮ってもらえます。カメラはご持参くださいね。
なんて優雅な姿!長い首に長い脚、そしてこの白と黒を基調として赤がアクセントとなったデザイン…。美しい配色の黄金比は「70:25:5」といわれますが、まさに「白:黒:赤」がそのような対比で、神様のデザイン力に脱帽。
タンチョウに餌をあげさせてもらいました。
目の前にタンチョウが!
こんなにタンチョウに近づいたこと、ありますか!?
長いくちばしでついばまれますが、痛くない。くちばしは硬く、木でつつかれているような感じです。自分の手から餌を食べてくれるなんて、かわいいなぁ~!
特別天然記念物にエサをあげられるなんて、滅多にない貴重な体験でした。
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。

タンチョウ紙(竹)トンボ作り

餌やり体験の後は、受付場所の鶴鳴館に戻って紙トンボづくり(要申し込み)です。タンチョウ紙トンボ材料一式をいただいて、ワークショップ開始です。
羽やタンチョウの頭を好きな色に塗って、竹トンボの羽に穴をあけ、軸を通して頭をボンドで貼り付けます。

かわいいタンチョウの紙トンボ

出来上がりはこのようにかわいらしいタンチョウモチーフの紙トンボになります。お好きな色や表情で作ってみてくださいね!
鶴鳴館は大事な施設なので、館内での紙トンボ飛ばしはご遠慮ください。

タンチョウのヒナ飼育セット

岡山後楽園では、人口孵化したタンチョウのヒナを育てることも行っています。その際に使う道具一式が展示されていました。ヒナが人間を親だと思ってしまわないように着用します。
親のタンチョウの形をした模型を使って、餌をひなにあげるそうです。実際に餌を摘まませてもらえます。餌はとうもろこしやペレットです。

以上でタンチョウふれあい体験は終了となります。所要時間は1時間半ほどでしたが、楽しくてあっという間に過ぎ、大満足のイベントでした。

岡山後楽園では、この他にもタンチョウに関するイベントがあります。

秋冬にはタンチョウ園内散策も

(昨年9月のタンチョウ園内散策の模様)

岡山後楽園ではタンチョウふれあい体験以外にも 毎年秋から冬にかけてタンチョウ園内散策というイベントもあります。
(昨年9月のタンチョウ園内散策の模様)

普段は ケージにいるタンチョウが園内を優雅でダイナミックに飛ぶ様子を見ることができます。今年も9月以降に行われる予定です(日程は未定)。9月に近づいたら、イベント予定をチェックしてみてくださいね!

夏の幻想庭園仕様の岡山後楽園

​タンチョウふれあいイベント後は、後楽園を散策してきました。現在、夜間特別開園「夏の幻想庭園」が絶賛開催中です。芝生の上には、夜に美しく明かりの灯る竹まりが設置してあります。タンチョウふれあい体験の後、夜にも来園してみてください。昼とはがらりと雰囲気が変わり、また違った美しさの後楽園を楽しめますよ。下記の「夏の幻想庭園」レポートも是非ご覧ください。
今回はタンチョウふれあい体験の体験レポートでした。動物や鳥が好きな方、タンチョウファンの方や、夏休みに親子でイベントを楽しみたい方におすすめです。ぜひタンチョウとふれあってみてくださいね!

【岡山後楽園】
所在地:岡山市北区後楽園1-5
アクセス:(路面電車利用)JR岡山駅から東山行き路面電車約5分、「城下」下車、徒歩約10分
(バス利用)JR岡山駅から藤原団地行きバス約12分、「後楽園前」下車すぐ
入園料:大人410円、65歳以上140円、高校生以下無料
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