麺好きたちが待っていた!JR岡山駅ビル「さんすて岡山」おいしい麺めぐり

JR岡山駅ビル・サンステーションテラス「さんすて岡山」が2020年3月13日、約10か月の改装期間を経て第1期リニューアルオープン!オープンを待っていたお客様で賑わう岡山駅は、笑顔と活気にあふれています。

今回は、リニューアル店舗の中でもファンが多い、「麺」が食べられるお店を、さんすて岡山常連・麺好きライターが巡ります。いろんな麺を味わってみてください!
掲載日:2020年03月25日
  • ライター:小池香苗
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1.岡山の歴史あるうどん店が岡山駅に!「讃岐の男うどん」

岡山市内に数店舗を展開する「讃岐の男うどん」が10年目、岡山駅にいよいよ上陸!もともとは、岡山県庁近くで40年、岡山県民に愛されているうどん店「たぬき」がルーツです。名店たぬきの味を汲む「讃岐の男うどん」のお出汁は、お店ごとにお客様の層を考えてアレンジされ、さらに、お店ごとに違ったメニューも楽しめます。

さんすて岡山店は「岡山駅で食べるうどん」という場面に合わせた、ボリュームたっぷりで男の人も大満足できるメニュー、一品やお酒も揃っています。

男らしくガツンと食べたい人におすすめなのは、これまで「たぬき」で人気のあった肉うどんを、さらにグレードアップした「男の肉ぶっかけ」。
どうですか、この麺のツヤ、このボリューム!
男らしい!!
どどーん!と大きな天ぷらに、コシのあるうどんに絡む、甘みが染みた牛肉とおつゆのバランスが素晴らしいです。
 

コシの波が打ち寄せる!下津井のタコがすごいぞ!!

「せっかく岡山に来たから、岡山ならではの味も食べていかれ~」ということで、「タコ天ぶっかけうどん」もおすすめです。岡山県南西部、瀬戸大橋のたもとの風光明媚な港町・下津井(しもつい)で揚がったタコの天ぷらが、これでもか!というくらいぜいたくに鎮座。ぶっかけつゆのほか「男うどんぽん酢」をお好みでかけると、爽やかな柑橘の香りのダシに味変!おろしとの相性も抜群でした。

下津井産のタコは新鮮で、ぷりっぷりでコシがすごい。さらに、うどんのコシが強くたたみかけてきます。岡山の味をたくさん噛みしめてあごも鍛えられ、すごく元気出ました。ポパイがほうれん草を食べたときみたいに、なんだか男っぷりがあがった気分♪♪ 岡山育ちのSPF豚・ピーチポークのカツレツなども楽しめます。

岡山のうどん文化が ここにあり

岡山で、子供のころから最も身近にある麺は、うどんではないでしょうか。うどん製麺会社の調べでも、地域にもよりますが岡山はうどん文化が強いという見方もあります。ですが県外の方には、岡山にうどん文化のイメージはまだあまりないかも知れません。池宗店長は「岡山駅で岡山のうどんを味わえる場所(窓口)として、県外から旅行や出張で来られる方々にも、岡山のうどん文化を知ってもらえるきっかけのひとつになれたら」と新たな挑戦について語ります。

「讃岐の男うどん」は現在、さんすて岡山の中では唯一のうどん専門店。メニュー本には、こだわりの食材やうどんについての記述も多言語であり「食育」にもなりそう。多くの方が行き交う岡山駅で、岡山のうどん文化・発信拠点としても楽しみですね。

2.岡山が全国初出店!「博多ラーメン 二代目一幸舎」

岡山駅1Fでこれまでも親しまれてきた「博多一幸舎」が「二代目」を掲げ、まだ博多にもない新たなメニューとともに帰ってきました。「博多ラーメン 二代目一幸舎」は、福岡で戦後から長年愛され続けている「博多ラーメン」をじっくり磨き上げた革新的な豚骨ラーメンで、全国初のメニューを採り入れた新業態。岡山のオープンが全国で第一号なんです!

なんと言っても、まず食べたいのがこちら「豚骨ラーメン」。本場博多の「豚骨ラーメン」は、こってりの「泡系」、あっさりした「屋台系」があり、二代目一幸舎は「屋台系」をさらに進化させた独自の味を追求しています。スープは濃厚ながらさらりとしていて、細くてコシのある自社製麺とよく合います。醤油のうま味でさらに深みとキレを感じる「醤油豚骨ラーメン」は新たに開発され、現時点で味わえるのは岡山だけ。私は味玉を添えるのが、おすすめです。

豚骨なのに、美しく透んだスープが染みわたる

さらに、洗練されたクリアなスープが際立つ豚骨ラーメン「二代目・極」(きわみ)も、1日限定20食、運がよければぜひ!ほかにもサイドメニューとして、「博多めんたい飯」「博多唐揚げ」「博多二口餃子」など、さまざまな博多名物も味わえます。音楽も活気があり、博多の屋台にいるようでお酒もすすみそう!制服は、岡山らしいデニムが素敵です。

博多をすみずみまで堪能!

