児島の歴史を知り、今を楽しむ制服体験と海が見えるカフェ
岡山県は学生服出荷額日本一。今回は制服体験ができる「児島学生服資料館」と、かつては製塩業が盛んで塩田の町だったことろを見渡せる高台の隠れ屋的なカフェ「Caffè antico Sion」で古き児島を思い浮かべながら、ゆっくりとした時間を楽しんできました。
- ライター
- 高杉郁子
- 掲載日
- 2023年1月16日
 
			児島学生服資料館
NHK朝の連ドラ「カムカムエブリバディ」のロケ地
資料のコーナーに 、NHK 朝の連ドラ「カムカムエブリバディ」のコーナーがあります。上白石萌音さん演じる主人公「安子」のポスターと台本が展示されていました。主題歌の「アルデバラン」が頭の中を流れました。台本の隣には、ドラマの中で使われた、児島の繊維文化の原点ともいえる足袋も展示されています。
児島は昔、海に浮かぶ島でした。塩田がたくさんあり、塩が特産物でした。江戸時代から始まった干拓によって、海は陸地になりましたが、塩分が強い土地であったため、塩分に強い綿花を育て、木綿の足袋を作る工場ができました。「児島学生服資料館」の運営会社、日本被服株式会社です。戦時中は、軍服を製造していたそうで、今の制服のルーツになっています。
「カムカムエブリバディ」のドラマの中でもたくさんのシーンで語られていました。
記憶に残るアイドル制服ポスター
なんと!短ランまで!!
学ラン文化を語るうえで忘れてはいけない「短ラン」文化!
丈の短い変形学生服がかっこよく思えた時代がありました 笑。
制服体験①~セーラー服編~
展示会場の2階は、制服体験コーナーです。セーラー服、ブレザー、学ランなどたくさんの種類の制服がありました。
まずは、セーラー服を着てみました。長袖セーラー服、半そでセーラー服とあり、デザインも豊富で目移りしましたが、定番のセーラー服で、リボンを白と赤で楽しみました。3着目は、可愛い系のブルーのセーラー服で、私立女子高風で。
制服体験②~ブレザー編~
高校時代の制服はブレザーでした。スカート丈が微妙に長く、校則が厳しかったのを思い出しました。こんな感じにポニーテールで着てみたかったです 笑。
授業風景が思い出されるロケーションなので、黒板に板書するシーンも・・・。
昔は紺しかなかったニットベストも、最近はおしゃれです。
制服体験③~ブレザーカラフル編~
カラフルなチェックスカートも種類豊富でした。イメージチェンジして赤系で。
鞄やうちわはありましたが、ローファー靴は無いので持参してくださいね。
約2時間で7着も着ることができました 笑。楽しかったです!
制服も小物もバリエーション豊富!!
昔着たかったけれど着れなかった制服を、文化と共に楽しむことができます。小物も充実していますが、靴はご自身で持っていってください。
【児島学生服資料館】
所在地:倉敷市児島下の町5町5-3
TEL:086-436-7707
営業時間:10:00~17:00
休業日:不定休、年末年始(公式サイトでご確認ください)
Caffè antico Sion(カフェ アンティーコ シオン)
児島の歴史と文化が感じられるカフェにおじゃましてきました。
建物が古いので壊そうと思われていたそうですが、蔵の中のものを1つずつ整理し片づけていくと、オーナーさんの家の過去と現在を結ぶ歴史的なものがたくさんあったそうです。
丘の上の見晴らしの良い立地、瀬戸内海の素晴らしい眺め、緑に囲まれた静かな空間を、癒しと文化交流の場所として、地域活性化の場所として使えたら、、、そんな思いでリノベーションされ蔵カフェ「Caffè antico Sion」が誕生しました。
アンティークなCaffe
蔵カフェの玄関を開けると、靴を脱いで、蔵の入り口があります。なまこ壁がそのまま見える玄関スペースは、江戸時代に建てられた蔵の歴史を感じます。1階には、オーナーさんの思い入れのあるアンティークなものが並んでいて、店内に流れるクラシック音楽は真空管アンプ、そして1970年代のスピーカーを通して流れています。とても落ち着く空間です。
アートギャラリーのような2階スペース
階段を登ると、児島にゆかりのある作家さんの絵が飾られています。吹き抜けの広い空間に、アートがあり、ドライフラワーが飾られていて、南面の窓からは、瀬戸内海が見渡せる最高のロケーションです!
塩田が広がる児島の昔
2階の階段付近に、昭和26年、戦後の塩田風景の広がる児島の写真が飾られているのでぜひ見てください。
現在は、家がたくさん立ち並び、スーパーなどが見える沿岸部は、かつては塩田が広がる風景でした。塩業が栄え、オーナーさんの家も塩業をされていたそうです。
窓の外は、四国まで見渡せる瀬戸内海
児島の昔の風景写真を見て、南側の窓から広がる景色を見ると、児島の歴史と変遷が感じられました。昔は、すぐそばまで海だったそうですが、現在は埋め立てられ、家がたくさん建ち、塩業から繊維産業で栄えて人口が増えて町ができていったことがうかがえます。お天気がいい時は、王子が岳や四国の屋島、高松、五色台から坂出の番の洲まで見えます。2階の窓のカウンター席は特等席で、この景色を眺めながらゆっくりできると、心も癒されます。
こだわりのドリンクとスイーツ、土曜日はカレーランチも!
蔵の窓からは、瀬戸内海と島が見え、緑の木々が海風に揺れています。この日は1月なのに暖かかったので、自家製梅ソーダを頂きましたが、美味しいコーヒーを飲みながら、クラシック音楽をゆっくり聞くと、心も身体も浄化されるようです。
平日はホットサンドもあり、土曜日限定でカレーもあるそうです。大正ロマン漂うお店の名前の「Sion(シオン)」は、理由の一つとして、旧約聖書の中にエルサレムの「シオンの丘」がでてきますが、その場所は聖なる丘の意味があり、それになぞらえて付けられたそうです。
【Caffè antico Sion】
所在地:倉敷市児島下の町2-7-32(車のナビは、2-7-28で入れてください)
TEL:086-472-3447
営業日:水~土曜日
営業時間:11:00~17:00 
お願い:コロナ禍のため1~2名様でのご来店でお願い致します。
(3名様以上は離れて座ることもお断りしています)
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地図
- 児島学生服資料館
- coffe antico Sion
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