見ごたえもプレミア付き!?国登録有形文化財の建築おすすめ6選【岡山県南編】

2つしか現存していない!という港町の塩専売局や、円にこだわった大地主の邸宅。正方形の煙突の老舗酒造など!ノスタルジックさだけでなく、国が価値を認めた「有形文化財の建築」コレクションです!アートな視点で気軽に、岡山をめぐってみましょう。
掲載日:2020年09月30日
  • ライター:おもとまちこ
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旧専売局味野収納所 山田出張所庁舎(玉野市)

日本には兵庫県赤穂市とここ岡山県玉野市の2つしかない!専売制度時代に建てられた塩の専売局です。しかも設計が、日本の近代建築史に多くの功績をのこした大蔵省臨時建築部(国会議事堂建設のための組織)によるものなんですって!白い鳥のようなオブジェがちょこんと軒下にあったりと、自由で洗練されたデザインセンスが光っていますよ。
主棟の裏に回ると趣ある渡り廊下。その先には、かわいい赤いレンガの文書庫も残っています!庁舎と文書庫がこうしてともに現存しているのはとっても貴重なんだとか。塩の産地としてにぎわった山田地区の川岸で、ひっそりと佇んでいた建物のその価値を見出し、守ってきた町のみなさんにも感謝したくなる。素敵な海町遺産です。
【2011年/国登録有形文化財認定】

旧総社警察署/総社市まちかど郷土館(総社市)

お宮の参道にすっかり馴染んでいるこの館は、明治時代に警察署として建てられたんですって!基礎部分までレンガのアーチが並ぶデザインが施されていたり、ドア付近の装飾や緑色の屋根など、見ていて飽きることがありません。国の重要文化財にもなる程の擬洋風建築を数多く手掛けた・江川三郎八の設計というのも、納得のクオリティの高さです。
八角形の階段塔の中には、木製のらせん階段。赤じゅうたんとレトロなテーブルセットなど。2階でも天井や壁面までじっくり堪能したら、総社商店街筋の渋い町並みも窓から眺めてみましょう!日替わりカフェで人気の旧堀和平邸など、築100年を超える町屋も点在しているので、建築探訪にぴったりのエリアですよ。
【2006年/国登録有形文化財認定】

備中屋高祖酒造(瀬戸内市)

なまこ壁に黒い漆喰。存在感のある色味や質感。郷土の酒を長きにわたって造りつづけてきた酒造の確固たる風格が漂っています!段々に連なっている珍しい屋根を眺めながら歩くと、正方形のレンガの煙突の造りがよく見える空間がありますよ!米を蒸す時のカマドや、井戸など。醸造の工程を創造しつつ楽しみましょう。
【2007年/国登録有形文化財認定】

仲﨑家住宅(瀬戸内市)

歴史町の、オーソドックスなお屋敷?ではありません。蔵の壁の瓦の張り方や、玄関の敷石のカットの手法など。柱の1本から石の1つにまで!歴史やストーリーがいっぱい詰まっているんです。周りと円い関係が築けるようにと、あえてデザインに丸みを持たせたり。来福にも万全を尽くした、何とも洒落た邸宅ですよ。
1階の渡り廊下やお庭、離れのガラス戸やトイレなど。細かいディテールまで堪能したら、2階ではどこまでも続く田園の美しい景色に浸りましょう!選び抜かれた建材やアート作品に囲まれて、心が満ちていくような時間が過ごせますよ。レトロ建築めぐりに史跡散策など、備前福岡をたっぷり深堀りしてみてくださいね。
【2018年/国登録有形文化財認定】

楠戸家住宅(倉敷市)

岡山県内で、いちばん最初に国登録有形文化財の指定をうけたのがここ「はしまや」呉服店です!江戸から明治にかけての近畿地方の町屋の手法が現れたデザイン。虫カゴのような形が面白い虫籠窓に、洋風な照明。屋根のついた板塀など。築150年を経て今もつづく商家の、貫禄たっぷりの屋敷構え。見ごたえ十分です。
主屋のわきの倉敷ならではの細い路地「ひやさい」も、美観地区らしい風情がたっぷり。路の先には同じく登録文化財の米蔵があり、カフェ・ギャラリーとして活用されています。蔵に眠っていた食器でいただけるコーヒーはまた格別ですね。倉敷銘菓・藤戸まんじゅうとコラボしたスムージーなど、新メニューをテイクアウトしていざ路地めぐりへ!
【1996年/国登録有形文化財認定】

岡山禁酒会館(岡山市)

岡山城の槍と、ドイツ壁風の洋館が並んでいるなんて!異世界にワープしたような光景です。禁酒運動のシンボルとして建設され、空襲をのがれ。変化の渦の中にある現代にも揺るぎなく佇む姿に、何だか励まされるような文化遺産ですよ!開業当初6銭だったという珈琲。1階のカフェで、テイクアウトで、心して味わいたいですね。
【2002年/国登録有形文化財認定】
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