そして、博多ラーメンに絶妙なアクセントになるのが、テーブルに並ぶしょうがと辛子メンマ。

濃厚な豚骨スープに爽やかな風味でスッキリいただける細切りのしょうがは、無着色の白しょうが。身体にいいのも嬉しいですね。そして「まずは1つから試してみてください」と広報の小泉さんもおすすめする「辛子メンマ」は、存在感と旨味あふれる唐辛子をまとったシャキシャキの歯ごたえのメンマが絶妙なおいしさ。「激辛注意!」とありますが、辛いけどクセになる味わいです。

あ~、白しょうがと辛子メンマ、今思い出してもまた、食べたくなります。テーブルにもたくさんの魅惑の調味料が揃っているので、博多ラーメンとともに挑戦してみてください。シャキッとしますよ~!

3.「蕎麦屋で一杯」が合言葉!「ソバキチ」

中四国初出店、新しいスタイルで蕎麦を愉しむ「ソバキチ」。
お酒を片手に、季節のおつまみを味わいながら蕎麦で〆る時も、ランチでも、純粋にお蕎麦が食べたい時も、思い思いにメニューが選べ、いろんな場面に来たくなる洗練された空間です。

「ソバキチ」は以前より東京駅の新丸ビルにもあり、こちらは深夜まで都会のオトナ達で賑わっていました。岡山駅前にこれまでなかったお蕎麦屋さんができ、とくに蕎麦好きの方々の喜ぶ声が聴こえます。

岡山の「ご当地そば」も人気!

お昼は本格蕎麦を中心とした定食メニューが豊富。もちろん単品も頼めます。
中には、岡山市牟佐(むさ)町産の香り豊かな黄ニラを使ったメニューも。「黄ニラとニラの豚肉入り玉子とじ」、ご当地そばとして「黄ニラとニラの豚つけ蕎麦」などあり、あったかいそばつゆに、食べ比べると違いがわかる2種類のニラがアクセントとなり美味しいです。通しでいただける名物「夜鳴きそば」もおすすめ。

岡山の地酒とともに、自慢のお蕎麦 いただきます

夜は岡山県中心に種類豊富な地酒やホッピー…お酒を片手に、店内の心地よいジャズとともにゆったりとした時間を過ごせます。お酒好きの方にぜひ呑んでほしいのが、岡山県の蔵元直送の生酒。
ソバキチが初めて岡山店で導入した日本酒サーバーは造りたての新鮮な生酒を真空・冷蔵でき、岡山県北の老舗酒造・辻本店の御前酒 美作(みまさか)がいただけます。一斗瓶から直出しで注がれたお酒、お米の香りが立ってこんなにまろやかで美味しいんですね。

店内には落ち着けるカウンター席も。店員さんが「このカウンターを女性のお客様でいっぱいにするのが夢」と教えてくださいました。すごく素敵!もちろん男性も大歓迎です。

ソバキチ自慢の串天など、酒肴や一品も豊富。名物の蕎麦は、厳選した北海道産蕎麦の実を店内で毎日、石臼挽きして打つ江戸前 二八蕎麦。打ちたての蕎麦で〆る。贅沢な夜になりますね。ソバキチの看板のカエルさんも「またかえってきてね!」と皆さまをお待ちしています。

4.お帰りなさい! 岡山のラーメン・麺屋匠(たくみ)

岡山で誕生し岡山で育ってきた、まさに岡山のラーメン、「麺屋匠」(たくみ)。
改装前から「さんすて岡山」にありとても賑わっていた人気店が、リニューアルして復活です。「岡山駅新幹線口から一番近いラーメン屋さん」ということで全国のラーメン好きの方々にも愛されています。匠のラーメンは見た目も美しく、何度も食べたくなる美味しさで、店員の皆さまの元気で明るい接客も大好きです。

名物「たくみラーメン」と並ぶ人気!

不動のエース「たくみラーメン」と並び人気が高いのが、「特選しおラーメン」。
たくみラーメンは和ダシと濃厚なとんこつWスープで深いコクととろみを感じる一方、しおラーメンはコクに上品さが加わった、野菜と鶏がらたっぷりで透明感のあるきれいなスープ。添えられる刻みユズの香りが効いてとても深みのある、まさに「匠」の技を感じる味わいでした。爽やかな風味でさっぱりといただけるので、女性ファンが多いのもわかります。

匠の岡山名物を存分に味わう

「麺屋匠」では岡山ならではの逸品も味わえます。
まだ全国の市場では珍しい岡山名物・黄ニラがたっぷり入った「黄ニララーメン」はしょうゆベースのスープ。黄ニラは、ネギとはまた違った風味とシャキシャキした食感で、奥深いスープとなじんで食が進みます。さんすて岡山店では、チャーシューに岡山のピーチポークを使っていて、とても柔らかくて旨味もたっぷり。ミニチャーシュー丼で存分に味わえますよ。

さらに、岡山名物・デミカツ丼は、デミグラスソースに鶏がらスープを合わせた深い味わい。すべてお店で仕込んだ自家製です。ミニサイズもあるので、岡山の味を満喫できるセットでいただくのもおすすめ。
岡山の玄関口で、全国のラーメン好きの皆さまを元気に迎えてくださっています!
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編集後記

2020年3月、全国的に大変な情勢の中でリニューアルオープンに至るまでの日々について、施設や多くのお店の方々からお話を伺いました。度重なる話し合いを経て、それでも進もうと決められオープンを迎えた皆さまから熱い決意を感じ、「さんすて岡山」は笑顔と活気に溢れていました。

岡山駅がお客様で賑わう様子は、久しぶりの明るいニュースで岡山を沸かせています。事態が落ち着き、さらに存分に楽しめる日々が来ることを願い、これからも「さんすて岡山」を訪れたいと思います!

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