見ておくべき絶景!幻想的な備中国分寺と赤米風景

岡山県総社市には、長い歴史の中、古来より受け継がれて来た古代米の「赤米栽培」と「赤米神事」があります。そんな「総社赤米(そうじゃあかごめ)」の遺伝子を継承する赤米と備中国分寺の風景・赤米の魅力・ライターの好きな鑑賞ポイントをご紹介します。

撮影:2016年9月23日夕方
※赤米見学や撮影のための参考に、撮影日などを記載しておりますが、年によって赤米の生育状況が異なることがあります。
掲載日:2019年09月19日
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1.備中国分寺の赤米とは?

現在、古代米の「赤米栽培」と「赤米神事」を行っているのは、「岡山県総社市」・「長崎県対馬市」・「鹿児島県南種子町(種子島)」の日本でたった三箇所だけです。
総社市の備中国分寺で栽培されている赤米は、古代米「総社赤米」と「サイワイモチ」で品種改良した「あかおにもち」です。

写真のように、赤くなるのは、籾(もみ)からでた針のような毛(野毛)で、普通の稲より長く、鳥などに食べられないよう自衛しています。野毛が赤くなるころの籾は黄緑色です。

撮影:2019年9月11日 7時36分

赤米の映像

赤米生育状況(2016年9月17日15時)です。映像の長さは、39秒です。

2.赤い稲穂が揺れて風が見える風景

赤米の赤い稲穂が風に吹かれて揺れる風景は、美しいものです。波のように押し寄せる風で赤米が揺れて、「風が見える!」ような気がします。

撮影:2019年9月16日14時

備中国分寺と赤米 風が見える風景

風切り音防止対策をしていますが、大きな風切り音がしますので、ご注意ください。
2分30秒の映像ですので、Wi-Fi環境でご覧ください。

3.赤い稲穂が輝く瞬間(とき)

9月には、太陽は作山古墳(つくりやまこふん)の方向に沈んでゆきます。太陽が傾きかけた頃、赤米の赤い稲穂が輝き始めます。この美しさは、写真や映像では表現できません。ぜひ、ご自身の眼で見てください。

撮影:2019年9月9日18時

備中国分寺と赤米の夕景

1分16秒の映像ですので、Wi-Fi環境でご覧ください。

4.赤米の夕景

県道270号線(清音真金線)の道路横から撮影した写真です。地元の方が、畑で作業されている秋らしい風景です。畑や赤米田んぼは、立ち入り禁止です!赤米や五重塔も見えて、太陽からの光芒(こうぼう)もダイナミックで美しいです。

撮影:2016年9月9日 17時06分
この写真も太陽光が、雲間から光芒となっています。赤米の稲穂の高さで見ていると、夕陽の光に照らされて、稲穂が更に赤く輝く時間があります。この時は、写真撮影や見逃せない時間です。

撮影:2016年9月9日 17時50分
備中国分寺への参道の南側にある公園のような場所から西方向を眺めた写真です。夕陽は、写真の中心部方向に沈みます。赤米の稲穂より高い場所ですので、赤米を面で見ることができます。夕陽が沈んだ後の空のグラデーションが綺麗です。

撮影:2016年9月
この日は快晴で、綺麗な夕焼けは見えなかったのですが、地平線方向からの太陽光の光芒(薄明光線、天使の梯子とも言います。)が綺麗に見えました。写真では分かりにくいのですが、光芒の一部が五重塔の相輪の上を越えて右の方まで伸びていました。携帯椅子を持って行き、ぼんやりと眺めていると素晴らしい風景と出会えることがあります。

撮影:2019年9月9日 18時37分

5.赤色ライトアップされた赤米風景

毎年9月中旬に開催される「赤米フェスタ」の前日や当日に、備中国分寺や赤米の田んぼが「赤い稲穂の夕べ」という赤色にライトアップされます。
空が暮れてくると、幻想的な風景が現れます。

撮影:2016年9月16日 18時43分
中央の青い光は、「赤米フェスタ・コンサート」会場の試験点灯です。「赤米フェスタ」の当日は、コンサートで盛り上がる場所です。

撮影:2016年9月16日 19時47分
夕陽とライトアップの赤い光に照らされた赤米と五重塔の風景は美しいです。観覧場所には多くのカメラマンや見物の方がおられます。

撮影:2017年9月12日 18時29分
薄暮(はくぼ)の時間帯は、マジックアワーとかブルーモーメントと言われ、美しい空になります。観覧場所には多くのカメラマンや見物の方がおられます。

撮影:2017年9月12日 18時44分
毎年、赤色ライトアップを工夫されて、幻想的なライトアップになっています。

撮影:2017年9月12日 19時41分
この日は、赤色ライトアップ風景ととともに、素晴らしい夕焼けが見えました。水路も入れて奥行き感が出るように撮影しています。

撮影:2017年9月13日 18時27分

6.9月下旬の赤米風景

2016年台風18号通過後の赤米の様子です。少し穂が垂れていましたが、大丈夫でした。9月下旬頃より、稲穂の赤色が徐々に薄れてきます。

撮影:2016年9月20日 18時32分

7.備中国分寺と赤米風景空撮

ドローンで高度約120mから空撮しました。写真中の濃い緑の田んぼが赤米の田んぼです。
下の道路が、県道270号線(清音真金線)です。備中国分寺に向かう道の右側に黒いシートを敷いた観覧場所があります。ここが撮影スポットのひとつです。
参道の左側には、赤米フェスタ・コンサートのステージも出来ていますね。立ち入り禁止の場所がありますので、注意してください。

撮影:2019年9月12日 10時04分
※土地管理者の許可をいただいて、安全に空撮しています。

8.赤米田植え風景

毎年6月に、総社市在住のお子様約100名が参加する「赤米田植え体験」が開催されます。
総社赤米大使の相川七瀬さんや市長さんも参加されて、賑やかな一日になります。

撮影:2018年6月24日 13時18分

9.赤米刈り取り風景

秋も深まった11月に、赤米の刈り取りが行われました。秋らしい風景ですね。
年によって、刈り取り時期は異なるそうです。

撮影:2016年11月20日 16時19分

10.赤米製品

収穫後、しばらくして、備中国分寺の田んぼで育った赤米は、赤米製品になります。
白米1合に対し、赤米をティスプーン1~2杯を混ぜて一緒に炊くと、ほんのりピンク色をした栄養たっぷりの赤米ご飯が炊き上がります。赤飯の元祖なのです。

赤米は、うどん・味噌・甘酒などにも加工されます。赤米製品は、「国民宿舎サンロード吉備路」の中にある「吉備路観光案内センター」などで購入できます。
また、「吉備路もてなしの館」のランチタイムには、「赤米ご飯」を食べることができます。

11.赤米フェスタ

毎年、9月中旬の休日に、「赤米フェスタ・コンサート」が開催されます。総社赤米大使の相川七瀬さん以外の出演者は、年によって変更になります。
※「赤米フェスタ2019・コンサート」は終了しています。

歌手・相川七瀬さん出演 赤米プロモーションビデオ

映像提供:レッドライスカンパニー
13分の映像ですので、Wi-Fi環境でご覧ください。

【あとがき】
「赤米フェスタ・コンサート」が開催される頃が、赤米の稲穂は綺麗な赤色になります。「赤米フェスタ・コンサート」が終了しても、徐々に赤色は無くなりますが、美しいです。
ぜひ、秋の美しい絶景をご覧ください!!
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