「つやま近代建築おでかけMAP」を片手に巡る!外観も内観も楽しめる津山のレトロ建築5選

「つやま近代建築おでかけMAP」を手に、津山の近代レトロ建築を巡ってきました。外観だけでなく、内観も楽しめる建築を5つ紹介します。
タイムスリップしたかのような気分に浸れる近代レトロ建築。撮影も満喫できておすすめです!
掲載日:2021年07月26日
  • ライター:m.k
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つやま近代建築おでかけMAPとは

2021年5月に発行になった「つやま近代建築おでかけMAP」。折りたたむと片手に収まるサイズで持ち運びに便利です。
広げると地図とともに津山の22のレトロ建築が掲載されています。今回はその中から、建物の中にも入って楽しめるレトロ建築を5つ紹介します。

榕菴珈琲も楽しめる城西浪漫館

津山市の城西地区にある「城西浪漫館」は、旧中島病院本館。古代紫の壁や、趣向を凝らした窓枠など、ほれぼれする外観ですが、内観も素晴らしいです。
部屋ごとに違う格天井、暖炉など、ノスタルジックな雰囲気がたまりません。結婚式の前撮りなど、撮影スポットとして人気だそうです。
1917年に建築され、約80年間にわたり病院だった建物ですが、現在は2階が見学可能な貸しギャラリー、1階がカフェスペース「So’s Cafe」となっています。
おすすめのカフェメニューは「榕菴珈琲(ようあんこーひー)」。「珈琲」という当て字を考えた蘭学者、宇田川榕菴が飲んだといわれる幕末の珈琲を再現しているそう! まろやかな味わいでした。

民芸品や郷土玩具も必見! 作州民芸館

津山市の城西地区にある「作州民芸館」は、1909年に土居銀行津山支店として造られた建物です。1992年に「作州民芸館」となりました。
1階には大きなカウンターがあり、銀行の雰囲気が残っています。雑貨や木工品などの販売や、カフェスペースもあります。
2階の広いスペースは天井の装飾が見事でした。淡い色合いがまたレトロで和みます。
会議室の奥には作州地方の民芸品や郷土玩具が展示されており、見学することができます。
作州絣、竹細工の作州牛、横野和紙などが解説とともに並んでいました。
近くにある「翁橋(おきなばし)」も「つやま近代建築おでかけMAP」掲載スポットです。

和洋折衷が見事! PORT ART & DESIGN TSUYAMA

津山市城東地区から旧出雲街道沿いを東に進むと「ポート アート&デザイン津山」に到着。
寺院建築風の外観と赤レンガのコラボレーションにまずびっくり!
1920年に妹尾銀行林田支店としてスタートしたあと、中国銀行津山東支店となり、約半世紀、銀行として使用されていた建物です。銀行としての役目を終えたあとは、津山洋学資料館としても使われていました。2018年に「PORT ART & DESIGN TSUYAMA」となり、ギャラリーやイベント、ワークショップなどができる交流スペースに。
柱には栂(つが)の木、カーブがすばらしい折上格天井には吉野杉、上部壁面の装飾には屋久杉と尾州檜が使用されているそう。
長さ約8mの欅(けやき)の一枚板のカウンターも見どころです。テーブルと椅子が並んでいるので、休憩しながらじっくり眺めることができます。
本館を抜けると、赤レンガ敷きの中庭が。私が訪れたときはお休みだったのですが、コーヒースタンドも併設されています。
石積みの金庫棟も残っています。
スタッフの方に中を見せていただいたとき、扉がとても重くて驚きました。
大正ロマンらしい和洋折衷の華やかな建築様式をじっくりと味わうことができるおすすめスポットです。さまざまな企画展とあわせて行ってみてください。

教会らしい造りに注目 森本慶三記念館

森本慶三が津山基督教図書館として1926年に創設しました。津山城の近くにあります。
時計塔に十字架があるのがわかるでしょうか。
正面には新約聖書にちなんだレリーフが施され、「津山基督教図書館」という文字も見えます。
森本慶三は家業の津山銀行を継いだあと、キリスト教の伝導と社会教育のため、私財を投じて図書館を建てたのだそう。
2001年には図書館業務を終了し、現在は津山商人の暮らしぶりが伺える品々や森本慶三に関する資料が並ぶ展示室となっています。
教会らしい造りになっている所もあります。

津山の歴史を学べる 津山郷土博物館

1933年に造られ、もともとは津山市庁舎だったそう。左右対称のカクカクとした造りが凛として美しい建物です。
建物に入ってすぐ、正面に現れる大きな階段も見ごたえがあります。
中は地質時代から現代まで、津山の歴史に関する資料を中心に展示する博物館となっています。近くの津山城についての資料も充実しています。
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