座禅体験、しのうどん…、玉島・円通寺で良寛さんゆかりの地をめぐる旅
倉敷市玉島にある円通寺は、子どもと遊ぶのが好きで、漢詩など文芸の才能もあった「良寛さん」が修行をしたお寺です。景観が美しく、歌碑からは良寛さんの人柄や生き方を読み取ることができ、歴史が感じられるおすすめスポット。
今回は座禅体験を行い、良寛さんが食べていたと言われている「しのうどん」も紹介します。
- ライター
 - こばん(小林美希)
 - 掲載日
 - 2019年8月26日
 
			良寛さんについて
江戸時代後期の曹洞宗の僧侶であり、歌人でもあった良寛さんは、新潟県で生まれ育ちました。22歳の時、玉島の円通寺の国仙和尚を師事し、修業僧となります。
国仙和尚が言い残した「好きなように旅をするが良い」という言葉を受け、修行を終えた34歳の良寛さんは放浪の旅へ。その後、ふるさと新潟へ戻ったと言われています。 
円通寺について
良寛さんが修行をした円通寺は、約1200年もの歴史があるお寺です。玉島の小高い丘の上にあります。
本堂は見事なかやぶき屋根で、良寛さんの像が際立ちます。 
本堂と良寛さんの像の手前にある建物は、円通寺へ修行に来た方々が寝起きする寮だったそうです。良寛さんもここで寝起きし、修行に励んでいたのですね。
今では「良寛堂」と呼ばれています。 
初めての座禅体験
初めての座禅だったのでやり方がわからず緊張していましたが、事前に作法をしっかりと教えていただけました。お寺の静寂な空気の中、はだしになってじっと座っていると、蝉の声や木が揺れる音が聞こえてきて、生きている自分を感じ、気持ちが新たになりました。
静かに座れる方であれば、年齢問わず、無料で参加することができます。当日、本堂横で受付をしています。
※写真は特別に許可をいただき撮影しました。 
33観音めぐり
お接待で、美味しい甘酒をいただきました。
円通寺公園
しのうどん
玉島に来たらぜひ食べてほしい「しのうどん」。良寛さんも食べていたと言われていて、一反木綿のような幅広の長ーい麺が特徴です。十数年前に「玉島おかみさんの会」が玉島名物として発信し、復活したそうで、玉島で現在4店舗でいただけます。
私は新倉敷駅の近くのきゃろっと亭さんでいただきました。きゃろっと亭さんのしのうどん(940円)は、鍋焼きスタイル。いりこ、昆布、かつおを使った風味抜群のおだしが、幅広の麺にしみこんで、すごく美味しかったです。具は牛肉、さつまあげ、写真には見えていませんが、エビや卵も入っており豪華。
一度うどんをゆがいて、さらに鍋で煮込むため、作るのに時間と手間がかかるので、しのうどんを食べたい方は、来られる前に連絡をいただけると嬉しいです、とのことです。
【きゃろっと亭】倉敷市新倉敷駅前5-244-2 086-526-8901
※きゃろっと亭は、2024年12月30日をもって営業終了となりました。
国民宿舎 良寛荘
円通寺のすぐ近くにある「国民宿舎 良寛荘」は、瀬戸内海を見渡すロケーションにあり、宿泊におすすめです。こちらでも「しのうどん」をいただくことができます。
地図
- 円通寺
 - 円通寺公園
 - 国民宿舎 良寛荘
 
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