朝のシルエットが神々しい!「吉備津神社」早朝参拝いってみた

提灯のあかり。鳥のさえずり。まだ日が差す前の吉備津神社へ、静かにゆったりと「早参り」。厳かすぎる国宝の本殿拝殿や廻廊。やわらかい光にココロを整えて、前向きな気持ちで1日のスタートです!ちょっと遅めの初詣。学業成就、就職祈願などなど。早朝参拝で新しいスタートを。
掲載日:2023年01月18日
  • ライター:おもとまちこ
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マジックアワーの松並木

まだ影すらない、わずかな光を感じる時間。開門直後の吉備津神社をめざしました!桃太郎線吉備津駅から約500mに渡ってつづく表参道。石灯籠や松並木のシルエット。太陽がほんの少しずつ傾いて、まるで宇宙空間のようなグラデーションに空が染まっていきます。
※開門時間は朝5時です

提灯のあかり

夜と朝のあいだ。白い息を吐きながら北の参道の石段をのぼると、提灯や燈籠には灯りがともっていました。柱の木目。筆の文字。樹々の苔。いつもとは全くちがう気配が漂う、人気のない境内。誰か居てほしいような、居てほしくないような。畏怖の念とはこのことか?小さな己とも向き合いながら、いざ朝参り!

朝一番に参りました!

神域との境のしめ縄の向こう。内へ内へ、奥へ奥へとむかって床が高くなった先。薄暗がりの中には色鮮やかな朱塗りの本殿が。白い人影、祈りの音。神社の朝はもうはじまっているようです。気持ちをととのえて。まずはゆったりと本殿へお参りいたしましょう。

国宝のシルエット

掃き清められた境内。玉砂利の音を響かせながら、一童社のある高台へ。白漆喰の亀腹の土台の上に、浮かび上がっているかのような本殿拝殿が見えますよ!朝の気配を纏った、国宝のシルエット。やんごとない佇まい。気持ちも背筋もピリッとして、自ずと気合が入ります。
何層にも重ねられた檜の皮。日本独自の伝統技術・檜皮葺(ひわだぶき)の、用と美をかねそなえた曲線美。しかも2棟連なっている比翼入母屋造は、全国でも唯一の様式なんだとか。まさに神殿。圧倒的重厚感。凛としたその姿には、古来より伝わる職人技と歴史が端々に感じられますよ。

あたらしい朝が来た

耳を澄まし、目を凝らし。刻一刻と色を変えてゆく本殿拝殿を眺めているうちに、麓の町にはうっすら陽が差し始めてきました!柔らかな光。鳥たちのさえずり。何千年も繰り返されてきた朝を、独り占めしたような。本当に特別な時間が流れています。

静寂そのもの

太陽を感じたのは幻か?儚く白い光の世界にまた迷い込んでしまいました。山の裾野、日差しがまだまだ届かない廻廊は、いつもより一層長く果てしなく感じられます。しなる弓のように、龍のように。起伏に沿って一直線に伸びる回廊。本当に静かで幻想的です。

魔をよける朱色

えびす宮、岩山宮、本宮社。境内には小さな社が幾つもあって、慣れた足どりでお参りする方々の気配がします。山伏のように素早く黙々と。そんな仕草にほれぼれしていたら、最奥部の崖に朱い小さな神社を発見しました!穢れを払い清めてくださる水神様(瀧祭神社)は、細谷川のほとりでミステリアスに佇んでいます。

吉備の中山が照らされる

「吉備の国」の中心にあったとされ、崇められてきた【吉備の中山】。吉備津神社を守るようにそびえるこの山は、「枕草子」にもその名が出てくるというから驚きです!100m級から宮内庁管轄地など、ナゾに満ちた古墳をめぐったり。太古の昔より守られ続けてきた神秘の山は、散策路としても楽しめますよ。

麓からの大建築

江戸時代の読本「雨月物語」でも描かれている【鳴釜神事】が行われる御竈殿側からは、本殿拝殿や廻廊がまたちがった角度で堪能できますよ。桃太郎伝説の地の、不思議な物語のしめくくりに。ぜひ見上げてみてくださいね。地の底から、温羅のうなり声が聞こえてくるかも?しれません。

朝影の参道

来た時にはあんなに暗闇だった松並木が、優しい影をつくっていました。朝に多く分泌されるという、脳内物質セロトニン。太陽光でしっかり分泌。しあわせホルモン、準備完了!朝拝でココロとからだを整えて、素敵な1日を送れますように。
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