泊まれる競輪場!? 日本初スタジアム一体型ホテル『KEIRIN HOTEL 10』がオープン

日本初!! スタジアム一体型ホテル『KEIRIN HOTEL 10』が玉野競輪場(玉野市築港)に2022年3月11日(金)にプレオープン。3月26日(土)にグランドオープンします!
開場から72年目の玉野競輪場リニューアルプロジェクトとして「デザイン×サステナブル×地方創生」をコンセプトに競輪ファンのみならず、今まで競輪に触れたことのない人にも競輪を楽しくPOPに知れる新スポットへ生まれ変わりました。
ホテル棟とスタンド棟があり、競輪だけでなく、アートやグルメも楽しめる場所になっています。
掲載日:2022年03月07日
  • ライター:松原宏美
  • 19061 ビュー

KEIRIN HOTEL 10

まずはホテル棟からご紹介。
ホテル棟は玉野市から競輪場運営を受託するチャリ・ロト(東京)が整備。
ホテルのコンセプトは【KEIRINの新時代を切り開くホテル】。
地上8階建てで、選手宿舎としての役割も持っており、客室から迫力のあるレースを間近に観戦できる日本で唯一の『泊まれる競輪場』です!!

競輪は最大9人でレースを競う競技で、お客様が10人目の選手になった気持ちで過ごせる空間になっていて、各フロア(8階+ルーフトップ)は車番の色(9色)をテーマカラーにデザインされており、ルームスリッパもテーマカラーになっていて可愛かったです。ホテル内には、競輪場のリニューアルで出た廃材をインテリアに再活用。
古くからある競輪場の記憶を受け継いでおり、懐かしさと斬新さを感じれる素敵なデザインで、どこに使われているのかを見つける楽しさもあります。こちらの看板は観客席の椅子を活用。

1階フロント、SHOP

1階にはフロント、SHOPがあり、競輪や自転車をモチーフにし、様々なクリエーターとコラボしたポップなデザインのオリジナルグッズや、岡山のカフェとコラボした商品、旅のお土産になる岡山県の特産品などを取り揃えています。
このフロアにも廃材を活用したインテリアが沢山あります!

SHOP

検車場

1階には他には検車場や選手控室などがあります。
※こちらは一般のお客さんは入れません。
検車場では選手が使う自転車の検査をします。
競輪の自転車にはブレーキがない事を初めて知りました。
なので、競輪用の自転車はバックも出来るらしいです。
私は競輪に触れた事があまりなく、知らない事ばかりで興味深く聞かせていただきました。

選手控室

レース開催時になるとここに布団がひかれ、ここで各々準備などされるそうです。

2階

2階はホテル棟とスタンド棟の連絡通路があり、ホテル棟には客室、大浴場、ギャラリーがあります。
 

サウナ付き大浴場

大浴場からもバンク(競走路)を眺める事ができます。
大浴場の利用は、レース開催中は選手のみになっています。

バンクビューコンパクトダブル

レース開催中は選手が宿舎として利用する部屋です。
客室内には岡山ならではの「デニム」を使ったアメニティがあったり、車輪をイメージしたオリジナルハンガーなどがありました。

オーシャンバンクビュー半露天スイート・テラス付き

最上階(8階)に2部屋だけあるスイートルーム。
大きな窓とテラスからは瀬戸内海とバンクを一望でき、玉野競輪場でしか味わえない景色が広がります。
レース開催時は半露天ビューバスやテラスから、さらに贅沢な観戦体験ができ、非日常を体験できる客室です。
室内には遊び心を効かせたインテリアやアートも見所です。

テラスからの景色

テラスからの景色は本当に絶景で、ぜひ見ていただきたいです。

天井の照明

天井の照明には競輪選手が使わなくなったフレームを寄付してもらい、照明にリメイク。
実際に使っていた物なので選手の名前や傷も入っていて、見るのも楽しい照明になっています。
 

