【晴れの国おかやまは、天文県!】「せいめい望遠鏡」(京都大学岡山天文台3.8m望遠鏡)

2018年5月26日(土)に開催された「岡山天文博物館のリニューアル記念イベント」とイベントの1つ「せいめい望遠鏡」(京都大学岡山天文台3.8m望遠鏡)見学会の模様のレポート、そして、倉敷科学センターのプラネタリウム機器更新に関するお知らせをいたします。

※普段は、「せいめい望遠鏡」の一般公開はされていません。岡山天文博物館や駐車場からドームを見ることはできますが、ドームへの坂道を含めて立ち入り禁止です。
掲載日:2018年07月02日
  • ライター:  
  • 8622 ビュー

①イベント「ビンゴ大会」

屋外特設ステージでは、京都大学出身の渡辺あきらさんによる大道芸・地元のSTARS・千里(ちさと)さんのコンサートなどが開催されました。
写真は、栗山康彦浅口市長の司会によるビンゴ大会の模様です。たくさんの方々が楽しまれていました。

②宇宙ソフトクリーム

ラムネ味で、可愛い星がトッピングされています。美味しかったです!
モデルさんは、「星と海のまち 浅口市地域おこし協力隊」・おか旅ライターの小林さんです。

岡山天文博物館では、色々なイベントが開催されています。下記のfacebookページをチェックして下さい。

③天文かすてら

天文台のドームのカタチをしたカステラです。
見て楽しみ・食べて美味しいです!

岡山天文博物館は、2018年3月にリニューアルしています。その記事を下記のリンクからご覧ください。

④手延べ麺

あさくち特産の手延べ麺のコーナーです。この日はお天気が良く、人気でした。
モデルさんは、ボランティアスタッフの方です。お二人は、食べ歩きされたそうです。

⑤あさくち宇宙カレー・隕石からあげ

カレーはレトルトタイプで、地元の山陽高校の生徒さんが考案しました。タマネギの甘みを生かした中辛味のビーフカレーに、竹炭の粉末を混ぜ込んで着色しています。
隕石からあげ、良いネーミングですね。

⑥ミュージアムショップ(岡山天文博物館)

地元の特産品や宇宙関係のグッズがとても充実しています。地元のお酒や「かもがたうどん」などたくさんの商品がありますので、おみやげにいかがでしょうか。
人気の「あさくち宇宙カレー」も販売しています。

⑦京都大学3.8m望遠鏡 模型(岡山天文博物館)

京都大学3.8m望遠鏡の模型です。望遠鏡の構造が良く分かります。

⑧せいめい望遠鏡コーナー(岡山天文博物館)

主鏡(分割鏡)の実物展示・主鏡の大きさが分かる展示コーナーです。
2台のテレビ画面には、せいめい望遠鏡ドーム内の様子がリアルタイムに写し出されています。また、利用者の操作で見る方向を変えることも出来ます。

⑨せいめい望遠鏡コーナー(岡山天文博物館)

副鏡・副鏡ユニット・アクチュエーター(主鏡稼働装置)などの実物相当品と解説パネルのコーナーです。

⑩京都大学3.8m望遠鏡 ARアプリ

京都大学3.8m望遠鏡の最新情報や完成予想図などを立体視できるアプリです。
AR(拡張現実:Augmented Reality)技術等を活用し、写真のマークにスマートフォン等をかざすと、画面にドームおよび望遠鏡が映り、利用者自身でその望遠鏡映像を動かすことができます。 また望遠鏡に関する説明や将来の研究目標など、最新情報も閲覧できます。
ぜひお手持ちのスマートフォンやタブレットに本アプリをインストールしてご来館ください!

