アクセス便利!岡山県側から行く「瀬戸内国際芸術祭2025」

「瀬戸内国際芸術祭」(瀬戸芸)の舞台となる瀬戸内海の島々は、岡山県と香川県の間に点在しています。直島をはじめほとんどの島が香川県ですが、岡山県(本州)側からの方がアクセスしやすい島が多数あるのをご存じですか。今回は初めて訪れる方にも分かりやすいよう、JR岡山駅を起点に各島へのアクセスについてまとめました。春だけでなく、夏、秋会期もあるのでご参考に。

【瀬戸内国際芸術祭2025 開催期間】
春:4月18日(金)~5月25日(日)
夏:8月1日(金)~8月31日(日)
秋:10月3日(金)~11月9日(日)
掲載日:2025年05月12日
  • ライター:toru.
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岡山県(本州)側からアクセスできる島

岡山県(本州)側から船で直接アクセスできる島は、以下の島々(港)です。犬島(岡山市)以外の会場はすべて香川県なので、「思ったより多いな」と感じるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

直島(宇野港)
豊島(宇野港)
犬島(宝伝港、京橋港)
小豆島(新岡山港、宇野港)
本島(児島観光港)※秋会期のみ

それでは、JR岡山駅を起点に各島へのアクセスについて案内します。

【直島・豊島へのアクセス】

直島・豊島への岡山県側の玄関口は、玉野市にある「宇野港」です。
どちらの島も高松港(香川県)から行くより宇野港からのほうが、所要時間、船の便数ともに便利です。

①鉄道(JR)でJR宇野駅へ

JR岡山駅より「瀬戸大橋線(岡山~茶屋町)」と「宇野みなと線(茶屋町~宇野)」を使ってアクセスします。運賃は大人590円、小人290円(2025年4月現在)です。

時間帯によってはJR宇野駅までの直通列車もありますが、基本的にはJR茶屋町駅まで「快速マリンライナー」にて移動、そこでJR宇野駅行きの普通列車に乗り換えます。JR茶屋町駅での乗り換えは、隣どうしのホームなので大きな荷物を持っていても安心です。時間帯にもよりますが、約1時間程度でJR宇野駅に到着します。
JR宇野駅構内には「瀬戸内国際芸術祭」の案内所が開設されていますので、パスポートの購入・引き換えはこちらでどうぞ(各島でも購入・引き換え可能です)。

②宇野港からフェリーで直島・豊島へ

JR宇野駅の南側、徒歩で約3分の場所に宇野港のフェリー乗り場があります。直島(宮浦港)行、豊島(家浦港、唐櫃港)行のフェリーは、こちらから乗船します。
※後述しますが、豊島行のフェリー・旅客船は小豆島(土庄港)まで行きますので、小豆島へのアクセスにも利用可能です。

なお、便によってはフェリーではなく旅客船になることもあり、乗り場も異なるので注意してください。
直島(宮浦、本村)行のフェリー・旅客船を運行しているのは「四国汽船」。
宮浦港まではフェリーにて約20分で到着します。
運賃はフェリー・旅客船ともに大人300円、小人150円です。
豊島(家浦、唐櫃)行のフェリー・旅客船を運行しているのは「小豆島豊島フェリー」。
フェリーにて家浦港まで約40分、唐櫃港までは約1時間で到着します。
運賃はフェリー・旅客船ともに家浦港まで大人780円、小人390円。唐櫃港まで大人1,050円、小人530円です。
宇野港の旅客船乗り場は、フェリー乗り場より東へ徒歩5分ほどの別の場所にあります。
直島(宮浦、本村)行、豊島(家浦、唐櫃)行の旅客船(高速船)は、こちらから乗船します。

旅客船はフェリーより定員が少ない(おおむね100名以下)ので、早く並ばないと乗れないリスクがあります。その反面、所要時間が短いというメリットもあります。
旅客船はフェリーが就航していない直島本村港に直接乗り入れるので、家プロジェクトや春会期終了後に開館する「直島新美術館」などの本村地区近隣アート作品へのアクセスとして利用価値があります。

船の運賃等については、瀬戸芸公式サイトならびに直島(四国汽船)、豊島(小豆島豊島フェリー)の各サイトを確認してください。

【犬島へのアクセス】

岡山市内唯一の有人島である「犬島」への定期船が発着する玄関口は、岡山市東区にある「宝伝港」です。
「瀬戸内国際芸術祭」期間中の土、日曜日、祝日は、旭川河川敷「京橋港」より発着する「京橋クルーズ」にて、岡山市中心部から直接船でアクセスすることも可能です。