半露天風呂

半露天なのでお風呂からもバンク×瀬戸内海が見渡せます。

トイレットペーパーホルダー

小ネタが可愛い。
マッチョくんがトイレットペーパーを持ってくれてます。

スタンド棟

ここからは、市が整備したスタンド棟をご紹介。
【1階】インフォメーションと投票所
【2階】一般席、FORQ(レストラン)、フードコーナー、ベビー休憩室、売店、投票所
【3階】プレミアムラウンジ、プレミアムルーム(指定席)、指定席券販売所、投票所
競輪をしたことのない人は、インフォメーションで尋ねると買い方や競輪について教えてもらえるそうなので、競輪デビューしてみてはいかがでしょうか?

ベビー休憩室

ベビー休憩室もあり、オムツ交換台、ミルク用のお湯や授乳室まであり、子ども連れの方も安心して利用できます。

FORQ(フォーク)

スタジアムレストラン『FORQ(フォーク)』
瀬戸内の食材を使ったスパイス料理やオリジナルスイーツが楽しめます。
ホテル宿泊者だけでなく、競輪来場者はもちろん、近隣の方々や観光客にも気軽に利用できるカジュアルレストランです。日中はカフェとしての利用もおすすめです。
窓側はバンクに向かった座席で、目の前で繰り広げられるレースを観戦しながらの食事が可能です。
非レース開催時は、モニターでのパブリックビューイングをご覧いただけます。

レストランの名前の由来となったのは、自転車の車体を構成する部品の1つで前輪軸を支える部品です。レストランには選手が使っていたフォークが飾られています。

料理

瀬戸内の食材を中心に使ったスパイス料理やカレー。
ドリンクは岡山県産のワインやクラフトビールなどを取り揃えています。

プレミアムラウンジ

有料観覧席で、プレミアムルームは指定席になっています。

プレミアムルーム

壁画アート

競輪場のエントランスとスタンドを結ぶ外構部は国内で様々な壁画を手掛けるアーティストチーム「RELISH」が壁面全体にレタリングアートを新たにデザイン。
ポップなアートワークは、スタジアムを訪れるワクワク感を高めます!

デザイン×サステナブル×地方創生

『KEIRIN HOTEL 10』内覧会へ行ってみて、リニューアルのポイントであった《デザイン×サステナブル×地方創生》をしっかり感じることが出来る新スポットでした。

【デザイン】玉野市は世界的なアートフェスティバルである「瀬戸内国際芸術祭」(3年に1度瀬戸内海の12の島と2つの港を舞台に開催される現代アートの祭典)の会場の1つになっており、今年は4月14日(木)から開幕するので瀬戸内国際芸術祭を訪れる芸術への関心が高いゲストも楽しめるホテルを目指し、競輪場の随所に競輪や自転車をモチーフとしたデザインがされています。
玉野競輪場のマスコット「ガッツ玉ちゃん」も様々な場所に登場し、意外なところで出会うサプライズ感!

【サステナブル】競輪場リニューアルで出た廃材をホテル内外の装飾や備品に使い、場所の記憶を受け継ぎながら、未来へつなげていく。ホテル、スタンドの外壁材に国産木材を使用。

【地方創生】新しい人の流れを作る。新たな観光拠点として街の活性化。競輪だけでなく、様々な地域イベントやスポーツイベントの活用。

私は今までに競輪場に行った事はありましたが、中に入ったりした事がなく、今回行ってみて競輪場のイメージが変わりました。
建物内も凄く綺麗でしたし、選手の練習姿を間近で見て自転車の音や速さを体感して少し感動しました。
レストランが出来たことで入りやすくなり、競輪の事を少し知ると1度はやってみたいと興味が湧き、オープンしたらまた行ってみたいと思える場所でした!
私みたいに競輪場に行ったことがない方も、この機会に是非行ってみてはいかがでしょうか?
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