インストール方法や「展示室の様子」は、下記のリンクをご覧ください。

⑪京都大学3.8m望遠鏡 観測予定対象・新技術

1.観測予定対象:スーパーフレア・ブラックホール連星・ガンマ線バースト・太陽系外惑星など
2.新技術:未来の大望遠鏡へつながる技術・研削による鏡製作・高速で天体をとらえる望遠鏡。

この写真のパンフレット(PDF)は、下記のリンクからご覧いただけます。

⑫せいめい望遠鏡ドーム(京都大学岡山天文台)

2018年4月18日、3.8m望遠鏡の愛称が「せいめい望遠鏡」と決定しました!
平安時代の卓越した陰陽師・天文博士の安倍晴明(あべのせいめい)は、岡山天文台の近くにある阿部山でも観測をしたと伝えられています。このように京都と岡山の両方にゆかりのある天文研究の大先達にちなんだ名前となりました。また、この望遠鏡で目指すサイエンスの柱の一つ、系外惑星の探査は、宇宙における生命(せいめい)の研究にもつながります。

なぜ、岡山県浅口市鴨方町に2つの巨大天文台が出来たか?倉敷科学センター2004年製作「おかやま天文台物語」(抜粋)の動画(5分18秒)下記のリンクからご覧ください。

⑬せいめい望遠鏡ドーム(京都大学岡山天文台)

京都大学岡山天文台と188cm反射望遠鏡ドーム(左奥)のコラボレーションです。
せいめい望遠鏡ドーム3階には、外周回廊があります。外周回廊からは、窓越しにせいめい望遠鏡の見学ができます。
京都大学岡山天文台の戸田博之さんによると、「外周回廊からは、たくさんの天文台ドームが見えます。竹林寺山のドーム群の他、美星天文台・美星スペースガードセンター・井原市星空公園など、日本一、たくさんのドームが見える天文台です。」と。晴れた日には、伯耆大山(ほうきだいせん)や瀬戸大橋も見えるそうです。快晴の日には、双眼鏡を持参し、外周回廊から風景散歩したいですね!

⑭せいめい望遠鏡下部(京都大学岡山天文台)

望遠鏡の両側に赤色と青色のナスミス台があります。この望遠鏡のナスミス焦点がナスミス台のところにありますので、観測機器はナスミス台に設置されます。中央上部に穴が開いていますが、この付近から観望会などで、眼視(眼で見る)する仕組みが提供されるそうです。こちらを向かれている方が、京都大学の野上(のがみ)大作 先生です。

⑮せいめい望遠鏡全景(京都大学岡山天文台)

望遠鏡の全景です。この見学会時点では、主鏡・副鏡・第3鏡や観測機器は設置されていません。
望遠鏡の各部の色は、地元浅口市の小学生の意見を取り入れられたそうで、カラフルです。

⑯せいめい望遠鏡 上下方向駆動部(京都大学岡山天文台)

上下方向の駆動部分の写真です。従来の望遠鏡ではギアを採用していましたが、この望遠鏡ではローラーを採用しています。これでも滑らないそうです。

下記のリンクから、望遠鏡のCG動画(11MB)をご覧いただけます。望遠鏡の動きや仕組みが分かります。

⑰せいめい望遠鏡 主鏡取付部分(京都大学岡山天文台)

野上先生が架台の上から、1枚の主鏡(分割鏡)に設置されているアクチュエーター(主鏡稼働装置)の説明をされています。

この望遠鏡計画は、ある企業さんからの寄付の話から実現することになりました。ライターも微力ながら、寄付をしたいと思います。下記のリンクをご覧ください。

⑱せいめい望遠鏡 副鏡ユニット(京都大学岡山天文台)

望遠鏡の先端部に付く副鏡の副鏡ユニットの写真です。
望遠鏡の先(トップリング)に取り付けられて副鏡は、主鏡が集めた光を折り返して一点に集めます。鏡筒は自分の重さや熱による膨張によって変形するため、主鏡と副鏡の位置関係は微妙に変化します。このずれによって変化した星像を調節するため、副鏡を支えるユニットを主鏡に向かって前後させたり、上下・左右にスライドできるようになっています。

⑲倉敷科学センター プラネタリウム引退企画・上映休止について

プラネタリウム機器更新工事のため、平成30年9月3日(月)から平成31年3月下旬まで、プラネタリウムおよび全天周映画の上映を休止します。 ※ 科学展示室は通常どおりの営業です。
平成5年のオープン以来、25年間倉敷の星空を投映し続けてきたプラネタリウムが引退します。投映回数1万8千回、利用者数150万人。現行プラネタリウムのラストスパートを、ぜひお見届けください。
現行プラネタリウム引退企画が、2018年7月10日(月)~9月2日(日)の期間開催されます。

同じテーマの記事

このライターの記事