スナメリの棲む海へ!瀬戸内の離島「前島」で、海辺のキャンプを楽しんできた!
世界で一番小さなサイズのくじらの仲間、「スナメリ」をご存じですか。瀬戸内海は日本では最大の生息地といわれています。瀬戸内市にある離島「前島」付近にはスナメリが棲んでいて、2023年3月には「丘の上のスナメリ観察ポイント」もできました。島全体が国立公園にも指定され、「緑島」とも呼ばれる自然いっぱいの島。スナメリ観察と絶景を楽しんだあとは、海辺のキャンプで島風を満喫してきました。
- 掲載日
- 2023年10月6日
目次
前島への行き方
牛窓港から前島フェリーに乗って、前島に向かいます。
午前6時から午後9時までの間に1時間に1~2回の運航ですので、牛窓観光の間に、前島行きの予定を組み込んでもいいですね。
待ち時間があれば、古い町並みが残る、しおまち唐琴通りを散策したり、「瀬戸内きらり館」(瀬戸内市観光協会)に立ち寄ってみましょう。
びっくりの運賃、往復240円!
きっぷは、乗り場で往復で購入します。
大人240円、小人120円というびっくりの運賃です。
私は自転車を積んで行きましたが、それでも360円。
気軽に離島に立ち寄れるのも、前島の魅力です。
美しい海の風景、5分間のクルーズ
白とブルーが基調のさわやかな船の航行時間は約5分間。
牛窓の町並みやヨットが見えて、短い時間も美しい風景が楽しめます。
前島にはコンビニなどの商店はありませんので、買い出しは乗船前に牛窓港付近で済ませておきましょう。牛窓港付近のお店は、あとで紹介しますね。
フェリー待合所で情報収集!
フェリー待合所には、島のパンフレットや最新の情報が掲示されていますので、立ち寄ってみましょう。
少しですが、島の野菜を販売していたり、レンタサイクルも貸し出しています。
島の自動販売機はここだけです。最後の水分補給ポイントになりますので、補給は忘れずに。
冬季には、ここに牡蠣小屋もオープンするので、それも楽しみです。
まえじまマップで、島を1周
前島は全周約10kmですが、グリーンロードと呼ばれるサイクリングやハイキングにぴったりのコースは、1周6km。
海を眺めながらの開放感いっぱいのルートで、春には桜も楽しめますよ。
自転車で回るのがぴったりですが、アップダウンが少々あります。坂道がしんどい、という方は電動アシスト自転車をおすすめします。
マップを参考に、トイレや休憩所の位置を確かめておきましょう。
のどかな島のキャベツ畑
島には親切な案内がいっぱい!
どっちに行けばいいのかな?と枝分かれした道も、案内板があるので安心です。
小さな島なので、行ったり来たり、探索するのがおすすめです。
古い神社や夕陽スポットなど、小さな島のなかに美しい自然がみつかりますよ。
丘の上のスナメリ観察ポイント
2023年3月オープンした、「丘の上のスナメリ観察ポイント」です。少し高台にあり、海が見渡せる絶好の場所です。
スナメリは、クジラ目ハクジラ亜目ネズミイルカ科で、背びれのないのが特徴です。
あまり存在が知られておらず、私も解説看板を読んでようやくわかりました。
解説看板とゆっくり観察できるベンチが設置され、広々とした公園になっています。
車やバイクの乗り入れは不可ですが、自転車は押して入れます。自転車を止めて、ベンチでスナメリを待ちましょう。
涼しい島風に吹かれて、ちょっと一息です。
スナメリと牛窓の関わりとは。
この観察ポイントは、「牛窓のスナメリを見守る会」を中心に、前島の方々の尽力で完成した場所です。
2008年に発足した「牛窓のスナメリを見守る会」は、スナメリの観察調査を行い、また観察会などのワークショップも開催しています。
2023年は、ビーチクリーンやスナメリピクニックなども行われました。
