岡山の御城印を集めてみた!【前編】~高越城・岡山城・津山城・備中松山城~

近年お城ブームといわれ、観光地となっているお城はどこも多くの人出で賑わっておるようじゃ。最近はテレビでもお城の特集番組もよく目にするようになった。
皆さまは御城印なるものをご存じでござろうか?
岡山で手に入る御城印は?ということで、岡山戦国武将隊総動員で現在、岡山県内で手に入るその御城印をすべて集めに回ってみた。今回は2部構成でご紹介いたしまする。
掲載日:2023年06月13日
  • ライター:岡山戦国武将隊
  • 5520 ビュー

御城印とは?

御城印とは、ハガキ大くらいのカードのようなもので、お城の名前やそれにまつわる家の家紋や武将の名前などデザインされており、様々な種類が発行されておるんじゃ。
お城ファンの間ではそのお城へ行った記念に御城印なるものを購入するというのもすでに定着してきた感もある。
日本全国、主だったお城の多くで御城印が発行されていて、それを登城した記念やお土産に購入される方も多い。この御城印を集めて回るコレクターも最近多いんじゃ。

そしてこの御城印の売上の一部は、そのお城の維持管理にも使われておるんじゃな。
これはとても意義のあることじゃ。
岡山にも御城印を発行している城がたくさんある。今回はこの御城印を集めてまいった様子とそのお城と近隣のお勧めスポットをご紹介しよう。
取材順に前編では高越城、岡山城、津山城、備中松山城。
後編では備中高松城、有漢常山城、砥石城、そして御城印集めの楽しみ方の予定となっておる。

1.高越城/井原市

高越城は鎌倉時代に築かれ、戦国時代には備中伊勢氏の居城となる。旧山陽道を見下ろす位置に築かれた山城なんじゃ。のち毛利方の支配する城となり、毛利軍の補給や兵站基地としても利用されたらしい。関ケ原の戦い後廃城となる。

伊勢氏時代にこの城で生まれた伊勢新九郎盛時がのちの小田原・後北条氏の北条早雲なのじゃ。なんと早雲は岡山県の出身であったのじゃな。
高越城址顕彰会の方々がご案内くださったのじゃが、城の草刈りなどの整備・保存活動や早雲生誕地である高越城をより世に知らしめるべく日々の活動に頭の下がる思いでござった。
井原市では「北条五代」を大河ドラマに!と署名活動をしておる。城址にも置いてあったのでわれらも署名してまいった。

高越城御城印

デザインは山城ガールむつみさん。備中伊勢氏の菩提寺である法泉寺に伝わる備中伊勢氏の家紋「正三角形の三つ鱗」と、法泉寺に残る早雲の肖像画がデザインされておる。
背景には、高越城の眼下に迫る小田川と山陽道がデザインされ、交通の要衝であったことがよく伝わる。 また、早雲が文明3年(1471年)に発給した禁制が法泉寺に伝わっていて、その禁制に残る早雲青年期の井原時代の花押もあしらわれておる。

【御城印販売所】
①井原市観光案内所(井原駅内)
所在地:井原市七日市町944-5
営業時間:9:00~17:00
休業日:12月29日~1月3日
御城印:300円

②井原市文化財センター「古代まほろば館」
所在地:井原市井原町333-1
開館時間:9:00~16:30
休館日:月曜日(月曜日が祝日等の場合はその翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)

高越城近場のお勧めスポット 平櫛田中(ひらくしでんちゅう)美術館

井原市出身の近代彫刻界の巨匠・平櫛田中(ひらくしでんちゅう)の作品を保存展示する美術館じゃ。
今年4月に「新たな井原市の芸術交流拠点」をコンセプトにリニューアルオープンしたばっかりなんじゃ。代表作≪鏡獅子≫の原寸大パネルやスマートフォンで360度様々な角度から鑑賞できるAR鏡獅子も登場。

田中のとてもリアルに表現された作品をみていると、こちらに何か訴えているような、見ていて色々なことを考えてしまうような不思議な感覚じゃった。初めて平櫛田中の作品を見る者は、きっと驚くじゃろう。

