雪舟誕生600年。総社市にオープンした「雪舟生誕地公園」に行ってきた!
2020年は、室町時代の画僧、画伯である雪舟が生まれて600年にあたります。総社市の井山の宝福寺で幼いころに修業し、柱にくくり付けられて、涙でネズミの絵を描いたことで有名な雪舟ですが、画伯としてたくさんの作品が残されています。
また、庭園を作るのが上手だったことも知られています。雪舟生誕地公園は、雪舟にゆかりのある寺や庭園を持つ井原市、広島県三原市、山口県山口市・防府市、島根県益田市の6市が提案した、庭園やお寺を巡る観光計画「雪舟回廊」の拠点になる施設です。さっそく岡山県内の雪舟のルーツを巡ってきました。
- ライター
- 高杉郁子
- 掲載日
- 2020年12月28日
雪舟生誕の地
入り口はこちら
雪舟の誕生~幼少期(井山宝福寺)
水墨画で有名な画聖雪舟は、応永27年(1420年)、現在の総社市赤浜に生まれました。幼くして井山宝福寺に預けられ、立派なお坊さんになるために修業を始めました。生家は赤浜に禅庵を建立していた、藤氏の一族とされています。当時、姓を持つということから推測すると、士豪か名主と思われますが、僧侶にするということは、土地を分割するほどの余裕のない地主であり、雪舟は長男ではなかったとされています。写真は総社市の井山宝福寺。
所在地:総社市井尻野1968
TEL:0866-92-0024
営業時間:5:00~17:00
涙でネズミの絵を描いた逸話
井山宝福寺での幼少期、雪舟は、いつも怒られてばかりだったそうです。というのも、雪舟は、庭の掃除をそっちのけでいつも絵を描き始めてしまうからだそうです。そこで和尚さんは、きつく叱らねばと、雪舟を本堂の柱にくくりつけました。寂しいやら、悔しいやらで、涙を落した雪舟は、足の指でネズミを描きました。和尚さんは、今にも動き出しそうなねずみを見てびっくりしたそうです。「お前はよほど絵が好きなのだろう」と和尚さんは雪舟を京都の相国寺に連れていきました。当時、相国寺には、水墨画を代表する、周文がいて、たくさんのお弟子さんと共に、雪舟は、京都では、名の知れた画家となったそうです。
写真の井山宝福寺の庭には、柱に縛られた雪舟の石像が境内にあります(少しぼやけていますが)。駐車場には銅像があります。
雪舟の歩んだ道
雪舟の晩年(重玄寺)
日本に戻った雪舟は、各地を旅し、九州、山口、益田、三原などでたくさんの絵や、庭園を残しました。雪舟最後の地は、井原市の重玄寺とも、山口市や益田市とも伝えられています。雪舟の作品は、たくさんの国宝として残されています。写真は井原市の重玄寺。
重玄寺
所在地:井原市芳井町吉井2035-1
TEL:0866-72-1396
ガーデンツーリズム「雪舟回廊」
雪舟とねずみの逸話の世界に・・・
雪舟像と画聖雪舟誕生碑と陶板画
家屋
枯山水の庭
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地図
- 総社市雪舟生誕地公園
- 宝福寺
- 重玄寺
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