岡山とどんなつながりが!? キニナル著名人の銅像10選

日本初の国産自動車を走らせた人。日本人女性初のオリンピックメダリスト。江戸時代の思想家やあの剣術家など。どんなゆかりがあって岡山に銅像が建ってるの!? そんなキニナル銅像をまとめました。
掲載日:2024年02月29日
  • ライター:おもとまちこ
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1.西行法師像(玉野市/渋川マリン水族館前)

「厳島神社はどちらかな?」。新古今和歌集の代表的歌人・西行(さいぎょう)法師は、西国行脚(さいこくあんぎゃ)の際に渋川海岸(浦田)に立ち寄ったとされています。諸国を自由にさすらい歌を詠んだ西行法師。岡山には2度訪れたといわれ、渋川、長船(瀬戸内市)、児島(倉敷市)などに腰掛石も残されています。西行法師のように、ありのまま、心のままに生きたいものです。
2024年3月3日(日)には​「西行まつり」を渋川海岸一帯にて開催(11:00~15:00)。

【西行法師像】
所在地:岡山県玉野市渋川2-6-1(渋川マリン水族館前)

2.宮本武蔵像(美作市/武蔵の里)

江戸時代の剣豪・宮本武蔵は美作国でうまれ、像の姿(青年期)の頃までこの地で過ごしたとされています。父も祖父も剣術家という運命。生涯無敵という生き様。二刀流をうみだし、佐々木小次郎との巌流島の戦いを制すこととなる武蔵のルーツの地には、今でもおおくのファンが訪れています。己に向き合う魂の求道者。その眼差しの先になにを見ているのでしょうか?

【宮本武蔵像】
所在地:岡山県美作市宮本(武蔵の里)

3.人見絹枝像(岡山市/岡山県総合グラウンド)

「たった一人の日本人女性」としてオリンピックに出場し、日本人女性として初のメダルを獲得した人見絹枝。しかもその時が人生初の800mだったというから驚きです。ジェンダー平等という価値観すらなかった時代に、岡山から世界に羽ばたいた人見絹枝。わずか24歳という若さで亡くなりましたが、今でも岡山県総合グラウンドの真ん中で、自分の可能性に挑戦しつづけているようです。

【人見絹枝像】
所在地:岡山県岡山市北区いすみ町2-1(岡山県総合グラウンド内)

4.山羽虎夫像(岡山市/旭川沿い)

日本初の蒸気自動車(山羽式蒸気自動車)を開発した偉人も、実は岡山出身でした! 荒縄を巻き付けたハンドル。オープン式の木製車体。山羽虎夫の思いが10人乗りバスというカタチになって、京橋界隈を走行してからちょうど120年。「目標に向かってつきすすめ」と語りかけてくるような、胸アツの胸像ですよ。

【山羽虎夫像】
所在地:岡山県岡山北区京橋西詰(旭川沿い)
※2022年に岡山城堀から京橋へ移転

5.雪舟像(総社市/雪舟生誕地公園)

修行をサボって柱に縛られていた小坊主・雪舟が、なんと立派になったことでしょう。備中赤浜(現総社市)に生を受けた後の「宝福寺」での修行僧としての日々。中国へ渡り大陸に触れた経験など。そのすべてが、国宝の水墨画を6作品も生み出すための必要な道のりだったのですね。晩年まで創作意欲が衰えなかったという雪舟さん、見習いたい!

【雪舟像】
所在地:岡山県総社市赤浜2025(雪舟生誕地公園内)
開園時間:9:00~17:00
入園料:無料
休園日:年末年始

6.アンデルセン像(倉敷市/JR倉敷駅前)

童話作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンが愛したとされるデンマークの公園に倣った、今は無き「倉敷チボリ公園」。その園内にあったアンデルセン像は現在移設され、倉敷駅北口で桜の木々に囲まれた場所に建っています。「おやゆび姫」や「はだかの王様」などなど、沢山の童話は時を超え、今でも世界中の人々をおとぎの世界へ誘っています。想像の海って果てしないんだな。

【アンデルセン像】
所在地:岡山県倉敷市寿町(JR倉敷駅北口を出て右側)

7.遠藤仁郎像(倉敷市/向山公園)

青々とした緑をバックに、倉敷の向山公園の入口にたたずむ胸像。このお方は一体…? なんとあの「青汁」を日本で初めて開発し、広めたとされる遠藤仁郎博士(岡山生まれ、元倉敷中央病院長)なんだとか。古来より日本では植物の葉の汁を飲む風習はあったそうですが、今では「スムージー」としてすっかり日常の中へ。その功績、半端ないです。

【遠藤仁郎像】
所在地:岡山県倉敷市向山1537-1(向山公園入口)

8.良寛像(倉敷市/JR新倉敷駅南口)

多くの温かい歌をのこした良寛さんが修行時代をおくった玉島には、子どもたちと戯れる姿の像が建てられています。こころの豊かさとは、仏の道とは。幼い子どもたちと過ごす時間の中で、等身大で生きることの大切さを感じていたのでしょうか。「裏を見せ表を見せて散るもみぢ」。辞世の句まで心底素朴な良寛さんです。

【童と良寛像】
所在地:岡山県倉敷市玉島爪崎(JR新倉敷駅南口1階)

9.岡倉天心像(井原市/平櫛田中美術館前)

東京美術学校(現東京芸大)を創設した岡倉天心の像。その天心を生涯師と仰いだ井原市出身の彫刻家・平櫛田中(でんちゅう)は、数多くの天心像を制作したんだとか。もちろん田中の出身地、井原市の「平櫛田中美術館」の前にも、大きな大きな天心像がしっかりと飾られています。しかも金箔のブロンズ像とは! 芸術家の熱量に脱帽です。

【岡倉天心像】
所在地:岡山県井原市井原町315(平櫛田中美術館前)

山田方谷像(高梁市/高梁市郷土資料館前)

勤勉を絵にかいたような立ち姿。岡山生まれの陽明学者で「備中聖人」とも称された山田方谷の立像は、高梁市の郷土資料館前で見ることができます。方谷は備中松山藩の藩政改革の立役者。傍らには「義を明らかにして利を図らず」という方谷の名言も記されています。「それは本当にみんなのためですか?自分のためではないですか?」。方谷に問いかけられているようです。

【山田方谷像】
所在地:岡山県高梁市向町21(高梁市郷土資料館前)
TEL:0866-22-1479
開館時間:9:00~17:00
休館日:年末年始
入館料:大人400円、小中学生200円
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