備前市日生(ひなせ)でクルーズ、絶景、海の幸をお手軽に楽しんできた!

岡山出身の工業デザイナー・水戸岡鋭治さんデザインの旅客船「ノリナハーレ」で、日生諸島13島をショートクルーズ。岡山県民おすすめの海鮮料理や、日生の海が一望できる絶景スポットも巡ってきました。
日生駅からすべて徒歩で移動でき、お手軽に楽しめる"日生いいとこどり”プラン。暑さも忘れて、瀬戸内の美しい海の恵みを満喫しました。
掲載日:2023年08月30日
  • ライター:佐々木まゆみ
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「ノリナハーレ」とは

「NORINAHALLE」(ノリナハーレ)は、岡山出身で九州新幹線「つばめ」や豪華寝台列車「ななつ星in九州」なども手がけた水戸岡鋭治さんデザインの旅客船。
備前市の日生港から鴻島、頭島、大多府島を結ぶ定期船で、赤と白のツートンカラーが海に映える旅客船です。
通常は定期船ですが、2023年9月9日(土)10日(日)24日(日)に、約60分で日生諸島全島を遊覧するショートクルーズが運航されています。
料金はなんと、大人1,000円、小学生500円。予約が必要です。ガイド付きで詳しく説明してくださいます。
JR日生駅からスタート。今回、はすべて歩いて回れるコースになっています。
駅の真ん前が、今回ショートクルーズの発着場所になる日生駅前港です。
もっと遠くまで行きたいという方には、レンタサイクルの貸し出しもあります。

海を見ながら朝ごはん

11時10分の出航まで時間があるので、歩いて約10分の「Cafe RAD(カフェラッド)」で朝ごはん。
海が見えるウッドデッキで、BLTのサンドイッチとコーヒーを潮風を感じながらいただきました。
海を眺めながら、しばらくのんびりです。
ピンクの建物が目を引く外観で、メニューによってはテイクアウトもできます。
海を眺めながら、ほっこりしたひとときでした。

【Cafe RAD】
所在地:備前市日生町日生641-47 TEL:0869-72-1880
定休日:月曜日・第2火曜日
営業時間:9:00~17:00 ラストオーダー16:00

みなとの見える丘公園へ上がってみよう!

カフェの西、半島状に突き出た楯越山(たてごえやま)の頂上付近にある、「みなとの見える丘公園」に上がってみましょう。
約1kmで、歩くのにちょうどいい距離。地元の方々も朝のウォーキングを楽しんでいましたよ。

ひなせを一望!幸福の鐘を鳴らしましょう!

「みなとの見える丘公園」に到着。
備前♡日生大橋や鹿久居島、日生の風景が一望できるスポットです。
船の号鐘に実際使われていた鐘「幸福の鐘」を、ちょっと鳴らしてみました。
海に響き渡るさわやかな音。今日もいいことがありそうです。

【みなとの見える丘公園】
所在地:備前市日生町日生
TEL:0869-72-1104(備前市日生総合支所総務管理係)

ノリナハーレ 出航

「みなとの見える丘公園」から下りて、日生駅前港から「ノリナハーレ」に乗船します。
11:10発⇒12:10着、約1時間のショートクルーズの始まりです。

水戸岡鋭治さんデザインの旅客船

外観は赤と白のツートンカラー。
客室はベージュ基調で、瀬戸内らしい明るく穏やかな色調。
木目の内装に革張りの椅子で、まるで個人のクルーザーのような高級感がたっぷりです。クルーズ料金1,000円とは驚きですね。

デッキは涼しく、眺めも抜群

1階、2階とデッキがあり、暑い昼間にもかかわらず、涼しい風が通り抜けます。
特に2階のデッキは眺めも抜群で、小さな無人島や岩まで見ることができました。

13の島々がすべて見渡せる

このショートクルーズでは、日生諸島13の島々がすべて見渡せるルートを進みます。
この写真は、バブル期に島の斜面に建設された別荘が多く残る鴻島。
それぞれの島の歴史をガイドさんが説明してくれるので、とってもわかりやすくてためになります。

