「猫城主さんじゅーろーあしあと館」備中松山城の麓にOPEN!

猫城主で人気の高梁市にある備中松山城。2023年12月に猫城主である「さんじゅーろー」が就任5年を迎えました。そんな人気者の「さんじゅーろー」ゆかりの新スポットが、2024年3月16日(さんじゅーろーの日)に備中松山城の麓にある、武家屋敷の中にオープンしました。オープン初日に訪ねた様子をご紹介。近くの穴場スポットや美味しいお店もご案内します。
掲載日:2024年03月22日
  • ライター:曲輪衆◎たけ
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「猫城主さんじゅーろーあしあと館」城下の武家屋敷内にOPEN!

備中松山城といえば、日本三大山城・現存天守のある城・雲海で有名な天空の城。そして、忘れてはならないのが猫城主「さんじゅーろー」のいる城! 毎日、猫城主様が備中松山城の本丸で訪れた人たちを出迎えてくれます。とってもマイペースの城主様ですが、人懐っこくてとても可愛いんです。「さんじゅーろー」に会いたいがために、備中松山城を訪れるファンも大勢いるんですよ。
そんな「さんじゅーろー」だらけの「猫城主さんじゅーろーあしあと館」が、2024年3月16日(さんじゅーろーの日)に備中松山城南麓の「石火矢町ふるさと村」の武家屋敷旧埴原家内にOPENしました。

 
OPEN当日は全国から「さんじゅーろー」ファンが駆けつけて、開館時間前には長い行列ができていました。オープニングの儀には、特別に城主様の「さんじゅーろー」も出席し、式終了後には自然と撮影会が始まりました。
なかには、さんじゅーろーネイルでお越しの方や、和歌山県からはの猫の駅長で人気者の「たま駅長」と「さんじゅーろー」の自作コラボグッズを持参してプレゼントされた熱烈ファンの方も。

「さんじゅーろー」の生い立ち

猫好き・お城好きの方には、すでにとっても有名な「さんじゅーろー」ですが、ご存じない方に生い立ちを説明。
さんじゅーろーが備中松山城に現れたのは、平成30年(2018)に岡山に甚大な被害をもたらした西日本豪雨の直後でした。備中松山城にたどり着いたさんじゅーろーはすっかりこの場所が気に入り、いつの間にか住むようになったのです。あまりに人懐っこくて可愛いので、本丸に来るようになってからは、お城の管理人さんも餌をあげるようになりました。
「備中松山城にとっても可愛い人懐っこい猫がいる」とSNSで話題になり、地元の新聞に掲載されたことがきっかけとなって、さんじゅーろーに会いに来る観光客が一気に増加。猫城主がいると一躍人気者に! そんな中、飼い主が現れたり、脱走事件があったりと色々ありましたが、愛猫家の元飼い主の方のご好意により高梁市観光協会が譲り受けることになり、これを機に正式に猫城主に就任しました。

「猫城主さんじゅーろーあしあと館」に入ってみた

武家屋敷の門を入ると左手に受付。受付のある武家屋敷の離れの建物が「猫城主さんじゅーろーあしあと館」です。中に入るとまず、とっても大きい「さんじゅーろー」がお出迎え。
奥にはさんじゅーろークイズのパネルがありました。5問のクイズに答えると抽選でさんじゅーろーのぬいぐるみ(3名)やオリジナルグッズ(200名)が当たるそうです。抽選は3ヵ月毎に行われるので、これから行っても大丈夫なのが嬉しい! 「さんじゅーろー」が備中松山城に来てから、今までの様子が年表形式で展示されていました。
その隣には スクリーンがあり「さんじゅーろー」の生い立ちが、動画で紹介されています。「さんじゅーろー」って元の飼い主さんにとっても愛されてた飼い猫だったんですね。詳しいことは是非この動画を見てください。
そのまた隣には「さんじゅーろー」の新グッズ「 にゃんガチャ」が置いてありました。「さんじゅーろー」のイラストのアクリルスタンドが入っており、1回500円でチャレンジできます。
全5種類(すわり、との、かみしも、あしあげ、よし!)。どれもとっても可愛い 。ぜひ5種類コンプリートしたいなぁ。

「さんじゅーろー」グッズもたくさん!

