朝が圧倒的に美しい!「岡山後楽園」の光の世界
ちょっと早起きして訪れるだけで、これほど美しい光景に出会えるなんて!開園直後の「朝の後楽園」は圧倒的な美しさでした。光と水、色彩と影。表情豊かな、ワンランク上の庭園鑑賞ができますよ。
毎年9~11月の間、岡山後楽園では1時間開園を繰り上げる「早朝開園」を実施していましたが、今年(2020年)はコロナウイルス感染症の影響により中止になりました。しかし、通常開園(7:30)からでも美しい光景に出会えますよ!
- 掲載日
- 2020年9月23日
沢の池
虹のような光彩につつまれる朝の沢の池です!太陽が昇り始めてから数時間は、思わず足を止めてしまうようなシャッターチャンスに出会えますよ。カモがのんびりくつろぐ姿にも癒されますが、実は池の島々のどこかに、日の昇る方角を向いている「備前焼のニワトリ」が佇んでいるんです!リスのような大きな尾っぽが、とってもカワイイですよ。
キリリとした朝の気配、刻々と変化する陰影。池の北側から眺めると、まるでブルージーンズのような青い池に見えました!池には趣の全く異なる島が3つ浮かんでいますが、その中の1つには、季節観測用標本(岡山県)のススキのある島が。他にもイチョウや桜など、園内で見られる標本植物は7種もあるんですって。
流店(りゅうてん)
朝の陽ざしが注がれる流店は、あえて逆光になる唯心山側から眺めるのもおすすめです。壁なし!フルオープン!の独特すぎるシルエットが堪能できますよ。建物の内部に小川が流れるという、斬新な形状。眺めのために計算され尽くした、細い柱など。花鳥風月を静かに愛でたくなる、ここでしか味わえない景観に浸ってみてくださいね!
八橋(やつはし)
鋭角に、ランダムに、組み合わされた8枚の木板。水面から飛び出しているような不思議な立体感。伊勢物語の旅の途中に出てくる「三河の国の八橋」にちなんだ古典的な橋が、こんなにオリジナリティ溢れるデザインになるなんて!見ても、渡っても、楽しめますよ。
ソテツ畑
日本庭園の中に現れる、何だかエキゾチックなエリアが!築庭当初から植えられているというソテツが、かつての2倍もの規模になって群生しています。300年前の岡山でソテツ畑を眺めながら、南の国に思いをはせたのでしょうか。繊細で柔らかいグラデーションの葉色は、朝時間ならではの美しさですよ。
廉池軒(れんちけん)
竹飾りの丸窓。くの字につながった石の橋。池のニシキゴイまでも苔色に映えて、アートな世界観を演出しています!深い緑色を眺めていたら、何だかお抹茶でもいただきたくなってきました。廉池軒のさざ波茶屋(8:30~)でも、池向かいの福田茶屋(9:30~)でも。お好きな茶屋で一服どうぞ。
茂松庵(もしょうあん)
野鳥が多く飛来する二色が岡の森の中に、まるで隠れ家のような茶室が!木漏れ日の中、茶の湯を愉しんだり。とっても安らげる場所だったのでしょうね。中国からお茶や道具類を持ち帰り広めたことから「茶祖」とも呼ばれる栄西禅師は、岡山市出身とか。岡山の茶文化にも興味がわいてきそうです。
花葉の池(かようのいけ)
東からの太陽にモミジが照らされて、キラキラ眩しい花葉の池に到着です!正門からスタートして、大きな沢の池を中心に歩いて行けば、色々なテーマのお庭を巡りながら歩いているような。つながっているのに、つながっていることを感じさせないような。自然と見事に調和した、技アリ!な後楽園を満喫することができますよ。
唯心山(ゆいしんざん)
そして忘れてはなりません、唯心山。頂で朝の光をたっぷり浴びて光合成です!
天下の楽しみに後れて楽しもう、と志をもった時の藩主が、「先憂後楽」という言葉から命名した後楽園。季節を感じたり、安らいだり。2020年の今もみんなの庭園として、しっかり活きていますよ!
地図
- 岡山後楽園
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