笠岡市の古民家「長鋪邸」で月1回開催!人気の手打ち蕎麦を食べに行ってみた

笠岡市神島にある長鋪(ながしき)邸。
レンタルスペースになっていて、イベントなどで利用できる築約200年の古民家です。

長鋪家は江戸末期より神島の地で代々庄屋を務めた名家。現在の長鋪家住宅は昭和49年に茅葺屋根を降ろし、荒廃した三分の二を撤去して改修。その他門や塀などの修理を行い昭和62年に主屋南東の茶室を増築し、今に至ります。

2016年から町おこし協力隊の方と始めた「手打ち蕎麦を食べる会」は、この場所で不定期に開催されています。開催日は大体第1土曜日ですが、休みの月や土日開催の月などもあるので、行く前にお店のFacebookを確認して訪問してみてください。予約は不要です。
掲載日:2023年08月17日
  • ライター:松原宏美
  • 4113 ビュー

長鋪(ながしき)邸

この道で合ってるかな?駐車場はどこかな?と考えながら、開店時間の少し前に着くと偶然お店の方が外にいて、とても気さくに案内してくれました。
私は車を門の前の場所に停めましたが、道が狭く急な坂を登るので気を付けてください。専用駐車場が坂の下の少し離れた場所にあり、ちょっと歩きますがそちらの方が安全です。

専用駐車場

長鋪邸入口の登り口から少し離れた場所に専用駐車場があります。イベント開催時には案内看板やのぼりが立っているのですぐにわかると思います。

中庭

長鋪邸は自然に囲まれ静かな空間で、お店の方は皆さんアットホーム。初めて来た事を伝えると、丁寧に長鋪邸の説明と案内をしてくれました。

パンフレットの表紙のイラストにも使われている中庭。素敵な空間で昔の抜け穴や灯篭、御成門があります。

鹿子の木(カゴノキ)

御成門の横に立つ鹿子の木(カゴノキ)は、樹皮が鹿の子模様になるクスノキ科の樹木。

扇形の石垣

扇形の石垣は、難しい技法で作られているそうです。

今は使ってないようですが、今後、蔵カフェなどをされたいそうです。楽しみですね!

神島霊場八十八カ所 71番

神島には神島霊場八十八カ所があり、71番の弥谷寺は長鋪邸の上にあり、長鋪邸からも行けます。

神島に八十八カ所があるのを今回初めて知りました。全行程約29km。延喜元年、笠岡の商人今田慧玄が5年をかけて開創したとされ、四国になぞられた遍路みちは変化に富んだ景色で、今も多くの遍路さんが巡り、ウォーキングにも最適なようです。

長鋪邸からの景色

笠岡湾干拓地や、ひまわりやコスモスなど季節の花畑で有名な道の駅笠岡ベイファームを一望できます。

入店

屋敷内に入って注文と支払いを先に済ませ、好きな席に座ります。メニューは1種類「もり蕎麦」のみです。
蕎麦を待っている間に、蕎麦を作っているところや他の部屋の見学をさせてもらいました。

洋室

10畳の洋室が1部屋あります。
この洋室のみエアコンがあり、一番涼しいよと勧めてくれました。
ピアノが置いてあるので、ピアノの演奏会などで利用する事も出来ます。

和室

和室は全部で5室あります。
一番奥の和室は御成の間と呼ばれ部屋から御成門が見え、室内には美しい欄間などがあり古民家を感じる部屋でした。お雛様の時期にはこちらの部屋にお雛様が飾られます。

蕎麦打ちの実演

蕎麦打ちを見学することができます。
実際に蕎麦を打ち始めると、職人さんの手さばきの速さに驚きました。素早く、瞬時に打ち粉を振るって蕎麦生地を加工していました。蕎麦が細く伸びると、片手で麺を引っ張りながらもう一方の手で切る様子を見て、職人の技術の高さに感心しました。

打ち立て蕎麦

蕎麦は二八蕎麦で、出汁も手作りというこだわりです。打ち立てのお蕎麦はコシがあり、とても美味しかったです。
量は少し少なめで1枚で腹八分目くらいなので、おかわりをしている人もいましたよ!
食べた後は蕎麦湯も用意してくれました。

そばかりんとう

レジ横に置いてあった「そばかりんとう」。気になったので買って帰りました。
甘いかりんとうではなく、塩味でおやつにもお酒のおつまみにもピッタリ。
食べだすとたまらなくなり、すぐ食べきってしまいました。

メニューと開催予定日

メニューは1種類のみで、もり蕎麦一盛600円。
令和5年の開催予定日は決まっているので、予定が合う日にぜひ行ってみてください。
お蕎麦だけでなく、お庭を散策し、四季折々の植物を楽しむことも出来ます。
レンタルスペースとしても使えるので、探している方は利用してみては?
とても素敵な場所でしたよ♪

【そば処 長鋪邸】
所在地:笠岡市神島3055
TEL:090-5373-5267
営業時間:11:00~14:00
開催日:不定期
※令和5年9月以降の開催予定日は、9月2日(土)3日(日)、10月7日(土)、11月4日(土)、12月2日(土)3日(日)
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