藤棚を見ながら歩ける、源平藤戸合戦の藤戸町お散歩コース
倉敷川沿いに咲く藤棚が美しい季節になりました。源平藤戸合戦古戦場跡が点在する藤戸町をお散歩がてら歩いてみました。藤戸寺、藤戸まんじゅうなど歴史を感じながら、昭和のたたずまいの並ぶ街並みは風情が感じられます。休憩がてらランチやカフェができる「Aromaカフェfelicita」から眺める藤棚はおすすめです。藤棚の写真は、2019年4月の撮影です。
- ライター
- 高杉郁子
- 掲載日
- 2020年4月21日

藤戸寺からスタート!
昔、倉敷市藤戸町周辺は小さな島が点在する海だったそうです。800年ほど前、「源平合戦」として知られている源氏と平家の戦いがあり、その戦乱は、奥州藤原氏の滅亡まで、10年間に渡りました。この戦乱中、倉敷市内では、寿永2年(1183年)に現在の玉島と推測される海域で、水島合戦があり、翌年(1184年)に藤戸合戦がありました。そのため藤戸には、源平藤戸合戦にまつわる古跡が数多く残されています。
藤戸寺の由来
佐々木盛綱は、藤戸の戦の際、漁夫に海の浅瀬を教えてもらい、先陣の功をたてましたが、そのことが他に漏れるのを恐れて、漁夫を亡き者にしてしまいました。わが子を亡くした老婆が、我が子を返してほしいと盛綱に訴え、哀れに思った盛綱が慰め、漁夫の仏事を行うと、漁夫の亡霊が現れて、供養を受けて成仏でき消え失せたという言い伝えがあります。
藤戸寺は、盛綱が源平両軍の戦没者の霊を慰め、敵陣一番乗りの手引きをしてくれた若者の霊を祀るため大法要を営んだ寺として知られています。
四季折々の花寺
映画ロケ地「藤戸まんじゅう本店」
変わらぬ美味しさ、「藤戸まんじゅう」
地元の麹を使用した酒粕を使って毎朝作る甘酒と小麦粉が原料の薄皮。北海道産の小豆で作るこし餡。このふたつの素材にこだわり、原材料はすべて無添加で保存料を一切使用せず、素材本来の味を楽しめるように仕上げられています。取材をしている間にも、地元の方がひきりなしに買いに来られ、たくさん買っていかれる姿が印象的でした。売り切れ次第終了だそうです。
藤棚
川べりを歩けます
白の藤も!!
藤色に癒されます
藤棚を眺められる「Aromaカフェfelicita(フェリチタ)」
藤棚の目の前にある「Aroma カフェ felicita」からは、ランチやカフェをしながらゆっくりと藤棚が眺められます。外のカフェテラスも風が心地よいです。カフェのカウンター席がおすすめです。畳のお部屋もあるので小さなお子様連れのお客様にもおすすめです。
人気のランチ&カフェ
フェリチタでは、ランチの野菜は国産野菜にこだわり、新鮮なものが使われています。葉物野菜、根菜などバランスよく使い、不足がちなビタミンや食物繊維もたくさんとれるメニューになっています。健康志向、美意識の高い女性に人気で、スーパーフードのチアシードやハーブコーディアルなどを取り入れた
メニューも人気です。管理栄養士さんが考えるメニューは、できる限り「安心・安全」なものにこだわって考えられています。お子様メニューもあります。新型コロナウイルス感染症拡大防止対策で、ご予約をおすすめされています。(2020年5月1日~6月7日まで休業予定)
アロマグッズも買えます
経ヶ島
藤棚を東に歩いていくと、「経ヶ島」があります。佐々木盛綱が藤戸寺で大法要を営んだ際、書写した経文をこの小島に埋めたことから名前が付いたといわれています。盛綱に浅瀬を教えた漁夫の供養に建てられたとされています。
地図
- 藤戸寺
- 藤戸まんじゅう本店
- Aromaカフェfelicita
- 経ヶ島
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