新緑のモミジが映える吉備中央町の「宇甘渓」と「片山邸」で癒されてきました

新緑の美しい季節がやってきました。吉備中央町のモミジの名所「宇甘渓(うかんけい)」も新緑の見頃を迎え、宇甘川(うかいがわ)にかかる赤橋もいつもより映えて見えます。景色を堪能した後は、歴史ある「百畳屋敷」と呼ばれた旧家片山家をリノベーションしてできた「茶房かたやま邸」で美味しいランチを頂きました。
掲載日:2024年04月25日
  • ライター:高杉郁子
  • 2277 ビュー

宇甘渓(うかんけい)

岡山三大河川のひとつである旭川の支流、全長5kmの宇甘渓(うかんけい)は、吉備清流県立自然公園に指定されており、四季を通じて様々な自然の表情を楽しむことができる場所です。駐車場側から見るシンボルの赤橋もより映えて見えました。

赤橋(あかばし)

宇甘川にかかる赤橋。下を見ると足がすくみそうですが、怖いけれど渡ってみたくなる魅力があります。

川柳の小道

駐車場周辺も新緑のモミジが美しく、見頃を迎えています。川柳の小道もあり、石碑に刻まれた川柳が点在していて、楽しみながらめぐることができます。

岩屋のかわや

「岩屋のかわや」と書かれた石塔がありました。トイレのことですが、滝が流れ新緑もきれいで、なんだか洞窟のようで引き寄せられました。トイレは岩でできた洞窟の中。トイレの概念が変わる気がしました。

駐車場周辺もモミジがきれい

駐車場周辺も新緑のモミジがきれいでした。
【宇甘渓(うかんけい)】
所在地:岡山県加賀郡吉備中央町下加茂1760
TEL:0866-54-1301(吉備中央町協働推進課)

 

かたやま邸

「宇甘渓」から車で約5分の場所にある「片山邸」は、長屋門、酒蔵などがある広大な屋敷でしたが、道路改良工事のため撤去され、今は母屋だけが残っています。母屋は1881年(明治14年)に、石見国(島根県太田市)の大工によって建てられたもので、「完成された日本建築、江戸時代の様式を一部に残し、構造、内部意匠に見るべきものがある」と専門家から高い評価をされているそうです。

自由に見学できます

片山邸は「百畳屋敷」とも呼ばれた旧家で、広大なお屋敷です。門をくぐると広いお庭があり、建物の中も靴を脱いで自由に見学できます。

庭の新緑のモミジが見頃でした

中庭はきれいに手入れされていて、イロハモミジの新緑が見頃できれいでした。秋になれば紅葉がきっと見事だと思いました。

表座敷

畳のお部屋を突き抜けた先に土間のお部屋が見えました。どこか江戸時代の佇まいを感じられて風情がありました。さすが「百畳屋敷」といわれるだけあって広いです!

縁側

縁側からお庭を眺めながらゆっくりとした時が過ごせます。新緑のモミジは、秋には紅葉が見事だと思います。100年の時が流れているにもかかわらず、きれいに引き継がれていて、お庭の景観が美しいので、眺めているだけでも癒されます。

裏庭のモミジ

裏庭の新緑のモミジも見事で、広いお屋敷の中からは中庭、裏庭も眺めることができます。

片山家所蔵品

2階に上がると、片山家の歴史がわかる展示品があり、所蔵されていたものが見られます。大きな籠が展示されていて、江戸時代にタイムスリップした気分になります。官吏、漢学者の片山朝太郎と繁の長男として生まれた片山重範の時代の屋敷で、百年の歴史が流れてきたことがうかがえます。

隠し部屋

興味深い部屋を見つけました。思いがけない侵入者に対し、客人、家人を避難させるために、階下からの入り口を分からないように工夫した隠し部屋です。薄暗いですが、意外と広くて、過ごしやすそうな畳部屋になっていました。

茶房かたやま邸

邸内には茶房があり、軽食や喫茶メニューが提供されています。囲炉裏端スペースがあり、椅子に座って食べるスぺースもあります。天井が高く空間が広いのでくつろげそうです。

きまぐれ弁当

写真は「きまぐれ弁当」。地元でとれる旬の野菜を使ったお料理で、とてもおいしかったです。お米も地元産のコシヒカリ。吉備中央町のお米はおいしいとよく聞きますが、本当においしかったです。お値段が850円というのも良心的です! 喫茶メニューもありますので気軽に寄ってみてください。

【片山邸・茶房かたやま邸】
所在地:岡山県加賀郡吉備中央町下加茂15-1
TEL:0867-34-0747
開館時間:10:00~15:00
定休日:水・日曜日 ※不定休
駐車場:あり
マップを見る

同じテーマの記事

このライターの記事