倉敷美観地区にできた隠れ家的スポット「然味~sami~」。大人のコース料理ならココで決まり!

倉敷美観地区に新たな隠れ家的スポットができました! それが「然味~sami~」。入り口が分からない!?(笑)。それだけでワクワク感を感じずにはいられません。予感は的中!大人のコース料理がおすすめのお店です。倉敷美観地区ならではの古民家で、直接会った生産者さんから仕入れた、旬の食材の魅力をそのまま生かしたお料理を頂けますよ。また、隣の「岡山くだものミュージアム」では、フルーツ王国岡山のルーツを学べるとともに、特産の桃やブドウのジュースなどもテイクアウト可。倉敷の新たなスポットを2店舗ご紹介します。
掲載日:2024年03月29日
  • ライター:高杉郁子
  • 2034 ビュー

「然味~sami~」

2023年12月、倉敷美観地区にnewオープンした、隠れ屋的スポット「然味~sami~」。このお店、まずは入り口が分からない! それだけで何かワクワクしてきます。入り口は、本町通にある「有隣庵」と「美観堂」の間の細い路地です。人が一人通れる幅の通路を抜けるとお店の玄関があります。

コンセプトは「陰翳礼賛(いんえいらいさん)」

細い路地を抜けると玄関が見えてきました。お店になる前は、普通に生活が営まれていた古民家をリノベーションしてオープンしたレストランです。「陰翳礼賛(いんえいらいさん)」をコンセプトに、東洋と西洋を融合したお店です。「陰翳礼賛」とは、薄暗いあかりに象徴される日本の伝統美は、陰翳の美しさから成り立っていることを表し、奥ゆかしい生活習慣があったことを再認識させてくれることを意味しています。玄関先にある井戸は、つい昨年まで夏はスイカを冷やすのに使われていたそうです。

陰翳の中の彩り

古民家をリノベーションした室内は、どこか昔懐かしい雰囲気です。現代の彩りも感じられ、明るすぎない空間なのに、お客様をお迎えするテーブルのお花たちが際立って見えました。まさに「陰翳礼賛」を感じました。

新鮮な今日の食材

お料理に使われる、今日の食材を最初に見せてくださいました。フルーツは、地元、倉敷ひらまつ農園の無農薬です。柑橘類は、ハルカ、オウゴンカン、ヒメレモンなど、お野菜には旬のキクイモや白菜などがありました。

5皿のランチコース

Pranzo A、5皿のランチコース(税込3,080円)を頂きました。別料金ですが、搾りたてのオレンジジュースも頂きました。自家製オレンジのドライフルーツが浮かんでいて、つぶつぶオレンジの美味しさと、飲んだ後のドライフルーツも楽しめておすすめです。料理はバケットのレバームースから頂きました。

季節のお野菜を使ったスープ

最初に見せて頂いた白菜とキユズのスープに、トスカーナ地方の早摘みのオリーブオイルをかけて頂きました。調味料の余計な味は何一つなく、旬の野菜の美味しさが凝縮されていました。

自家製パン2種

全粒粉で作られた自家製の焼き立てパンは、ドライクランベリーのパンとカンパーニュでした。どちらも美味しかったです。

野菜を主としたアンティパスト

カブとキンカンのサラダに、自家製のカラスミと木の実のせを頂きました。カブのほのかな甘み、キンカンの酸味と甘み、カラスミの塩気が絶妙のコラボレーションでした。

ラザニア(パスタまたはリゾット)

通常メニューではパスタまたはリゾットだそうですが、この日はラザニアでした。ホワイトソースとミートソースで絡められたシカ肉に、レンコンやキクイモなどの根菜がいいバランスで、チーズが溶けてからまり、とても美味しかったです。

デザート①

デザート①ということは次に続くということ。心の中でそんなことを思いながら、お口直しのキンカンとカンパリのデザートを贅沢に蜂蜜をかけて頂きました。さっぱりとして、ほんのり甘い、忘れられない一味でした。

デザート②、食後のお飲み物、小菓子

デザート②。これで終わりかと思いきや、食後の紅茶と共に小菓子も頂きました。3度のデザートを頂いた気分で、女性には嬉しいメニューです。メインデザート②は、イチゴと桜のミルフィーユで、エディブルフラワーも散らされていて、どこから頂けばいいのか迷っていると、「大胆にバリバリと食べてください」とオーナーさんに言われ、ミルフィーユを壊しながら頂きました。ミルフィーユの初めての食感に驚きながらも美味しかったです。小菓子は、桜のメレンゲ、イチゴと桜のパウンドケーキ、焼きアーモンドで、今年の開花はまだでしたが、一足先に桜を感じることができました。

お土産の焼き菓子

「ご馳走様でした」といった矢先に、ドライフラワーでデコレーションされた木箱にのせられて焼き菓子が登場! なんとお土産だそうです。すでにお腹はパンパンですが、家に帰ってからも余韻に浸れそうな気がしました。心をくすぐるサービスがたまりません。またリピートしたくなりました!

【然味~sami~】
所在地:岡山県倉敷市本町2-15
TEL:086-454-8595
営業時間:モーニング 8:00~10:30(L.O.10:00)※土日祝日のみ
     ランチ   12:00~15:00(L.O.14:00)※コースのみ定
     ディナー  18:00~21:00(L.O.19:00)※コースのみ、完全予約制、当日の予約は17時まで
定休日:火曜日

岡山くだものミュージアム

「岡山くだものミュージアム」は、フルーツ王国と呼ばれる岡山の歴史や成り立ちを広く伝える博物館として、2023年11月に「然味~sami~」の隣にオープンしました。岡山がなぜフルーツ王国になれたのか、その歴史と先人の献身を伝える展示のほか、果物の美味しい食べ方・選び方なども紹介しています。

ミュージアムショップ

1階のミュージアムショップでは、岡山の旬のくだもの(この日は「倉敷ひらまつ農園」の黄金柑でした)、くだものジュース、ミュージアムオリジナルTシャツ、缶バッジなどを販売しています。

写真に撮りたくなる簾

なんともカラフルなフルーツの簾は、写真に思わず撮りたくなります。

桃の種の標本

桃の種の標本がありました。改めて桃の種の種類の多さに驚きました。

2階は憩いのスペース

階段を上がると、ロフト空間の憩いのスペースがあります。1階でドリンクを買ってゆっくりくつろぐこともできます。

そのままの桃ジュース

フルーツ王国である岡山県の美味しい桃やブドウのジュースを年中テイクアウトで飲むことができます。規格外の桃やぶどうをジュースにして、無駄なく加工にしているそうです。ドリンクとして一番おいしい80%果汁に薄めて作られているので、飲みやすかったです。中庭のテラスは、犬をつなぐホルダーも完備されていて、犬と共にくつろげる空間になっていました。

【岡山くだものミュージアム】
所在地:岡山県倉敷市本町2-15
営業時間:11:00~17:00
定休日:なし
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