アサギマダラとは
海を越えて1,000kmほど移動することもあるそうで、この小さな体のどこにそんな力が蓄えられているのかと驚くばかりです。
アサギ(浅葱)とは青緑色の事で、新撰組の羽織の色を思い浮かべてもらえるとわかりやすいと思います。
私は昨年、生まれて初めてアサギマダラを見て感動しました。
こんな美しい色の蝶を岡山でみられるとは!
「鬼滅の刃」にも出てきます
アサギマダラは、物語に登場するキャラクター「胡蝶しのぶ」のモチーフとも言われています。
アニメではオープニングなどで何度かアサギマダラ自体が登場しているので、探してみてくださいね。
この派手な色合いは、毒を持っている証。
幼虫の頃に食べる植物は毒を持っており、その毒を取り込むことで自分も毒を持つそうです。
安心してください!
人間がアサギマダラを触っても大丈夫ですよ。
アサギマダラが見られる場所と行き方
「アサギ平」との別称もあります。
大雄山山頂へのルートは2つありますが、西側の道は狭いので、大雄山の東側からのルートだと車で安心して上ることができます。
所在地:岡山県瀬戸内市邑久町豊原
駐車場:あり
交通アクセス(車):岡山ブルーライン邑久ICから約10分
アサギマダラが見られる時期
昨年は10月9日の夕方に訪れた際に1頭だけ発見。
10月13日の午前中に訪れた際は、沢山のアサギマダラが飛来していました。
アサギマダラに会いたいときは、午前中がおすすめ。
お昼を過ぎるとどこかへ行ってしまうようです。
フジバカマとは
秋の七草の一つです。
赤紫がかった淡いピンク色の小さな花が房状に咲きます。
日本に昔からある花で、源氏物語にも「藤袴」の巻がありますね。
なんと絶滅が危惧されており、準絶滅危惧に分類されている貴重な花です。
フジバカマ畑の映える撮り方
こちらはフジバカマを1/3、人物の位置も1/3の場所でいわゆる3分割構図で撮っています。
淡い色合いの青空をメインとして、淡いピンクのフジバカマで、優しい雰囲気の写真が撮れます。人物がいることでフジバカマ畑と空の広さを感じられる一枚です。
マーキングによる調査
羽に黒の油性ペンで日付と、捕獲された場所を表す標識コード、番号が書かれています。
この大雄山では「OKU」が標識コードです。
マーキングを見ると、蝶の寿命や移動分散の距離を知る事ができるのです。
昨年の大雄山では、まだマーキングされていない蝶もたくさん見受けられました
マーキングの際の捕獲方法
奥の羽に記入した文字が透けて見えるほど、繊細で美しい羽。
フジバカマの蜜を吸うアサギマダラ
傷付けないようにそっと捕まえようとしましたが、しっかりとしがみ付いていて、なかなか離れません。
なんだかかわいそうになって、捕まえるのをやめちゃいました。
アゲハ蝶
蝶にとってフジバカマは、よほど美味しい蜜なんでしょうね。
パラグライダー場からの絶景
大雄山は、ハンググライダーやパラグライダーの滑走路にもなっています。
そこからみる景色は、まさに絶景。
広がる田畑に川の曲線が描かれ、遠くに見える山々の稜線。
なんとのどかな風景でしょう。
大雄山からの夕陽
ご覧ください、この夕景を。
川面が夕陽を受けてオレンジ色に輝いています。
赤く染まっていく広々とした空と神々しいほどの夕陽、ぼんやりと眺めていると癒されますよ。
おわりに
旅する蝶の美しさに感動し、絶景に癒される大雄山。
アサギマダラが見られる時期となりましたので、ぜひ訪れてみてくださいね!