①バス(両備バス)で宝伝港へ

JR岡山駅から宝伝港へは、バス(両備バス)でのアクセスがメインルートです。
JR岡山駅東口のバスターミナルより、宝伝港行のバスに乗ること約1時間で宝伝港に到着します。
運賃は大人880円、小人440円(2025年4月現在)です。

時刻については、両備バスのサイトを確認してください。

②宝伝港から旅客船で犬島へ

宝伝港から犬島へは旅客船で約10分です。
運賃は大人400円、小人200円(2025年4月現在)です。

船の時刻については、瀬戸芸公式サイトならびにあけぼのマリタイムのサイトを確認してください。

<番外編>京橋港(京橋クルーズ)から犬島へ

岡山市街地から旭川を経由して直接犬島に上陸できる「岡山京橋クルーズ」。
乗り場の京橋港へは、路面電車(岡山電気軌道)でのアクセスが便利です。

JR岡山駅東口にある「岡山駅前」電停より東山行きに乗車、「西大寺町」電停で下車します。
運賃は大人140円、小人70円(2025年4月現在)です。

下車後、線路に沿って東側に徒歩約5分。旭川に架かる京橋のたもとに「京橋港」があります。
犬島までの運賃は大人2,000円、小人1,000円(2025年4月現在)です。

船の時刻については、瀬戸芸公式サイトならびに岡山京橋クルーズのサイトを確認してください。

※この船は豊島(唐櫃港)まで運行しているので、(犬島経由で)豊島へのアクセスにも使えます。

【小豆島(土庄港)へのアクセス】

小豆島へは岡山県内外各地より就航しています。
JR岡山駅から行くには、新岡山港から発着する小豆島(土庄港)航路の利用が便利です。

①バス(両備バス)で新岡山港へ

JR岡山駅東口のバスターミナルより、フェリーの時刻に合わせて出発するバス(両備バス)があり便利。バスを降りると目の前が新岡山港フェリー乗り場です。
運賃は大人500円、小人250円(2025年4月現在)です。

お得なバスと船の連絡きっぷ「かもめバスきっぷ」もあります。大人1,500円、小人750円(JR岡山駅バスターミナル総合案内所にて購入可能)。

②新岡山港から小豆島(土庄港)へ

新岡山港からはフェリーに乗ること約70分で小豆島(土庄港)に到着します。
運賃は大人1,200円、小人600円(2025年4月現在)です。

バスおよび船の時刻については、瀬戸芸公式サイトならびに国際両備フェリーのサイトを確認してください。

<参考>鉄道(JR)でのアクセス ※宇野港経由

小豆島へはJR岡山駅から宇野港を経由し、先に紹介した小豆島豊島フェリーを使って宇野港から小豆島(土庄港)へ向かうルートもあります(宇野港周辺や豊島に立ち寄った後に小豆島へ向かうかた向け)。運賃は大人1,260円、小人630円です。

その際のアクセスについては、豊島へのアクセス紹介を参照してください。

【本島へのアクセス】

「瀬戸内国際芸術祭」秋会期(2025年10月3日~11月9日)の会場となる本島(香川県丸亀市)へも、岡山県側から直接アクセスすることが可能です。

①鉄道(JR)でJR児島駅へ

JR岡山駅より「瀬戸大橋線」を使ってJR児島駅まで向います。
運賃は大人510円、小人250円(2025年4月現在)です。

時間帯によっては普通列車もありますが、30分に1本運行される「快速マリンライナー(高松行き)」が便利です。約22分でJR児島駅に到着します。
JR児島駅に着いたら、改札を出て右へ。
駅の外に出ると歩道橋がありますので、それを渡り南へ歩くこと約3分、左手に児島観光港が見えてきます。

②児島観光港から旅客船で本島へ

本島への玄関口となるのは、JR児島駅前にある「児島観光港」です。
児島観光港から旅客船(むくじ丸海運)にて約30分で本島に到着します。
運賃は大人650円、小人320円(2025年4月現在)です。
道中、瀬戸大橋の下をくぐるところは必見です。

船の時刻については、瀬戸芸公式サイトならびにむくじ丸海運のサイトを確認してください。

おわりに

いかがだったでしょうか。島に行くルートや手段を考えるのも、瀬戸芸の醍醐味だと思いますので、移動もゲーム感覚で楽しんでもらえると幸いです。例えば、往路と復路で違う航路を使ってみたり、島を経由して岡山県(本州)から香川県(四国)に移動するのも変化があっておもしろいです。

「瀬戸内国際芸術祭」期間中は各島への船だけではなく、船が発着する港までのバスも臨時便を出して対応しているので、行く際には公式サイトなどをチェックすることをおすすめします。

それでは、素晴らしい島旅を。

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