他にもキーホルダーやクリアファイル、Tシャツなど、さんじゅーろーグッズが販売されていました。どれも可愛くって、沢山の種類があって迷ってしまいます。
面白かったのが、寝っ転がった「さんじゅーろー」と一緒に写真が撮れるフォトスポット。ここは楽しい! いろんなポーズで楽しみました。SNS用に背景が隠せるスクリーンも設置されているので、すぐ投稿できるのも嬉しいですね!
「猫城主さんじゅーろーあしあと館」は 備中松山城の麓にあるので、備中松山城を訪れた後にも立ち寄りやすいです。お城に登る時間のない時なども、山の麓なのでここだけでも立ち寄れますね。すぐ近くに観光駐車場があるので便利です。

【猫城主さんじゅーろーあしあと館】
所在地:岡山県高梁市石火矢町27
TEL:0866-21-0461(高梁市観光協会)
開館時間:10:00~16:00(10月~3月)、10:00~17:00(4月~9月)
入館料:大人500円、小中学生250円
駐車場:観光駐車場を利用

近くの隠れスポット ・学校の中にある小堀遠州作庭の名園

備中松山城は庭造りで有名な小堀遠州(こぼりえんしゅう)が城主を務めた時期があります。そのため高梁には小堀遠州ゆかりの庭園が残っています。 有名なのは頼久寺の枯山水庭園。なんとその他にも岡山県立高梁高等学校の中に小堀遠州の作った庭園があるんです。ここは、もと根小屋と呼ばれる藩主の御殿があったところで、御殿時代の庭が残っています。
あまり知られていませんが、高等学校の正門を入った正面にある事務室の受付で、入校証をもらうと誰でも自由に見学することができます。写真も自由に撮れますが、学校内であるので昼休みや移動中の生徒さんたちが写り込まないように気をつけてくださいね。

やっぱり「さんじゅーろー」にも会いたい!

「さんじゅーろー」は城主様であるので、普段は備中松山城本丸にいます。ということで、やっぱり会いに行ってきました。
城主様は毎日10時と14時の2回、城内を見回ります。その時間が私たち登城者が「さんじゅーろー」と会える時間です。コロナ禍以後はナデナデしたり、抱っこしたり、触れ合えるようになりました。
やはり実際に「さんじゅーろー」に会ってしまうともうメロメロです。殿が御出ますと、あっという間に携帯やカメラに取り囲まれていました。「猫城主さんじゅーろーあしあと館」に行った後は、備中松山城本丸にも行って、ぜひ「さんじゅーろー」にも会ってきてください。

備中高梁駅周辺のお勧めスポット

まずは備中高梁駅から歩いて約2分のところにある高梁観光交流センター。ここでは高梁市内散策に使えるユニークな乗り物、EV3輪バイクとEVスクーターの2種類がレンタルできます。
今回は3輪バイクを借りてレトロ感溢れるアーケードの商店街の中を通って武家屋敷まで向かいました。レンタル料もお手頃 。道が狭くて入り組んだ城下町を散策するにはとっても便利です。

【高梁観光交流センター】
所在地:岡山県高梁市旭町1335-7
TEL:0866-21-0461(高梁市観光協会)
開館時間:9:00~17:30
定休日:年末年始(12月29日~1月3日)
駐車場:あり

地元の人に愛される人気の町中華「秘苑」

このお店は昔ながらの町中華。お昼時には地元の方々などで行列ができることもあります。 単品メニューも豊富です。料理の提供もビックするほど早くて味も抜群。とっても美味しい 。大満足のお店でした。

【中華料理  秘苑】
所在地:岡山県高梁市正宗町1957-1
EL:0866-22-7797
営業時間:11:00~20:00
定休日:月曜日、お盆、年末年始
駐車場:なし

菌活ランチが食べられる「百花」

おしゃれな外観と店内。体に良い働きをもたらす菌を食事から取り入れるのが菌活。これをコンセプトに食生活を充実させるランチの出るお店です。おすすめは、柚子みそチキンカツプレートです。

【百花】
所在地:岡山県高梁市旭町1336-1
TEL:0866-56-1400
営業時間:11:00~16:00
定休日:月・日曜日
駐車場:あり

おしまいに

今回オープンした「猫城主さんじゅーろーあしあと館」、高梁の新たな観光スポットとして沢山の方々が訪れそうな予感。駅から武家屋敷、備中松山城と向かう途中にもレトロ感溢れる商店街や街並み、お店などもあります。ゆっくりと散策したい街でした。ちなみに「さんじゅーろー」クイズは備中松山城天守内にも設置されていて、こちらでも参加できるようになっています。
(1・6番目の写真はさんじゅーろー公式写真より/高梁市観光協会提供)
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