【井原市立平櫛田中美術館】
所在地:井原市井原町315
TEL:0866-62-8787
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
料金:一般500円(15名以上の団体 400円)
 

2.岡山城/岡山市

我らの本拠地、岡山城は元亀元年(1570)宇喜多直家が現在の岡山城のすぐ西にあった石山の城を手に入れ本拠地とする。その子、秀家により天正18年(1590)頃に本丸を石山から岡山に移し豊臣秀吉の肝いりで築城開始。天守は慶長2年(1597)頃に完成。現在の天守は戦災で焼失後、外観復元されたもの。

昨年改修工事を終えてリニューアルオープンしたばかりで、外壁の黒と金箔瓦のコントラストがすごく映える天守なんじゃ。
岡山後楽園側から見た天守は旭川に天守が映りとても綺麗じゃ。

岡山城御城印

岡山城の御城印は2種類。
通常版は岡山城にゆかりがある城主の家紋や旗印が4つあしらわれ、「岡山城」と大きく書かれたデザイン。
家紋は宇喜多氏の旗印と家紋「児文字」(左上)、「剣片喰」(右上)小早川氏の家紋「左三つ巴」 (左下)池田市氏の家紋「備前蝶」(右下)という構成で、和紙風の淡黄紙に印刷されておる。
もう一つは金烏城と呼ばれるにふさわしい豪華版じゃ。
金色紙(裏面は黒紙)に岡山城天守と歴代城主の家紋が描かれている。
家紋は上に豊臣秀吉から宇喜多秀家が拝領した「五七の桐」、下右に池田氏の「備前蝶」、下中は小早川秀秋の「丸に違い鎌」、下左は宇喜多氏の「児文字」がデザインされている。

【御城印販売所】
金烏城商店(岡山城天守内売店)
所在地:岡山市北区内山下2-3-1
開館時間:9:00~17:30(最終入場17:00まで)
休館日:12月29~31日
入場料:大人400円、小・中学生100円 (売店のみ利用の場合は入場無料)
御城印:通常版300円、金色500円

3.津山城/津山市

津山城は、森忠政が慶長8年(1603)~元和2年(1616)にかけて鶴山(つるやま)に築いた平山城で、明治の廃城令で惜しくも建造物は取り壊されたが、立派な石垣が当時の面影を残しておる。
天守の南東側の備中櫓(びっちゅうやぐら)が平成17年(2005)復元されておる。
岡山県有数の桜の名所でもある。

津山城を拠点に活動する作州忍者鶴山隊のメンバーでもある「津山観光ボランティアガイドの会」会長さんに忍者姿でご案内頂いたのじゃが、一二三段と呼ばれる麓から三段に石垣が積み重なっているのは圧巻じゃ。津山城の一番の魅力じゃと思う。この石垣の上には当時、日本有数といわれる多くの櫓が所狭しと建っていたんじゃ。ふもとの津山郷土博物館には縮尺150分の1の精密復元模型が展示されておるのでこれを見ることをお勧めじゃ。

津山城御城印

津山城を築城した初代藩主・森氏の家紋「鶴丸」が大きくあしらわれたデザインのものと、
森氏の家紋「鶴丸」と森氏の後に津山藩主となった松平氏の家紋「三葉葵」の2つが並んだデザインの二種類がある。希望者には登城した日付を記入してもらえるのは嬉しいかぎりじゃ。

【御城印販売所】
津山城本丸・備中櫓
所在地:津山市山下135
TEL:0868-22-4572(鶴山公園)
備中櫓の開館時間:通常9:00~16:30、津山さくらまつり期間中9:00~18:30
休館日:12月29日~31日
入場料:大人310円(中学生以下無料)
御城印:300円

津山城近場のお勧めスポット 生姜料理薬膳・寺子屋カフェ~仁~

津山城の東側に残る城下町・城東地区に来てみた。津山城築城時、森忠政による町割りが現在もよく残っている。重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、とても趣のある通りじゃ。国登録有形文化財の城東むかし町屋(旧梶村家住宅)や津山洋学資料館などの見どころも多くある。その洋学資料館の目の前に新しいお店を発見。薬膳料理の看板に誘われてはいってみた。

