看板猫がいる岡山の観光スポット!「夢二郷土美術館」で大正ロマンを楽しんできた

大正ロマンを代表する画家といえば? そう! 竹久夢二ですね!
夢二さんは美人画で有名ですが、黒猫を描いていることでも知られています。なんと、夢二郷土美術館には、夢二さんが描いた黒猫にそっくりの「黑の助」という看板猫がいるのです。
2024年は夢二さん生誕140周年。そんな夢二郷土美術館に足を運んでみませんか?
※フォトスポット以外は館内撮影禁止です。今回は特別に許可を頂き撮影しました。
(黑の助写真:夢二郷土美術館提供)
掲載日:2024年01月31日
  • ライター:月子
  • 1622 ビュー

夢二郷土美術館とは

夢二郷土美術館は竹久夢二の作品や資料など約3000点を所蔵し、常時100点以上の作品を展示している美術館です。
2007年からずっと、ミシュランのガイドブックで一つ星を獲得しているんですよ。
日本三名園である岡山後楽園のすぐそばですので、観光の際にはぜひ訪れてみてください。
赤レンガの建物と風見鶏の外観が大正ロマンを醸し出していますね。
本館エントランスでは「黑の助」のパネルがお出迎え。
かわいさにほっこりしながら入館します。
美術館入口から入って右手奥に駐車場もあるので、車でも訪問できます。

【夢二郷土美術館本館】
所在地:岡山県岡山市中区浜2-1-32
TEL:086-271-1000
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12月28日~1月1日
料金:大人800円、中・高・大学生400円、小学生300円
駐車場:乗用車10台・大型バス2台

竹久夢二とは

竹久夢二は、1884年(明治17年)9月16日に岡山で誕生し、「夢二式美人」と呼ばれる美人画を多く描いた、大正ロマンを代表する画家。
当時、若者を中心に人気を博し流行を作り出した竹久夢二は、その大衆文化を現在に伝えてくれています。
そして今なお「夢二さん」と呼ばれて多くの人に慕われ続けているのです。
夢二さんは、もともと詩人になりたかったそうです。
その詩心を絵にも転化させていったのでしょう。絵を描くだけでなく本の装丁やデザイン、文字のレタリングなど様々な才能を発揮したマルチアーティストなのです。
色使いや配置など、今見ても洗練されていておしゃれですよね。

お庭番頭猫「黑の助」

看板猫はキュートな黒猫、黑の助(くろのすけ)!
現在、夢二郷土美術館のお庭番頭を勤めています。
2016年の夢二さん命日の数日前、美術館の前で車に轢かれそうになっていたところを職員さんに保護されたそうです。あたかも夢二作品から出てきたようですね。
(写真提供:夢二郷土美術館)

「黑の助の部屋」展示コーナー

こちらの「黑の助の部屋」展示コーナーは、岡山出身のデザイナー・水戸岡鋭治さんによるデザインです。
水戸岡鋭治さんは、「ななつ星 in 九州」などの観光車両デザインで有名です。水戸岡さんデザインの黑の助くんもかわいいですよね。
壁に掛けられた黑の助くんのアートは一点物!
執務中の黑の助くんです。シュッとしたボディが、夢二の描く猫そっくり! 赤いリボンがお似合いで、美しい!
いつでも会えるわけでないので会えたらラッキーです。
黑の助くんの出勤日は、当日Instagramに投稿されますのでチェックしてみてくださいね。
(写真提供:夢二郷土美術館)

黒猫作品

夢二作品には、黒猫がたびたび登場します。
私の中で「夢二さんといえば」のイメージは、こちらの《黒猫を抱く女》のような黒猫を抱いた美人画でした。
女性と猫のしなやかな魅力が見事に表現されています。
夢二さんが描いた猫の挿絵を集めた豆本も展示されていました。
こちらの黒猫が、黑の助くんとそっくりです。黒猫に赤いリボンという組み合わせがスタイリッシュ。

