笠岡諸島の白石島について
江戸時代は北前船の航路もあり、上方(現在の大阪)との交流も盛んであったと言われています。
笠岡諸島「白石島」トレッキング体験
島にゆかりのある若者が案内する島内散策
開龍寺
不動岩
このくぼみに頭を入れて願いごとをすると願いが叶うとのことで、筆者も他の参加者の方とともにトライしてみました。
奥の院
パゴダ(仏舎利塔)
白亜の塔は、島の青空によく映えます。
鎧岩
こちらの奇岩は「鎧岩」。今回は下から眺めるのみでしたが、島内のトレッキングコースではここまで行くことができます。
白石踊は、複数の異なる衣装を身につけた踊り手たちが、ひとつの円陣を組んで踊るのが特徴です。
また、現在の衣装は1970年の大阪万博で披露するために作られたものがベースとなっています。当時、100人を超える大所帯にて大阪へ行き、太陽の塔の下にあった「お祭り広場」にて踊った記録が残っており、華やかな万博の会場に負けないよう衣装も新調されたのだそうです。
実際に白石踊を体験してみました
難しそうに感じた振り付けも、何度か繰り返しやっているうちに覚えていき、一緒に踊れるようになりました。
ちなみに振り付けの所作は、かつて海路にて交流のあった上方(現在の大阪)や讃岐(香川)の金毘羅歌舞伎の影響などもあるのではないかと言われています。
帰路を照らすキャンドル
白石踊を体験できる場所について
※地域の盆踊りのため、この日は衣装を着けての踊りは行われません
おわりに
ツアーの冒頭でも紹介されていましたが、白石踊の伝統を継承する若者たちの活動を記したノンフィクション書籍「島の宝を守る―白石踊800年の伝統を受け継ぐ若者たち (吉備人選書)」が2025年に発売されました。過疎化や高齢化が進む地方、瀬戸内の離島はその最前線にあるのかもしれません。そのようななか、たとえ島を離れていても、白石踊の伝統を引き継いでいこうとする若者たち。今回のツアーでも彼ら彼女たちの奮闘をうかがい知ることができました。
島を訪れる前に、一読されると白石島をより深く知れるのではないかと思います。