海いっぱいの絶景
説明板にもあるように、風のない日に発見できる確率が高くなるそう。
この日は涼しい風が吹いていたので、残念ながらスナメリの姿は見られませんでした。それでも海いっぱいの絶景には、心癒されましたよ。
春にかけては、スナメリの出産シーズンになり可愛い姿が見られるかもしれません。
人の暮らしの一番近くにいるくじら、また会いにきたいと思います。
前島海水キャンプ場へ
目の前が海の「前島海水キャンプ場」に向かいます。
ここは近くの民宿「南風荘」さんが管理するキャンプ場で、予約は電話のみ、支払いは当日現金となっています。
ディキャンプのみの利用も可能で、トイレと水場があるシンプルなキャンプ場です。温水シャワーも別料金で利用できます。
近くの谷には牛たちがいるので、大きな音をたてるのは禁止されています。
音にびっくりして、牛たちのお乳が出なくなるそうですよ。
釣りやSUPのポイントの海辺
目の前の海辺は、絶好の釣りポイントにもなっています。
魚を釣りながら、すぐに魚を焼いて食べるのもいいですね。
ここからボートやSUPで遊ぶ方もいて、海のアクティビティがまるごと楽しめます。
地元産野菜やかまぼこで料理
海を眺めながら、ゆっくりと晩ごはんの支度です。
釣りができたらなぁ、と思いながら、牛窓産の野菜と牛肉のバター醬油炒めを作りました。
目の前は海しかない!
目の前は海しかない、絶好のロケーション。
昇る太陽の素晴らしい輝きで、朝を迎えました。
コーヒーを淹れて、ゆっくりと朝ごはん。
海辺を散歩したり、昨日とルートを変えて、牛窓研修センター「カリヨンハウス」や大阪城築城残石群の残る、島の北側もサイクリングしました。
牛窓研修センター「カリヨンハウス」
グリーンロード途中にある牛窓研修センター「カリヨンハウス」。
子供向けのプログラムもあり、前島ならではの自然体験活動がいっぱいです。
10月は、「つり三昧合宿」。大人の私でも参加してみたいなあ。
トレッキングコースもあり
自転車を止めて、大阪城築城の石切り場のハイキングも楽しみました。
遊歩道が整備され、歩いて見学もできます。高台にある展望台は、現在は使用不可となっています。
「よう眠れた?」「鶏頭の花、持って帰る?」
前島のみなさんには、たくさん声をかけていただいて、島旅を満喫しました。
たった5分で渡れる島ですが、瀬戸内の島ならではの穏やか時を過ごせました。
買い出しは出発前に牛窓港周辺で
かまぼこは、老舗の「中光商店」さんで手作りの創作揚げかまぼこを買いました。
この日一番人気だった海老のかまぼこは、まるごと海老プリップリ。
いいおつまみになりました。
【中光商店】
所在地:瀬戸内市牛窓町牛窓3178
TEL:0869-34-2159
営業時間:8:30~17:00
定休日:水曜日 第1・3火曜日
パンは、しおまち唐琴通りの、石窯天然酵母の「オぷスト」さんで購入。
いい香りと豊かな味わいのパンを朝食にいただきました。
【石窯天然酵母パン屋オぷスト】
所在地:瀬戸内市牛窓町牛窓2895
TEL:0869-248-636
営業時間:11:00~17:00
営業日:水~土曜日
あまりにも暑かった今年の夏。ようやく涼しくなり、空も海も青く澄み渡る季節になりました。
ぜひ、スナメリに会いにいって、美しい海辺でピクニックやキャンプを楽しんでくださいね。
紹介した場所(地図)
- 丘の上のスナメリ観察ポイント
- 前島海水キャンプ場
- 牛窓研修センター カリヨンハウス
- 大阪城築城残石群
- JA岡山はなやか牛窓店
- 中光商店
- 天然酵母パン屋オぷスト
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