ダイナミックな大多府島

私も含め、参加者が一番興味をもったのが、この大多府島です。
ダイナミックな岩が印象的な海岸に、なにやら洞窟が! 「勘三郎洞窟」(かんざぶろうどうくつ)と呼ばれるこの洞窟は、勘三郎が江戸時代に偽札を偽造していたと伝えられる場所。
洞窟へつながる階段も船から見えて、ドキドキ。
落石があり、今は立ち入り禁止になっていますが、みんなワクワクしながら、船から洞窟をみつめていました。
頭島と鹿久居島を結ぶ、300mの頭島大橋が見えてきました。
いつもは車で通る橋の下を進んでいきます。

頭島大橋をくぐります

みんなが歓声をあげたのは、大橋の下をくぐるとき。
下から見ると、橋はびっくりするほど高くて、きれいなアーチを描いていました。
右手に備前♡日生大橋が見え、日生駅前港に到着です。

「海鮮料理 磯」のピチピチ海の幸

12:10分に船を下りたら、港から歩いて約10分の「海鮮料理 磯」でお昼ごはん。
岡山県観光連盟が2023年4月に行ったwebアンケートで、岡山県民おすすめ「瀬戸内の海鮮がうまい店」5選にも選ばれたお店です。私は「磯料理」を注文。漁師さんから朝採れの新鮮なお魚を仕入れるとのことで、お刺身はどれもピチピチで、ボリュームもたっぷり。甘エビは元気いっぱいで、お皿から飛び出してしまったほどでした。

【海鮮料理 磯】
所在地:備前市日生町日生648-36
TEL:0869-72-3777
営業時間:11:00〜14:00/17:00~21:00(LO20:00)
定休日:火曜日(祝日は営業)

アナゴの一本揚げも!

茹でエビや、焼いたエビも美味しいですが、夢中になって食べたのは、このアナゴの一本揚げ。サクサクでアナゴの旨みたっぷりです。
天ぷらは盛り合わせになっていて、ご飯と蟹の味噌汁が付いています。
お腹いっぱい満足感いっぱいでした。

加子浦歴史文化館へ

「海鮮料理 磯」から牡蠣殻が積まれた道を2分ほど歩くと、見えてくるのが加子浦歴史文化館です(入場無料)。日生の歴史や民芸を紹介する資料館と、地元出身やゆかりの作家の資料を展示する文芸館からなっています。
この人も!?とびっくりするほど、多くの作家とのエピソードが紹介されています。

【加子浦歴史文化館】
所在地:備前市日生町日生801-4
TEL:0869-72-9026(加子浦歴史文化館)
営業時間:9:00~16:30
定休日:火曜日、祝日の翌日、年末年始
料金:無料
資料館は、江戸時代末期に室津の港町で本陣職をつとめていた筑前屋の分派が日生に移築した建物です。
建物も美しく、また船関係の資料もふんだんに展示され、瀬戸内の海の歴史を知る絶好の場所です。

ひなせ天然温泉 星乃湯

さあてと、駅に向かって帰りましょうか、と歩いていると、海沿いにおしゃれな建物が。
何でしょう?とお尋ねすると、温泉だとのことで、中を案内していただきました。
完全貸し切りで、日帰りでの利用もできるとのこと。これは気持ちよさそうですね。

海を見ながらかけ流しの湯

まるで海と繋がっているみたい!
備前♡日生大橋を目の前に、絶景温泉ですね。

【Villa Stella Cruise & Spa Resort】
所在地:備前市日生町日生641-3
TEL:120-553-013
営業時間:9:00~19:00
定休日:火曜日
日帰り温泉のみ:火・水定休日
キャンピングトレーラーを使ってのグランピング施設や、カフェ。
建築中のカフェやギャラリーなどもあり、このエリアはどんどん新しくなっています。
牡蠣のシーズンでなくても、日生には楽しめる場所がいっぱいでした。

定期船としても運行されています

ノリナハーレのショートクルーズは、開催日が決まっていますが、定期船としても運航しているので通年乗船が可能です。その際は、鴻島、頭島、大多府島を結ぶ航路になるので、各島に上陸して島めぐりも楽しめます。
乗下船する港は、駅前港ではなく「旬鮮食彩館パオーネ日生店」横の日生港になるので注意。今度は島にも上陸して、散策してみたいですね。
お手軽に、クルーズも海の幸も絶景も楽しめた1日でした。
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