鏡野町は“魅せるまち”! グッとくる、アートな旅へ出かけよう

“魅せる町”鏡野町でアートトリップを楽しみませんか? 夭折・未完の画家の作品を鑑賞できる古民家の美術館や、世界的にも珍しい「ウランガラス」専門の美術館、ラビリンス型非常洪水吐採用のデザイン的にも美しいダム、ドライブ中にちょっと目を惹くインパクト大のモニュメントなど、グッとくるアートスポットをご紹介。
掲載日:2022年07月19日
  • ライター:おか旅編集部
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かがみの近代美術館

奥津温泉街から車で2分ほどの場所にある、江戸時代末期に紺屋(染物屋)として建てられた築約160年の古民家をリノベーションした美術館。館長がサラリーマン時代に収集した、国内の“夭折・未完の画家”を中心とした作品を展示しています。不遇の画家たちが遺した作品に、彼らが生きた証を垣間見ることができます。
作品を展示するために改装された館内は落ち着いた空間。太い梁や大黒柱、アンティーク煉瓦の敷かれた床、囲炉裏や板張りの居間もあり、およそ美術館のイメージとは異なりますが、この場所にある作品と静かに向き合うのにとても合っています。
館長のコレクションの転機となったという佐藤清三郎をはじめ、岡本帰一や佐藤渓、菅野圭介など、夭折の画家たちが遺した作品を素描から水彩、油彩、パステル、版画と幅広く展示。共に掲げられた解説を読んでそれぞれの作家の背景を知ることで、失われた可能性の大きさが感じられ、作品の見え方も変わってきます。
鑑賞後は作品に囲まれてお茶をしながらゆっくりと寛げます。毎秋に開催されている「OKUTSU芸術祭」の総合ディレクターも務める館長のお話を聞くのも楽しみのひとつです。
【かがみの近代美術館】
岡山県苫田郡鏡野町奥津川西692
TEL:0868-52-0722
営業時間:9:00~18:00(入館は17:00まで)
観覧料:700円(ドリンク付) ※小学生以下は無料
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
駐車場:あり

妖精の森ガラス美術館

鏡野町北部、上齋原の自然豊かな場所に建つ世界的にも珍しい「ウランガラス」をテーマにした美術館です。ガラス原料に着色剤としてごく微量のウランを混ぜたウランガラスは、強い紫外線を当てると美しい緑色に発光(蛍光)します。そんなウランガラスを様々な視点で楽しめるだけでなく、美術館では地域資源である人形峠産のウラン(現在は採掘終了)を着色に使った、鏡野町オリジナルの「妖精の森ガラス」の制作も行われています。
1階の展示室では19世紀のボヘミアガラスの名品から現代までの作品、約90点が鑑賞できます。エミール・ガレの「花蝶文花器」や、植物を思わせるイギリス・スターブリッジ地方の卓上飾り「エパーン」、19世紀後半にアメリカで開発された「バーミーズガラス」を使ったランプなど、蛍光の輝きと共にデザインの美しさにも魅せられるウランガラス作品が常設展示されています。
作品の一部は押しボタンで紫外線照明に切り替わる展示がされているので、紫外線を当てた時の神秘的な輝きを見ることができます。写真は19世紀後半にフランスで生産されたテーブルセット。
美術館に併設するガラス工房。2階の工房研修スペースからは制作風景が見られます。ガラス工房では吹きガラス、サンドブラスト、リューターのガラス体験もできます。
※2022年7月現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため吹きガラス、サンドブラストは休止中です。
※リューター体験の実施日、その他の体験の再開状況については公式サイトをご確認ください。
 
1階のアートショップには妖精の森ガラスを使ったグラスや雑貨など、美術館のオリジナルグッズが並んでいます。現在、日本の純国産ウランを使用したウランガラスで作品制作をしているのは世界でもここだけ。ウランガラスは清涼感のある黄緑色が特徴で独特の美しさがあります。ショップではその時企画展を開催している作家の作品も展示販売されています。
【妖精の森ガラス美術館】
岡山県苫田郡鏡野町上齋原666-5
TEL:0868-44-7888
営業時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
定休日:火曜日、年末年始 ※火曜日が祝日の場合は開館
駐車場/あり