生姜料理薬膳・寺子屋カフェ~仁~というお店じゃ。まだオープンして1ヶ月というできたばかりのお店じゃった。津山は江戸時代から洋学、医学の盛んな町であったので、それで薬膳料理。そして津山は生姜の産地でもあるそうじゃ。津山尽くしのお店じゃな。
秀家殿は薬膳料理、明石殿はスパイスのみで作った薬膳カレーを注文。
生姜ご飯の上に乗っけてもらった生姜入りの特製チリメンジャコが美味かった。食後のクラフト美作国コーラもクラフトコーラ好きの方にはおすすめじゃ!
薬膳料理ということでちょっとお高いのかなと思いきや、とってもリーズナブル。7月からはホテルも併設オープンするそうじゃ。これは良い店を見つけたやもしれぬ。

 生姜料理薬膳寺子屋カフェ仁
所在地 岡山県津山市西新町 73
OPEN 7:00~17:00 定休日 なし  *夕方からの予約はお問い合わせ下さい。
問合せ 公式LINEより

4.備中松山城/高梁市

備中松山城は古くは鎌倉時代にさかのぼり秋庭氏が最初この地に城を築いたのを皮切りに戦国時代には三村氏の居城となり、毛利氏との争いの舞台となる。現在の姿になったのは、天和3年(1683)水谷氏在城のとき。

備中松山城は国指定重要文化財の現存天守のある城で、標高430mの臥牛山小松山山頂にある山城なんじゃ。10月・11月には雲海に浮かぶ天空の山城がよく見られることでも有名じゃな。そして猫城主さんじゅーろーがいることでもよく知られておる。

備中松山城御城印

備中松山城の御城印は二種類。家紋+お城のイラスト+墨書きというデザインで最後の備中松山藩・藩主だった板倉氏の家紋「九曜巴」の朱印と備中松山城のイラストを背景に、「登城記念 備中松山城」と記されておる。

もう一つは猫城主さんじゅーろーの御城印。さんじゅーろーの肉球がデザインされていてとってもかわいい!

【御城印販売所】
備中松山城券売所(本丸入口)
所在地:高梁市内山下1
営業時間:9:00-17:00(4~9月)/9:00-16:00(10~3月)
休業日12月29日~1月3日
大人:500円、小・中学生200円
御城印:300円

備中松山城近場のお勧めスポット 昔ながらの駄菓子屋さん

備中松山城の城下町にある駄菓子屋さんに行ってみた。植田菓子店というお店じゃ。
駄菓子屋といっても昔ながらの販売スタイルの今となってはとても珍しい駄菓子屋さんなんじゃ。種類も迷うほどたくさんあって、お店のおばあさまに好みの菓子を伝えるとスコップで菓子をすくい、グラム売りなのでとても年季の入った秤で計って白い紙袋に詰めてくださる。60代以上の方には子供のころのとても懐かしい景色が蘇るじゃろう。若い方には逆に新しく映り、わくわくするやもしれぬな。
お店の方にお聞きすると、この地で60年ずっとこのスタイルで営業されておるそうじゃ。菓子の入っているケース(ブリキの箱の上に木枠のガラスの蓋がある)は、古いものは90年前のものを今だに使っておるそうじゃ。
店内に何気なく飾っているせんべい用の金型や屋号の入ったグリコの飾り鏡など、とても歴史を感じる何か懐かしい思いになるお店じゃった。

【植田菓子店】
所在地:高梁市東町1889
TEL:0866-22-3294
営業時間:9:00~18:00(日曜日営業)
定休日:不定休
※駐車場は有りませんので近隣の駐車場をご利用ください。(JR備中高梁駅から徒歩15分)

岡山の御城印を集めてみた!【前編】はこれでしまいじゃ。
【後編】では有漢常山城、砥石城、備中高松城。そして御城印集めの楽しさなど、コレクターの方のお話などもご紹介いたそう。
マップを見る

同じテーマの記事

このライターの記事