倉敷科学センターについて
(画像提供:倉敷科学センター)
館内のようす
天井にはエジソン、キュリー夫人、アインシュタイン…科学の歴史に名を刻む偉人たちの写真が、名言とともに掲げられていました。
ジェームズ・ワットの蒸気機関
これは18世紀に産業革命が起きたイギリスにて、技術者であるジェームズ・ワットにより開発された「蒸気機関」のレプリカです。蒸気機関とは、石炭などでお湯を沸かして水蒸気を発生させ、その水蒸気の圧力を用いて動力を発生させる装置で、自動車のエンジンのようなものです。
ちなみに、現在も各地でイベント列車などとして運行されている蒸気機関車(SL)には、この蒸気機関が使われています。
アルキメデスのポンプ
手押しポンプ
ポンプを上下に動かすと、上部のタンクに水が汲み上げられていきます。
滑車で自動車を持ち上げてみよう
ロープを引っ張っていくと、子どもの力でも重い車が持ち上がります。
石橋(アーチ橋)を渡ってみよう
日本の宇宙開発の歴史に名を刻む技術遺産「H-Ⅱロケット メインエンジン」
そのメインエンジンである「LE-7」の実物が展示されています。これは純国産としてはじめて作り上げたロケットエンジンで、貴重な技術遺産でもあります。
実物にも触れられる「大型周期表」
(画像提供:倉敷科学センター)
あそびのひろば
(画像提供:倉敷科学センター)
天文学のコーナー
一角にある「4次元デジタル宇宙シアター」。こちらでは土・日曜日の午後、学芸員さんの説明付きで宇宙の広大さを知ることができます。さながらミニプラネタリウムのようでした。
ちなみに、それ以外の曜日や時間帯では「宇宙シミュレータ」という天文シミュレーションのコンテンツを操作、体験することができます。
(画像提供:倉敷科学センター)
倉敷天文台と本田實についての紹介
本田氏は世界的に名の知れたアマチュア天文家で、新天体(誰にも見つけられていない彗星(ほうき星)、新星、超新星などの天体)を見つけ出すスペシャリストとして、天体観測職人と呼べるような高い能力を発揮しました。
特に彗星の発見に関しては一時期は世界記録も打ち立てるなど、アマチュア天文家として、国内外の天文愛好家の間では名の知れた存在でした。
旧倉敷天文台スライディングルーフ観測室(屋外)
倉敷の産業
学芸員の三島さんにインタビュー
三島さん:
「倉敷科学センターでは近年、未就学児から小学校低学年の来場者が増えています。そのような背景もあって、2008年に館内展示をリニューアルする際に、未就学児から小学校低学年でも楽しめる「体験型の展示」を充実させました。子どもたちに“なんかこれ面白そうだぞ、触ってみたいぞ”と思ってもらい、興味や好奇心を感化させるような展示物をたくさん選んで展示しています」
「また、館内の展示を見渡すと、夏休みの自由研究のヒントになるものがたくさんあるんですね。毎年夏休みが近くなると、そういった目的で当館に足を運びになるかたも大勢いらっしゃいます。たとえば、大正時代に倉敷市玉島地区に落下した「富田隕石」のコーナーは、毎年自由研究にかかわる調べ物によく使われています」
「展示室2階の手作りおもちゃコーナーにある工作は、夏休みの工作のヒントとしてよく使われていますね。それ以外の展示にも、夏休みの自由研究や工作に使えそうなものもあるので、探してみてもらえると幸いです。また、夏休みの前後には科学講座も多数企画されるので、このようなイベントにご参加いただくのもおすすめです」
(画像提供:倉敷科学センター)
「併設しているプラネタリウムとともに、「倉敷科学センター」で楽しみながら科学にふれる時間を過ごしていただけると幸いです」
(画像提供:倉敷科学センター)
おわりに
倉敷美観地区からも車で約20分程度、少し足を伸ばせば鷲羽山や瀬戸大橋にもアクセスしやすい場所にありますので、倉敷観光に組み込んでみてはいかがでしょうか。
(画像提供:倉敷科学センター)
【倉敷科学センター】
所在地:岡山県倉敷市福田町古新田940(ライフパーク倉敷内)
TEL:086-454-0300
営業時間:9:00~17:15(入館は16:45まで)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
駐車場:あり