苫田ダム

岡山三大河川のひとつ、吉井川の上流にある苫田ダムは、高さ74m、長さは225mの重力式コンクリートダム。貯水容量は8,410万立方メートルで、県内では高梁川の新成羽川ダム、旭川の湯原ダムに次ぐ3番目の量を誇ります。
重力式コンクリートダムで初の「ラビリンス型非常洪水吐」が採用された苫田ダムは、巨大建造物としての美しさでも人気。ラビリンスとは迷路、迷宮という意味で、ジグザグに入り組んだ形にすることで、より多くの水をスムーズに流すことが可能な構造です。苫田ダムでは洪水調節のための容量が満水になった場合に、ラビリンス型自由越流頂から洪水を流す仕様になっています。堤体内には見学室があり、自由に入室が可能です。 

動画で空中散歩!

普段は見られないダムの内部をめぐるプレミアムツアーも行われており、毎回満員になる人気企画です。目の前に迫る水の景観は迫力満点!
苫田ダム管理所の1階にある展示室も自由に入室OK。苫田ダムの模型やダム建設の経緯を説明したパネルの展示、「苫田ダムの建設のあゆみ」も映像で見ることができます。また、現在のダムの水位や放流量などもリアルタイムで表示されています。
苫田ダムでは年に2回、奥津渓の紅葉シーズンと年末年始に点灯試験(ライトアップ)が行われています。宵闇に浮かび上がるダムの姿は昼間とはまた違った美しさです。※日程等詳細は苫田ダム管理所の公式サイトで確認を。
【苫田ダム】
岡山県苫田郡鏡野町久田下原1592-4
TEL:0868-52-2151(苫田ダム管理所)
見学可能時間:8:30~17:00(管理所展示室、堤体見学室)
※点検等で見学できない場合は事前に公式サイトで告知
駐車場:あり

ぶんぶんファクトリー

院庄インターから北へ、国道179号線を走っていると道沿いに現れるのは…ハチ!?   山田養蜂場のお菓子工房「ぶんぶんファクトリー」でひときわ目を惹くのは、38匹のミツバチと大きなスズメバチのモニュメント。近づいて見てみるとなかなかリアルです。「怖い~」と言うお子さんもいるそうですが、このハチは刺さないので大丈夫。
このモニュメントの作品名は「熱殺蜂球」といいます。山田養蜂場は、ミツバチを通して自然環境や社会性の大切さを伝えるため、目に見える形のメッセージとして、このモニュメントを設置しました。熱殺蜂球とは、ニホンミツバチが天敵であるスズメバチを撃退する方法です。ミツバチは、スズメバチが巣に接近すると、100匹以上もの数でスズメバチを取り囲みます。蜂球の内部は、ミツバチが飛翔筋を細かく震わせて運動熱を発することで、46~47℃という高温になります。スズメバチの致死温度は約45℃であり、ミツバチは約49℃まで耐えられます。わずか2~3℃の差で自分たちの巣を守っているのです。1匹ではとてもかなわないスズメバチに、ミツバチは仲間と力を合わせて立ち向かいます。ミツバチの不思議な生態を「ぶんぶんファクトリー」の中でも紹介しています。
店内にはイートインスペースがあり、ドリンクやジェラートなど自慢のはちみつメニューが味わえます。ぶんぶんファクトリー限定商品、ふじりんごを使ったハニーアップルパイは必食! 生地にはバターを使用していないため、あっさりとしていて軽い食感です。ジュレ状のはちみつ入りの<ハニージュレ>と、はちみつを加えたカスタードクリーム入りの<ハニーカスタード>の2種類の味があり、1個460円(税込)、4個1,753円(税込)。健康食品や化粧品、調味料、スイーツなど山田養蜂場の全商品が揃っているので、ショッピングも楽しんで。
【ぶんぶんファクトリー】
岡山県苫田郡鏡野町円宗寺51-1
TEL:0868-54-3855
営業時間:10:00~19:00
定休日:無休
駐車場:60台(大型バス5台)
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