神秘的な井倉洞でカルスト台地の地底をさまよう

近道行くべき!?雫落ちてきた!レンズ曇った!非日常という大自然のアトラクションが楽しめる新見市にある「井倉洞」。水滴、水音、水の色。水が取り巻く幻想世界。マイナスイオンたっぷり。ひんやり地底探検へ出かけてみませんか?
掲載日:2022年09月28日
  • ライター:おもとまちこ
  • 1470 ビュー

滝の洗礼(新見市/井倉峡 井倉の滝)

高梁川に注ぎ込む段瀑と、高さ240m級の渓谷美!この美しい滝。実は鍾乳洞内の水の排出口なんですって、どんだけ水が流れているんだろう・・・え!?この断崖絶壁にある穴から入って、この滝の上部までこれから洞内をのぼる?え!?全貌がイメージができません・・・さあ突入前から、何やら不思議でワイルドすぎる井倉洞。どんな世界が待っているのかな。

行く手を阻む冷気(井倉洞)

川に架かる長い橋の下の入り口(穴)は、近づくだけでヒンヤリ。冷気が押し寄せてきます!洞内の気温は15度前後。全長1,200mと長い行程では、暑くなったり寒くなったり。着脱しやすい上着、あれば安心ですよ。早速押し寄せる岩壁にひるむことなく、カルスト台地の内側へ!

青いクラゲ

いきなり荘厳な見どころが!高さ30mという、ドームのような黄金殿堂。まるで宙に浮いているかのような巨大クラゲの形の岩。「浸食ってフシギだ・・」階段をのぼりながら、自然が織りなす光景に圧倒されてしまいます。気が遠くなるような時間を経て、形成された鍾乳洞。ミステリアスな気配に包まれていますよ。

近道という誘惑(5合目)

まだルートの3分の1という所で、もう抜け道が現れました!この先もまだ階段や狭い箇所が続くというお告げもあり。体調やエネルギーが心配な方は、ここでのショートカットが賢明かと思われます。これは勇退なのですから。潔いご判断を。楽しかった!と、笑顔でゴールしちゃいましょう。

高低差あり

同じく新見にある満奇洞が横穴系なら、井倉洞は直線系!とにかくタテ移動(階段や傾斜)の多さも、井倉洞ならではの醍醐味でしょう。洞窟内にある滝の中では国内最大級という、落差50mの「地軸の滝」など。色もカタチも様々な滝も見られたり。滝の轟音。水しぶき!天然のミスト、浴びまくれます。

洞あなで屈む

のぼって、屈んで、のけ反って。探検気分満載の道のりが続きます。頭がぶつかりそうになったり、雫が落ちてきたり!みんなで声かけあって、励まし合って。地底の割れ目のような岩々の間を、くぐり抜けて進んでゆきましょう。チケット売り場でヘルメット(無料。貸出金500円)を借りておくと、より冒険気分が高まるかも!?

足元も石灰岩化!

なんとびっくり。足元の通路や階段にも石灰が固まって、丸みのあるフローストーン(流れ石)や、小さなリムストーン(段々畑のようなあぜ道)を形成し始めてています!二酸化炭素を含んだ水に溶けやすいという、他の岩石にはない特性をもつ石灰岩の成せる業。この時空を超えたような鍾乳石群こそ、この冒険で得られる秘宝ですね。

ネーミングの妙

例えばこの立派な「竹林」のように、鍾乳石ごとにつけられたネーミングにもご注目あれ!「化粧まわし」「登り亀」「虹の谷」など。何とな~く想像がつくものから、「黒い会議」?や「スフィンクス」!?といったナゾ深きものまで実に様々。「瀬戸の海」や「鬼の手袋」などなど。岡山っぽさ溢れるお名前も!

とうせんぼう(8合目)

出ました!名は体を表す「とうせんぼう」。タケノコのように下から上へ伸びていく石筍(せきじゅん)は、たった1cm成長するのに120年以上もかかるんだとか!どうも、こんにちは。随分大昔からここにおられるのですね。引力で落ちた雫が、その滴下速度によってニョキニョキと。今も尚生きて、カタチを変えている途中なんて。壮大すぎます。

可愛がってください

遠くから見守る。慈しむ。労わる。大事なものや人に思いを馳せて、愛おしむ。井倉洞が形成された月日や歴史について、知れば知るほど。今ここに存在しているということが、本当に奇跡的なことなんだなあと、思わずにはいられません。シンプルに、自然ってすごい!それに尽きますね!

レンズが曇る

ラストに長~い通路をひたすら下って。見えてきました外界の光!気温差でレンズが曇るのも、なかなか得難い体験です。なんでしょう。緑が、空気が、愛おしく感じられます。縁結びで有名な「阿里佐の宮」にお参りしたら、井倉洞からほど近い「そば道場田舎屋」へ。草間産そば粉のお蕎麦を味わいながら、迷宮を制覇した充実感に浸りましょう!夏はもちろん、秋の紅葉まで楽しめる井倉峡。おすすめですよ。
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