西粟倉村でタイ料理!? 古民家カフェ「あるの森」

岡山県北・西粟倉村に気になるお店が! それは築130年の古民家で本格タイ料理が味わえるカフェ。豊富なメニューと居心地のいい空間、素敵な人たちが待つ一軒を訪ねました。
掲載日:2021年08月19日
  • ライター:おか旅編集部
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築130年! 緑に囲まれた村の古民家カフェ

智頭急行の西粟倉駅から坂を少し上った先に建つ、築約130年の古民家カフェ「あるの森」。藁葺きトタンの大きな屋根と店のイラストが描かれたのれんが迎えてくれます。駐車場に車を停めて店の前に降り立つと、周囲の山の緑や庭に咲く季節の花に早くも癒され感満載。

日本人とタイ人のご夫婦が営む一軒

「あるの森」は小林辰馬さんとペンさん夫婦が、「タイの文化を日本に紹介したい」とオープンしたお店。「店を開くならぜひ古民家で!」と思っていたところ、この物件に巡り合って一目惚れ。和泰折衷の素敵な一軒が生まれました。接客メインは辰馬さん料理はペンさんと、コンビネーションもばっちり。連日たくさんのお客さんを迎え忙しくしながらも、最高の笑顔で迎えてくれます。

土間に囲炉裏に縁側に。空間に癒される

のれんをくぐると昔ながらの土間が奥へと続き、そこで靴を脱いで客席へ上がるスタイル。土間に置かれた薪ストーブやフィラメントのライトも空間に溶け込んで素敵です。
田の字型に配された板の間と畳の間の客席には、落ち着いた和の雰囲気が漂っています。板の間には掘りごたつ式の大きな囲炉裏もあって、天井から吊るされた自在鉤も健在。
縁側に面した座敷は庭の緑も見える特等席。鳥や虫の聲、風に揺れる風鈴の音色も聞えてきます。
「あるの森」は民宿としても営業しており、カフェが終わった後、各部屋は客室やリビングに変身します。野菜収穫や味噌づくり、干し柿づくり、コーヒー焙煎など、体験とセットになった宿泊プランもあるので、古民家に泊まり、自然の中で様々なアクティビティが楽しめます。

意外性がベストマッチ! 和の空間で本格タイ料理

​古き良き日本の風情が漂う空間で味わえるのは、ペンさんが作る本格的なタイ料理。この意外な組み合わせがなんとも面白い。何種類もの香辛料やハーブ、ココナッツミルク、ナンプラーなどで作る自家製グリーンカレーは「あるの森」看板メニューのひとつです。また、そのグリーンカレーを使ったピザも人気。カレーの辛さとチーズのまろやかさがベストマッチの、ここでしか味わえないひと品です。

思わず撮りたくなる! オーダー必至の季節のパフェ

運ばれてきた瞬間に歓声があがる季節のパフェ。これは思わずカメラにおさめたくなります。大胆に果実1個がまるごとのった桃パフェは、グラスの中も桃のシロップ漬けや桃ジェリー、桃ジャムと桃づくし。クリームチーズやスポンジケーキ、グラノーラとの食感の違いも楽しんで。ブルーベリー、さくらんぼ、びわ、イチジク、りんご、いちごなど、季節ごとに登場するフルーツ系はもちろん、通年メニューの自家製コーヒーゼリーパフェ、チョコバナナパフェも気になります。

どれも食べたい! 豊富なメニューにリピート必至

本場の調味料とガパオリーフを使った屋台料理の定番・ガパオライスや、タイ南部のご当地グルメ・マッサマンカレー、甘辛い味付けがクセになるタイ風焼きそば・パッタイ、茹で麺と揚げ麺で楽しめるカレーラーメン・カオソーイ、海鮮たっぷりのサラダ・ヤムウンセンなど、フードメニューは20種類以上。子ども用のメニューも用意されているので、ファミリーでの来店も大歓迎。「何を食べよう~」とメニュー表を見ているだけでもワクワク。再訪必至です。
しっとりジューシーな茹鶏をジンジャーライスと一緒にいただくカオマンガイ。こちらでは隣町・兵庫県佐用町の上月特産もち大豆みそがベースの特製ダレが添えられています。あっさりとした鶏の味を引き立てるのは、みそのほどよい塩味とまろやかな風味。はじめての美味しさに出会わせてくれる、タイと日本のコラボレーションがここにも。
人気のカレーを一度に味わえるメニューも! グリーンカレー、マッサマンカレー、レッドカレーの3種類の味比べができるトライカレーは一皿で3度美味しい、タイカレー好きにはたまらない一品。豊富なメニューに迷ったらぜひ。グリーンカレーとマッサマンカレーの2種バージョンもあります。また、「あるの森」ではタイ料理をはじめ、オードブルやスイーツなど多種類の商品がテイクアウト可能。お持ち帰りして自宅で楽しむのもおすすめです。

懐かしさと新鮮さ。和泰折衷が心地いい場所

料理を待つ間や食後のひとときにも、店のそこかしこで感じられる和とタイの心地よい折衷。飴色の板戸や障子、古い箪笥といった和の佇まいとタイの民芸品がしっくり馴染んでいます。懐かしさと新鮮さを感じられる空間、料理、人…。この場所を目指して行きたくなる理由が幾つもあるのです。
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