1.JR備前一宮駅
ちなみに、石棺の下半分を「身(み)」、上半分を「蓋(ふた)」と言います。
参考解説:「備前一宮」とは
・今回取り上げた「備前一宮駅」から徒歩約3分ほどの場所にあるのが「吉備津彦神社」です。駅名のとおり備前国で最も格式の高い「一宮」で、「吉備津彦命」をご祭神としています。
・もうひとつ、JR桃太郎線の隣の駅「吉備津駅」の近くには「吉備津神社」(彦が付かない)があり、同じく「吉備津彦命」をご祭神とする備中国の「一宮」です。
このふたつの神社はルーツは同じですが、飛鳥時代に吉備の国が分割された際に「吉備の中山」に国の境界線が設定され、備前国と備中国の双方に「一宮」として存在することになったのだそうです。
2.青陵神社
「温羅」のお墓や首が埋められたとされる場所は岡山には複数あって少し混乱しますが、それだけこの地域の人々にとって重要な存在だったのだと思います。
3.岡山後楽園 正門前(岡山県立博物館)
まとめ
このように、ひとくちに「石棺」と言ってもいろんな特徴があり、さまざまな来歴や謎を秘めています。「石棺」それ自体が、とてもディープな世界を持っているのです。普段は特に興味のない人でも、思いがけず石棺を見かけたことで意外な伝承を知ったり、失われた史跡があることを知ったり、歴史に興味を持つきっかけになるとしたら素敵なことだと思います。物は試し、今回ご紹介した石棺を見学して、ぜひディープな世界に足を踏み入れてみてください。