朝日のぼる岡山の古刹へ!パワースポット「西大寺観音院」で早朝参拝

2024年は西大寺会陽(はだか祭り)が完全復活!その会場である「西大寺観音院」の朝は、太陽の光を浴び祭りの会陽の熱気のように赤く染まっていました。ラジオ体操や境内のパワースポットでエネルギーもたっぷりいただけますよ。
掲載日:2024年01月31日
  • ライター:おもとまちこ
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西大寺の朝(岡山市)

古くから物流の要所として舟が行き交い、門前町としても栄えた西大寺の町に、静かな時間が流れる朝。レトロな町並みの通りを歩いていると、ぽつりぽつりと人の姿が見えてきます。みなさん吸い込まれるように同じ方角へ。地元民の顔をして呼ばれましょう。

西大寺観音院

金陵山の山号額をくぐれば、そこは1200年の歴史が刻まれた観音さまの世界です。ご本尊は十一面千手観世音菩薩。災難、延命、病気平癒。さらには夫婦円満から恋愛成就まで。あらゆる現世利益にご利益があるとされるんだとか。聞いただけでもう気持ちが楽になってきます。

本堂の大床

裸の群衆がひしめき合うのがここ。奈良時代から数えて、今年でなんと「第五百十五回」目の開催という祭りの舞台です。日本三大奇祭のひとつ「西大寺会陽(はだか祭り)」。吹き放された大空間の上の小さな窓「五福窓」から、宝木が投下される瞬間を想像せずにはいられません。

巻き毛の霊獣

ギョロリ。この目、この毛、この爪の主は伝説上の霊獣とされる獏です。この眼力なら、どんな強力な邪気も払ってくれるでしょう。県下最大級の大屋根。塩飽大工や邑久大工の技が光る大彫刻。時間をわすれて眺めていると、大きな太陽がゆっくりと姿を現しはじめます。

普陀南海観音さま

ちょうど観音さまの背後から朝日がのぼってきました。これぞまさにご本尊様の慈悲なる光でしょうか。「南海に浄土あり」とされた中国上海の小島にある普蛇山(ふださん)。この山にある南海観音さまの1/10スケールの像なんだとか。観音信仰の原点ともされる地から贈呈され、はるばる西大寺まで。ありがたすぎる光です。

42文字のお経

「朝念観世音(ちょうねんかんぜおん)」。一日のはじまりの朝に観世音を念じます、とは今まさにこの時のことではないですか。がんばって早起きしてきたことが、42文字の観音経にちょっと報われたような気がしてきます。

ラジオ体操

朝日を浴びる古刹の美しさを追いかけていたら、いつの間にかラジオ体操が始まっていました。365日雨の日以外は開催されているそうです。体操のあとは美味しいグルメのミニ朝市も。今日という一日を愉しみ尽くす、達人級のみなさん。眩しい限りです。

仁王門

さあ身体を動かしたらいよいよ太陽も本気モードに。国登録有形文化財の仁王門の組手にも、美しい陰影をつくりだしてくれます。楼門を囲むように彫られた十二支彫刻や、阿吽像も活き活きと今にも動き出しそうです。

禊(みそぎ)の場

「隠れた聖域」とも呼ばれるパワースポット・北向き地蔵堂をお参りして、すぐ隣の白漆喰の石門をくぐって。すると目の前にぽつんと、観音さまが現れました。会陽の前に、この「垢離取場」(こりとりば)で約5分間冷水を浴びるんだとか・・・想像するだけで身震いしてきます。

スタンド

なぜお寺の境内に、野球場のようなスタンドがあるのかって?こちらは会陽当日の有料観覧席なんだとか。はだかにふんどし姿の集団が、宝木を求めてひしめき合う様。やはり一度は見てみたいものですね。4年ぶりに争奪戦も完全復活することですし、今年こそ行ってみようかな。

擬宝珠

会陽に参加できない。そんな方々朗報です。本殿前にある宝来柱の上の、宝木が納められている「擬宝珠」(ぎぼうし)に触れれば御福に授かれるんですって。古くは四国方面まで、祭りのどよめきが聞こえた!?とも言い伝えられる天下の奇祭。そのエネルギー。遠慮なく頂戴いたしましょう。

2024年西大寺会陽について

第515回 西大寺会陽(はだか祭り)
2024年2月17日(土)22:00~宝木投下
4年ぶりに争奪戦も復活!
世界にLIVE配信もされる熱狂の地・西大寺観音院は24時間いつでも参拝可能です。
ぜひ、ゆっくりと訪れてみてくださいね。
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