夢二黑の助バス ※現在は運行していません

猫好きにはたまらない、水戸岡鋭治さんデザインの「夢二黑の助バス」です。耳もついております。
大変残念ながら現在は定期運行しておりませんが、直近では2023年9月に特別運行されました。
いつかまた運行してくれると嬉しいなぁ。
(過去写真)
内装も黑の助一色。バスのシートも黑の助柄で、窓の上部など至る所にかわいらしい黑の助が描かれています。
なんと電光掲示板も「つぎ・とまるニャ~」。
(過去写真)
夢二黑の助バスに乗った黑の助くん。
かわいい…もう、ほんとかわいい…目じりが下がります。
(写真提供:夢二郷土美術館)

ミュージアムショップ&カフェ「art café 夢二」

ミュージアムショップには、黑の助グッズがいっぱい!
猫ちゃん好き、黑の助ファンにはたまりません。
人気のお土産は、こちらの紅茶缶です。
夢二さんの絵やデザイン、そして黑の助のパッケージもあります。
岡山県高梁市の高梁紅茶ですので、岡山土産にぴったり!

カフェメニュー

カフェにはスイーツはもちろん、ランチセットもあります。
おすすめは、「シェフ特製 欧風 白桃チャツネの千屋牛カレーライスセット」と「シェフ特製 千屋牛ハッシュ・ド・ビーフセット」。
岡山の食材を使った地産地消メニューですので、岡山来訪の思い出にぜひどうぞ。
ミュージアムショップとカフェは、竹久夢二さんと水戸岡鋭治さんのコラボレーションなんですよ!
岡山出身デザイナーのお二人が時を超えて合作とは素敵ですね。
なんとこのカフェのテーブル、中の絵柄は夢二さんデザイン、縁は水戸岡鋭治さんのデザインなのだそうです。
床の市松模様は、水戸岡さんらしいデザインですね。

現在開催中の企画展「松田基コレクションXIII:夢二名品展/特別公開 美しき女性たち」

私が訪れた際には、「松田基コレクションXIII:夢二名品展/特別公開 美しき女性たち」が開催されていました。
松田基さんはこの美術館の創設者で初代館長、そして両備グループの元代表で、「岡山出身の夢二さんの作品を岡山に里帰りさせたい」という想いで作品を蒐集されたそうです。
夢二さん自身も、故郷岡山を作品に残しています。お二方とも、岡山愛が溢れていますね。
今回の企画展での見どころは屏風絵。
こちらは屏風の左隻《こたつ》で、ひとつ前に載せた写真にある右隻《一力》とセットになっています。夢二さんの作品では最大級の大きさです。

企画展「松田基コレクションXIII:夢二名品展/特別公開 美しき女性たち」の会期は、2024年3月10日(日)までです。

新発見・新収蔵《アマリリス》

<竹久夢二《アマリリス》夢二郷土美術館蔵>
なんと長年所在が不明だった《アマリリス》が昨年発見され、夢二郷土美術館所蔵となりました。
多くの作品を残した夢二ですが、油彩は約30点と少ないので貴重です。
現在はまだ一般公開されておらず、岡山では2024年9月7日(土)から公開されます。
待ち遠しいですね!

今年の大イベント「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」展

今回、夢二さんについて色々と教えてくださったのは、学芸員の平松里美さんです。
「今年は夢二生誕140周年になり、全国巡回展も催されます。2024年9月7日から夢二郷土美術館と夢二生家記念館・少年山荘で開催される「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」展では、新発見となる《アマリリス》など名品が展示されますので、この機会に、ぜひ竹久夢二にご注目ください」とおっしゃっていました。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
2024年は夢二さん生誕140周年。初公開の《アマリリス》も楽しみですね。
大正ロマンの雰囲気を味わいに、そしてかわいい黑の助くんに会いに、ぜひ夢二郷土美術館に足を運んでみてください。
(写真提供:夢二郷土美術館)
マップを見る

同じテーマの記事

このライターの記事